2019年11月22日 初版発行

編集・発行:合同会社タバブックス

東大阪市立図書館より貸出

 

この間の読書会のために読んだ本です。

 

 

 

韓国のフェミニズムの活動家や作家の

インタビューとコラム。

韓国のフェミニストスポットの紹介。

そして日本の作家・評論家からのコラム。

最後にはお薦め韓国フェミニズム本が記載されていました。

さらっと読めるけど、

フェミニズムに元気をもらえる本です。

 

韓国のフェミニストの多くが、日本の女性に対し

連帯する気持ちを示してくれ、

そのsisterhoodに感激しました。

国や民族、立場は違えど同じ女が抱えている問題を

同じ女性が協力して立ち向かうフェミニズム本来の理念を

韓国のフェミニストから拝見し、励まされました。

韓国が今フェミニズムが盛り上がっているのは

このsisterhoodがあるからだと思います。

 

いくつか抜粋します。

“自分がより自由になるために

フェミニズムは大きな助けになってくれるし、

何か恐れるものが出てきたときに

韓国の女性たちとも

連帯することができるということを

ぜひ心に留めていただけるとうれしいです”

(ヘユン, p.28-29)

 

“女の子が女の子を救い、

女が女を救い出すのだ。

私たちを救い出せるのは、

他の誰でもなく、私たちだけなのだ”

(チョン・セラン, p.42)

 

「ソラネット・アウト・プロジェクト」(p.31)の

話であった一般女性に大量に酒を飲ませたり、

酒に薬物を混入したりして泥酔させ、集団レイプする事件は

日本のリアル・ナンパ・アカデミー事件を彷彿させました。

この事件、もっと問題にされるべきだと改めて思いました。

このような事件が許されない世の中にするためにも

日本でも、もっとフェミニストやフェミニズムに賛同する

女性を増やしていくべきだと感じます。

背表紙にある

「私はフェミニストじゃない」というのは

「私は性差別主義者」だということです

('I am not a feminist' means 'I am a sexist')

という言葉は全ての女性に届けたいです。