上達したいスキー狂必見! スキーのずれを使った制動を解説 ずれのイメージで滑りの質が向上する


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(1級・2級)やプライズテスト(テクニカル・クラウン)
の合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさん

11月になればオープンするスキー場もあります。
このスキー場でトップシーズンを見据えて
練習したいものです。

11月ではさすがに天然雪でオープンできる
スキー場はあるのか???  という感じですが。。

設備が充実したアイスクラッシャーを所有している
スキー場が尽力いただき滑走が実現していると思います。

アイスクラッシャーは氷を作って、
それを砕いてゲレンデに撒いているものです。

雪に比べてひとつひとつが荒くなります。

小さい氷が山となっている その上を滑っている感じです。

このため埋まりやすく重くなってしまう。。

滑れるくらい氷を作るとなると
どれほどの水と電力と労力そして費用を必要としているか。。
スキー狂からすると感謝です。

このようなアイスクラッシャーのゲレンデは
全面滑走可能という訳にはいかないので、
トップシーズンに比べて狭く、、
多くのスキー狂やボーダーが滑るので
ゲレンデの人口密度も高く。。

そして、、、シーズン入りたてという
こともあり雪に慣れていない。。
滑り慣れていないので・・
思うように操作できていない人もいます。
このため結構危険な状態です。

この状況の中で
リスクを負ってカービングの大回りは
かなり危険!!!

そうなると小回り や 低速系の練習が
妥当だと思います。

・・・ということで。。

シーズンイン後の練習方法というか
トップシーズンに向けてのイメージづくり
について以下に展開します。




イメージづくり

イメージづくりですが。。
級別テスト、プライズテストや指導系の資格の合格を
目指すスキー狂であれば。。
雪上に立つとシーズンインでゲレンデが狭くても
混んでいても高速系の滑りを練習したいところ
だと思いますが、、、、

ゲレンデがクリアな状況になれば
可能だと思いますが、、、
リスクを負ってまで高速系を滑らずとも
12月に雪が降れば存分に高速系の
練習はできます。

逆に雪が降ると低速系をじっくり。。
なんてこともしないと思います。

・・指導員系受験のスキー狂はじっくり
どっぷり・・低速系でしたな。。

リスクを負わないでできることをやる!!!

トップシーズンに繋がる乗り位置、板の操作、
イメージを確立するのが良いと思います。

以下に項目を示します。

1.制動のイメージ

2.パラレルスタンスに導入

3.滑り方の選択

以上を展開します。




1.制動のイメージ

制動のイメージですが。。
制動はスピードコントロールだと思います。

ブレーキングも制動だと思いますが、、
ここではブレーキングと制動を分けて
考えたいと思います。

ブレーキングは滑走しているスピードを
減速する操作だと思います。

一番良く使うのはフォールライン・・滑走方向に
対して板を真横に向けてエッジをたてるのが
効率よく減速できると思います。

制動はスキーヤーが想定する
スピードで一定に滑るための操作と
考えます。

車の運転で考えると・・・
ブレーキングは、そのまま・・ブレーキを踏んで
スピードを落とす。。止まる操作。

制動はスピードが出過ぎないようにアクセルを
離すエンジンブレーキのような感じでしょうか。。


図1.

スキーで制動をどうするか・・ですが。。
フォールラインにスキーのトップを向けて
滑っていくとどんどん加速すると思います。
直滑降ですね。。③のイメージです。

ブレーキングは雪面に対して
抵抗を大きくする必要があるので
フォールライン方向に対して一番抵抗が大きくなるように
板を横に向けて減速します。①のイメージです。

制動は。。。イメージ的には①と③の間の
②となりますが。。。


図2.

これをプルークスタンスでイメージすると
ブレーキングはフォールラインに対して板を横向き
に近く脚を開いた図2の ロのイメージです。

制動はフォールラインに板のトップを真っ直ぐ向けた
ものとブレーキングの間なので、
イのイメージです。

イ よりも ロ の方が雪面に対して抵抗が
大きいのがわかります。

制動ってなんだ???と考えると・・・
良く分からん・・・となるかもしれませんが。。

実はスキーに初めて履いたその日から
制動している。。

イ がそのまま制動なので。。
プルークボーゲンで既に制動していることとなります。

イ と ロ のように。。。
プルークボーゲンではスピードを出すためには
脚の開き方を狭くして、
スピードが出過ぎたら脚を大きく開きます。
脚の開き方が狭いとスピードが出てしまうため
一定のスピードで滑るように
適度に板を開脚し 制動して 滑っています。

そして・・プルークボーゲンでは
ターンしている間ずっと制動を行い続けています。
谷回り・・山回りなんて意識も操作を変えることも
していないと思います。

ずっと制動。。。




2.パラレルスタンスに導入

パラレルスタンスに導入ですが。。。

さぁ。。。イメージを展開します。
プルークボーゲンでの制動は脚の開く度合いで
進行方向に対して雪面への抵抗を調整して制動しています。

このイメージを閉脚で。。パラレルスタンスで
イメージします。
で・・・。最初の図1に戻り。。

プルークボーゲンの開脚の度合いを大きくしたものが
パラレルスタンスの①にあたります。。

制動は②となります。

このためスピード調整は②で、、スピードが出過ぎたなら
①に近づけます。

逆に止まりそうになれば。。③に近づけます。

進行方向に対してスキーの板の縦方向の要素が多いと
スピードがでます。
横方向の要素が大きいと減速の要素が大きくなります。


図3.

図3の左はプルークボーゲンでの滑走です。
右はプルークボーゲンの外脚はそのままで内脚
を外脚に同側させたものです。

真ん中の滑りは制動していない時の滑りのイメージです。

パラレルスタンス・・閉脚でも
プルークボーゲンの制動のイメージをそのまま
活用して、そして同じ外足を活用して制動させることができます。




3.滑り方の選択

滑り方の選択ですが。。。

制動。。。イメージできましたか?

進行方向に対しての板の横方向の要素を
調整してスピードをコントロール。。。制動する。


図4.

図4のように、
常に等速で滑るためにはスキーの板の横方向の
要素を調整して滑る。

小回りで滑る場合にはターン全体で制動して滑る。
ターン中の進行方向に板の縦方向の要素を持たせながら、
横方向の向きを入れてスピードをコントロールする。

横方向の要素が大きければ減速要素は多くなる。

急斜面の場合は谷回りでしっかり制動して
山回りでの負担を軽減する。


図5.

アイスクラッシャーや春のグサグサの余り滑らない
雪であれば、、
図5のように、谷回りで制動して山回りは板の縦の要素を中心に
滑ったり、、、


図6.

更に緩斜面や埋まってしまう雪、詰まってしまう雪であれば
図6のように、ターン全体に縦の要素を中心に滑る
ことも可能だと思う。

まずはターン全体で制動ができること。。
制動ができれば制動しないで滑ることもできると
思う。
自論ですが。。




横滑りとは違う

横滑りとは違う・・・なのだが。。
基本的には横滑りの要素。。ポジションは活用する。

縦方向の要素を持たせながら横方向の要素を
調整し滑るのだが。。。


図7.

図7のように、ターン弧に沿って進んで行くイメージで
滑るのが良いと思う。
丸いターン弧なので常に板の方向は変わりながら
進んで行く。


図8.

図8の滑りのように板の動きが止まって、、
真っ直ぐ進んでしまうと横滑りになってしまう。

山回りでこの動きがでると
ターン中に動きが止まって見えてしまう。

フォールラインに向かって滑り降りる方向に
動いていくだけでなく、、
左右にも常に動き続ける。

慣れてくると真っ直ぐに滑り降りると直ぐに
自分で気が付く。。。真っ直ぐ行かないように。。

常に動き続ける。。下方向にも左右にも。。




まとめ

この制動は ずれを活用した滑りとなる。

エッジで滑る意識より面で滑る意識が良いと思う。

エッジをたててしまうと
板が上手く回旋できなくなる。。ずれることができなくなる。

面で滑ることを意識していても
自然とエッジはたってしまう。。

プルークボーゲンから展開してみたが、、
プルークボーゲンの外脚に内脚を沿わせて
パラレルスタンスとしてプルークボーゲンで
制動している動きをそのままパラレルスタンスで
活用するのだが。。。

プルークボーゲンのポジションでお尻を後ろに
落とすようなブレーキング要素を大きくする
ようなポジションで滑っていると
パラレルへの展開は難しいと思う。

プルークボーゲンで正しい板の位置に乗って
パラレルスタンスに展開する。

谷回りでの制動を行う時に
図をよく観ると板の進行方向とトップの方向が
同じになっている部分があるのが分かりますか??

山回りから谷回りに移行する切り替えの部分です。

切り替えの部分は両脚のエッジが外れ、
板がフラットな状態でトップ方向に真っ直ぐ
進みます。

この時に板のセンターに乗ることで
谷回りで進行方向に対して板のトップをターン内側に
向けることができる。

正しい位置にのることで制動ができるようになる。

シーズンインしたなら
アイスクラッシャーの足場の悪い、埋まってしまう
雪上でターン全体の制動を調整しながら
ゆっくり滑ることでトップシーズンの板の使い方に
影響が出ると思う。

狭く混雑したゲレンデで、
リスクを避けてゆっくり制動してスピードを
コントロールしてトップシーズンに活かしてください。

この制動は級別テスト。。プライズテスト、、
指導員系に活かせると思います。

この投稿はシーズンインにリスクがなく練習する方法として
記載しておりますが、
この滑りのイメージはとても重要だと思います。

このイメージが滑りの根本にあるか、無いかで
滑りの質は大きく変わるし、
検定では点数で差も出てくると思います。
時間をかけてでも習得を必要とすると思います。

自論ですが。。。

スキーシーズン到来近し!! シーズンインはエッジを意識せず面でずれ続ける5つのポイント・・ 

スキーの小回り意識するポイント プライズ狙いなら板をトップ方向に滑らせ続けること 

スキー の検定で綺麗な丸いターン弧を求められる どのように滑るか・・何をしないほうがよいか

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