テレビ番組で出雲大社の話題が増えて
きましたね。
ただ、やっぱり「う～ん」という感じ
がしますねぇ。
多くの人たちの御縁を導くために
監修してあげたくなります。
いや本気で。。

テレビでは、話題性を高めるために、
オーソドックスな説明だけでなく、
知る人ぞ知るという裏技的な紹介も
少なくないですが、それがねぇ、、、

前回までにご紹介のとおり、
本殿裏側の素鵞社（そがのおやしろ）に
参拝しましょう、は良いと思います。
しかし、そこに行くまでにいくつか
お社や説明看板がありますね。
気になりますよね。
そして、素鵞社参拝後にぐるっと

周ってたら西側に何やら本殿に

向かって行列が、、、
これももっと気になりますよね。

そう、それは、本殿に祀られている
大国主大神が西を向かれているので
その正面から参拝しましょう、と
いうものですね。
拝礼できるよう場所が設けてあって、
お賽銭箱もあります。
ガイドさんなども大神様は横を向いて
いるから正面からお願いしても横向きに
なってお話を聞いていただきづらいので、
お顔が向いているこちら側からご挨拶
しましょうなどと言っています。

でも、なぜ西を向かれているか、
諸説あり謎だといわれています。
しかし、少なくとも仮にでも、
こうだからという考えや思いを持って

参拝しないと意味が薄れますよね。

有力な説としては、
神在月に神々が来られる稲佐の浜の
方角を見てお迎えしているという話。
いや、だとしたら、神様が神々を
お迎えしようとしてそっち向いている

のにその間に人が入って、どーたら

こーたら言ってたら邪魔になって

しまわないでしょうか？

大きな心でお許しくださったとしても

ゆっくりお願いを聞いてくれる状況では

ないですよね。

ここは、そんな前を通るわけですから、
手刀を切ってさっと通り抜けるのが
一番無礼でない行為なのではという
感じです。
そこまではしなくても、本殿を向いて
一礼をしてさっと通り過ぎるのが

好ましいでしょう。
少なくとも、ぺちゃくちゃしゃべり
ながら行列に並ぶのはダメダメです。
「早よーどけっ」と言われそうです。

ではやはり本殿正面から参拝するのが
よいのでしょうか？というと、

もちろんそうです。

そもそも本殿の中がどうなっていて
どの神様がおられるかを知っていると
すべき行動も見えてくるでしょう。

（出雲大社ホームページより）

出雲大社の御本殿には、いわずもがな
大国主大神様がおられます。

そして本殿西側には筑紫社があり
そこには多紀理比売命（たぎりひめの
みこと）が祀られています。
本殿東側には、奥様（正妻）の
須勢理比売命が祀られている御向社
があり、並ぶ 天前社には、大国主が
一度亡くなったときによみがえらせてくれた
スーパードクターのような蚶貝比売命と
蛤貝比売命がいらっしゃいます。

大国主さんは西を向いているという
ことで、正妻は、お客様を迎える
大国主さんの背中側にいます。
これは奥ゆかしい位置ではありますが
西から見ると、大国主さんの前に
愛人？のお一人である多紀理比売がいる。。
大国主さんからすると、奥さんを後ろに
従え、美人の誉れ高き三姫の一人の
多紀理比売命を向いているんですよね。

多紀理比売命は宗像大社の3女神の
一人で弁天様と習合されている
市杵島姫命の妹神、海上安全の神様
でもあるので、お迎えに稲佐の浜の
方を見ているからそういう配置なだけ
なのですが、まぁ男女間の意味に
ついては、皆さんの想像力にお任せ
しておきましょう。
それよりもっと重要なのは本殿の中。

（出雲大社ホームページより）

大国主大神様が向かれている前には、
御客座があります。
そこには、天之常立神、
宇麻志阿斯訶備比古遅神、神産巣日神、
高御産巣日神、天之御中主神の
別天神（ことあまつかみ）の５柱の
神様たちがお祀りされています。
そして御柱の近くに大国主大神の
御子さまの和加布都努志命（牛飼神）
さんがお祀りされています。

これらの神様たちは本殿正面を
向いておられます。
これらの神々はご存じの方も多いと
思いますが、大国主大神様よりも
ずっと上位の創世ビッグ5の皆さんです。

大国主大神様は名前の通り、
大きい国をまとめている幽世の世界
を司る神様で、さまざまな神々や
女性たちに支えられていて、
あらゆる御縁を結ぶ力は絶大です。

ですが、男女の縁結び、特に１対１の
男女の縁結びはピンと来てくれない
可能性が高いのですよね。

それよりも、上下男女かかわらず、
多くの人と一緒に、支え支えられ
大きな仕事をされた方なので、
そういうのを望んだり、そういう御縁の

パワーを求めている方は大国主命様は
助けてくださいますのでおススメです。

そんな感じで、神様のタイプをしっかり
調べてお願いしないと望む御縁になって
いないかもよぉというお話でした。

これから出雲に行く方は、
世間の話に惑わされず、本質をお勉強して
しっかりと望む御縁を結んでいただきたい
なと思っています。