突然ですが私はフィギュアスケートファンです。

伊藤みどりさんが現役で活躍されていた時代から、ほぼ毎年欠かさずテレビ放送で見てきました。

 

荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルを取り、安藤美姫さんや浅田真央さんが世界選手権で優勝していた頃には日本選手権のエキシビションを見に行ったこともあります。

 

男子シングルも含めて最近の日本人選手の活躍は目覚ましく、うれしく思いながらずっと応援してきました。

 

昨年は新たに紀平梨花選手も世界のトップに躍り出て前途は洋々かと思われました。

 

しかし。今年の女子シングルはなんとシニアデビューしたばかりのロシアの3選手が前半3大会のグランプリシリーズの優勝を全てさらって行ってしまったのです!

 

ロシア3選手

 

昨シーズンから噂は届いていました。

 

ロシアのエテリコーチ(ザギトワ選手のコーチでもあります)門下のジュニア選手で4回転を跳ぶ選手がいるらしいと。

 

シニアに上がってきたら強力なライバルになる可能性があると。

 

でも私は楽観的でした。ジュニア時代は体が軽くて4回転などの難度が高いジャンプが跳べても、シニアに上がり体型が変化してくると跳べなくなることが多いからです。ましてや試合で得点源になるほど安定して飛べる時期がそう長く続くわけはないと思っていました。

 

ところが予想は覆されました。

 

スケートアメリカではシェルバコワ選手が4回転ルッツを成功させて優勝。

スケートカナダではトゥルソワ選手が4回転ジャンプを複数種類成功させて男子選手並みの高得点で優勝。

スケートフランスではコストルナヤ選手が3回転半ジャンプを成功させて優勝。

 

シェルバコワ選手はまだ線が細くあどけない感じもして、この先体型変化などもあるかもしれないと感じました。

でもトゥルソワ選手は体が軽いから4回転が跳べているわけではなく、足の筋肉を見てもとても鍛えられていて、この先も安定して跳べてしまうのではないかと感じました。

コストルナヤ選手も体型にジュニアっぽさはあまり感じず、スケーティングや姿勢の美しさが際立って見えました。3回転半ジャンプもとても高さがあり美しかったです。

 

この先

 

思っていたよりもずっと安定した力を持つ選手たちのようでした。

つまり、この先彼女たちに勝つためには3回転半や4回転ジャンプが必要になってくるということです。得点を見るともうやる気を失ってしまいそうです・・。

 

日本人選手もシーズンオフに4回転や3回転半ジャンプに挑戦しているという記事をいくつも読みました。でもシニアに上がってから新たに高難度ジャンプを習得するのは至難の技です。

 

実際成功したという話題は少なく(トゥクタミシェワ選手、長洲未来さん、トゥルシンバエワ選手などの成功例はいますが)、怪我をしたり他のジャンプが不安定になってしまったりという影響が出ているようで心配です。

 

採点基準

 

高難度ジャンプが跳べることはもちろんすごいですが、音楽的表現や動き、滑りの美しさなどにもう少し重点を置いた採点基準にしてほしいと願わずにはいられません。

 

男子にしても4回転ジャンプは本数は制限した方がいいのではないかと、怪我のニュースを見るたびに思います。

 

選手生命がもう少し長くなり、成熟した芸術的な演技が見られる方が選手にとっても観客にとってもいいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

 

 

今シーズンはちょっと心穏やかでないシーズン幕開けとなりました。

 

宇野昌磨選手もコーチ不在とジャンプの不調、心配ですね。

 

みなさん怪我なく悔いのないシーズンになりますように!