2020年*読書感想文講座を振り返って①~低学年編 | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

短い夏休みでしたが、

今年も読書感想文講座に多くの生徒さんが来てくださいました。

「国語教室&小さな絵本屋さん HeyHo」の

2020年の読書感想文講座を振り返ります。

 

今年、一番感じたのは、学年による掘り下げ方の変化です。

個人差はあるものの、読み取りの「深さ」が学年ごとにはっきり違い、

子どもの発達過程を実感しました。

 

低学年(1,2年生)では、本の主題を読み取って、

それについて意見を書くことは、自力では、ほぼ無理ですあせる

「どこがおもしろかったこと?」「心に残ったこと?」と聞くと、

ほとんどの場合、主題とズレています(笑)

ここで、大人の「常識」で修正してしまうと、

「感想文嫌い」になったり、大人に聞いてから書くようになったり、

「道徳作文」を書かなければいけないと思うようになったりする危険もあります。

だから、当教室では直しませんニヤリ

ただ、それとなく、軽い誘導尋問のように(笑)、

主題に触れる場面についての感想を聞いて

最後のまとめに書くようにアドバイスをすることはあります合格

 

今年の例を紹介します。

『タヌキの教室』という課題図書で感想文を書いた小2の男の子は、

「タヌキが本当に学校に来るかな?」ということが気になって仕方ありませんでした。

そこで引っかかると、話に入っていけないのであせる

まず「ふしぎなこと」として書くことにしました。

その他に心に残った場面は? と聞くと

「原爆が落ちたのに、クロガネモチの木が残っていたこと」と言います。

今度は「クロガネモチってどんな木やろ? なんで燃えへんかったんかな?」と

いろいろ気になりだしましたびっくり

その気持ちを大事にしつつ、「原爆が落ちたこと」に意識を向けて、

木が残っていたおかげで、またタヌキが戻ってきたね。

「ホンマに学校行くかわからんけど、平和じゃないと学校に行けないよね」 

とお話すると、原爆・戦争・平和について、少し出てくる感想文になりました。

中心はズレますが、そのお子さんにしか書けない内容ですニコニコ

 

もう1人、楽しく感想文を書いたお子さんの話は

次回にウインク




国語教室&小さな絵本屋さん HeyHo