今日は歴史ネタで。
セントラルオークランドとウェストオークランドの中間にあるBlockhouse Bayというエリア。
このエリアの語源はなんだろうと以前から思っていましたが、ようやく調べることができました。
ニュージーランドに移住したヨーロピアンたちは、1860年代マオリ族との間で土地の利権をめぐって長い戦いの真っ只中。特にタラナキ地方やワイカト地方で何度も衝突がおこっていました。
オークランドエリアでは、マオリ族の人たちがボートを使いマヌカウ湾から侵入することを想定。
湾岸の前線基地として作られたのがBlockhouseでした。英語で言うところのMilitary shelterです。
配置されたのが、Otahuhu, Onehunga そしてBlockhouse Bayの3箇所でした。
兵士の宿舎や武器管理庫として使われていたこの建物ですが、結局マオリの襲来はなく役目を終えることとなりました。
その当時、Whauと呼ばれていたエリアが、Blockhouse Bayという名前に改定されました。
これが現存する唯一の写真。
そして、調べて驚いたのがOnehungaのBlockhouseは現存していました!
Jelicoe Parkという公園にその勇姿を見ることができます。当時のまんまの場所に立っています。
大木のせいで見難いですが、少し高台のこのエリアは向かって来る敵を見つけるには最適の場所でした。
ボランティアガイドの人が熱心にいろんなことを教えてくれました。
そしてマオリとニュージーランドの戦いの歴史を読んでみると、双方の言い分や都合があり、正義というもの解釈の違いがあることが分かりました。
歴史の浅い国とは言え、先住民族との戦いという視点で調べてみると、結構興味深い。
当時の兵士になったつもりで、 Blockhouse BayからManukau湾を見下ろしてみる。
やっぱり平和が一番。
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