ジョセフ・ドルーアンのAOCブルゴーニュではありますが、
ラフォーレ(Laforêt)というブランド名がついています。
スクリューキャップだし、安物バージョンかなとも思いますが、
何事もお試しです。もしかしたら「偉いブルゴーニュ」かも。


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公式ページで調べます。
以前も見ましたが、ここのサイトは自動検知で日本語表示されます。
変な日本語が嫌な人は英語かフランス語を選びましょう。(笑)

しっかりこのラフォーレも載っており、データシートも完備。
この「ラフォーレ」なるシリーズの謂れも解説されていました。

「LaForêt」とはフランス語で「森」の意味です。
裏ラベルに写真が載ってますが、醸造責任者のヴェロニク・ドルーアン女史。
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この方のお父様、ロバート・ドルーアンが作ったワインに由来するそうで。

ドルーアンのワインが持つ多様なテロワールとエレガントさを表すため、
ブルゴーニュを再発見するようなワインを考えたんだそうです。
ロバートさんはその際、丘陵地にある畑の最上部のブドウを選んだとのこと。
ブルゴーニュへ行くとわかるのですが、
大抵の丘陵地の畑のてっぺんは森になってるのです。
もうおわかりですね。
森に近いところのワインの意味から「森(ラフォーレ)」と名付けられました。

なんだか、こういうバックグラウンドのお話は面白いですね。

熟成はステンレスタンクで7~8ヶ月となっていますが、
一部は1~2年落ちの樽でも寝かすようです。
ケチってるというよりは樽香を効かせ過ぎず、本来の香りを活かすためだそうです。
(ものは言いようのような気はしますが…笑)


さて、Google Mapで本拠地を訪問します。
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さすが、ボーヌの真ん中、ノートルダム教会のすぐ横!
去年行った時にこの辺りもウロウロしましたが、知らなかったなあ。

店舗のようですが、地下にエノテカ(ワイン蔵)があるようです。
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このようにボーヌの町のほんとに真ん中ですね。
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オスピス・ド・ボーヌも目と鼻の先です。


さて、スクリュー回転。
スクリューキャップではありますが、
エンボスで名前が入っていてこだわりが感じられます。
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Alc.12.5%。
透明感のあるきれいなルビー。
フランボワーズ、チェリー、みずみずしいいい香りです。
フレッシュなアタック。
酸味が穏やかに効いていて甘みにも感じますが、辛口は辛口です。
さすがに厚みはないですが楽しめる味です。
余韻は、仕方ないですが、あっさり短め。
この感じは和食に合わせやすくていいですよ。
安ゴーニュでも「偉いワイン」はあるということです。
合格っ!


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Maison Joseph Drouhin
Laforêt Bourgogne Pinot Noir 2015
RRWポイント 88点