やまやのカルメンが置いてある棚を見ると、何やらちょっと変わったのが。
ヴィンテージズ・ブレンドとな。化粧箱もあって裏面に解説がありました。
2016年を主体に2013~2015年のカベソーをブレンドしてあるそうです。
なんだか面白そう。これは試さないという選択肢はないやろ?…ということで。(笑)


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同じような試みのワイン、以前ボルドーのシャトー・モンローズでありましたね。
Le Saint-Estèphe de Montroseというサードワインです。
これも尋常なくおいしかったので、チリのこいつも気になります。


公式ページニュース記事です。すごいの作りました的な内容です。

ストックしてあったワインの在庫処分かなとも疑いますが、(笑)
ブレンド比率はこんな感じ。
・カベソー2016年 75%
・カベソー2015年 10%
・カベソー2014年 7.5%
・カベソー2013年 7.5%
セパージュは結局カベソー100%ということですね。(笑)
ただ、ストックワインはフレンチオーク樽で熟成されてますので、
いろんな熟成期間のカベソーのブレンドということになります。
「これで複雑味が増すんだ」なんて記事には書いてますが、
ボルドーのようにヴィンテージ毎に出来不出来があると意味がありますが、
おそらく毎年結構均等に豊作であろう新世界では効果がどう出るんでしょうね。


畑はサンティアゴからも近いマイポ・ヴァレーです。(公式サイトより)
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Alto Maipoという名前で、カルメンのカベソーはこことコルチャグアでもやってます。

セントラル・ヴァレーのサブリージョンがマイポ・ヴァレーです。
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「アルト・マイポ」というサブリージョンはなさそうですね。
なのでボトルの表示はマイポのみなわけです。

カルメン自体もサンティアゴの南側、マイポにありましたね。
Carmen01


これがそのボトルの平面化画像です。ボトルに直接印刷されてます。
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ラベルでなくても剥がせる平面化撮影はコレクションの強い味方です。
2016年の表示と共に、'13、'14、'15と小さく書いてますね。なるほど。

化粧箱とその箱の裏面はこんな感じです。
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決して高い値段ではないんですが、結構気合が入ってます。

そうそう、インポーターシールが元のバーコードを隠してました。
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下が元のシールではないので剥がしやすいからよかったですが。


さあ、抜栓。
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いつもの紋章入りキャップシールとコルクです。

コルクの平面化もしておきます。
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上等なやつでもDIAM5だったんですが、これにはDIAM10をおごってます。
10年耐用ですから、もっと寝かせろってことでしょうかね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
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黒ベリー、生っと青野菜、モカ。
確かに上等なカベソーかカルメネールの雰囲気があります。
厚みと複雑味のある味は、苦味がちょっと特徴的ですが、
しっかり重厚でなかなかいけます。
この苦みは2013〜2016年ブレンドからくる複雑味と感じます。
おそらく意図してる感じは出てますね。
喉越しのタンニンはシルキーで心地よい収斂性。
余韻も、さっきの苦味は続くんですが、じんわりといい感じ。
この苦み、いい要素とも言えるんですが、
最後までついてくるとちょっと邪魔かな。(笑)

しかし、総合的にはかなりうまうまに出来ています。
あっぱれ、カルメン。


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Carmen
Vintages Blend (NV)
Limited Edition
RRWポイント 94点