みなさんこんにちは。広報インターンの金岡です!
2020年度インターンインタビュー第6弾と称して、今回は前回の玉村 優奈さんと同じく、KOREAこどもキャンペーンインターンの佐藤 たらさんにインタビューを行いました。✨
いつも元気があって明るいイメージの佐藤さん。小さいころからKOREAこどもキャンペーンに参加しており、今は企画運営をする立場になって思うことなどをお聞きしました!
それでは、インタビューに参りましょう!!
- まずはじめに…自己紹介と大学で学んでいることは何ですか?
- 元々フランス文学には興味がありましたか?
- お恥ずかしながら私はフランス文学を全く知らないのですが、フランス文学の特徴は何ですか?
- 国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
- 普段の業務はどのようなことをしていますか?
- インターンを通して学んだことや考えたことはありますか?
- これからインターンでやっていきたいことはありますか?
- 話を聞いていると、佐藤さんは子どもと関わることが好きで焦点を当てている気がします。子どもと活動することに何か思い入れみたいなことがあるのですか?
- 子どものころから多様な人がいると知ることは大切なことですよね!差別的な言動をしている人にどうアプローチをしていくのがよいと思いますか?
- 少し難しい話になりますが、多様性を認めない人は多様性の中に含まれると思いますか?
まずはじめに…自己紹介と大学で学んでいることは何ですか?
KOREAこどもキャンペーンインターンの佐藤たらです。今大学二年生でフランス文学科に所属しています。私の大学では、フランス語とフランス文学科に分かれており、私はフランス文学科の方に通っています。まだ2年生なので、これといった専門は特に決めていません。
元々フランス文学には興味がありましたか?
今まで東アジアに興味があって勉強していたので、他の地域にも目を向けてみたくなりました。時間をかけて勉強できるのは学生のうち!と思ったので、目をむけていなかったフランスの文化を学びたいと思い、大学で専攻することにしました。今まで文化交流から影響を受けてきたので、文学を通じて文化を学ぶことがこれからフランスを知るにあたり大切だと思いました。
お恥ずかしながら私はフランス文学を全く知らないのですが、フランス文学の特徴は何ですか?
感情表現がとても豊かなところです。喜怒哀楽のなかに、現実的なニュアンスを感じます。どの場面でも、一つの感情表現だけではない感じで、私たちが生きている世界と同じくリアルさがあるところが好きですね。
文学だけでなくフランス映画にはBGMがないものが多いと感じるのですが、その分雨の音や自然の音が聞こえてきて、感情移入しやすいと思います。
そういったフランス文化の感情に忠実な表現などが、心にすんなり入ってきますし、作品に向き合いやすいです。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
いつのまにか興味をもっていたという感じです。
国際協力やNGOは私の人生そのものという感じでした。母がNGOの職員で、小さいころから職場に行ったりしていました。小学4年生の時に、KOREAこどもキャンペーンが事務局を担っている「ともだち展」に参加しないかと言われ、韓国のパートナーシップ団体「オリニオッケドンム」が主催する韓国でのワークショップに、中学2年生まで5年間毎年参加していました。
あと中学3年生に夏休みの作文の宿題で、人権について書くテーマでこのワークショップを通しての考えを書く機会がありました。この時に自分の考えがまとまり、国際協力でこれから自分ができることや、したいことに気づけたかなと思います。ありがたいことに全国大会奨励賞をいただきました。
振りかえると、違うバックグラウンドを持っている人たちと、子どもだからこそ純粋に楽しく過ごしていたなと思いました。このような自分の感じた気持ちや経験を次世代の子どもたちにも持ってほしいなと思い、恩返しの意味もあってともだち展の活動のお手伝いを続けていました。
大学生になり、もう少し深く活動に関われるかなと思っていた矢先、インターンとして関われることを知りました。さまざまな企画に参加できることや、自分が経験したことも発信して様々な人に活動や想いを伝えられるのでは、と思いインターンをやってみました。
普段の業務はどのようなことをしていますか?
ともだち展がコロナの影響で初のオンライン展示になったので、その準備に関わりました。ともだち展の経験者として、ブログ記事も書かせていただきました。貴重な経験をたくさんさせて頂き、たくさんのことを考えたので、それを多くの人に発信できたのは嬉しかったです。
大学生プログラムの勉強会をやることも多かったので、そこでのゲストや講師の方のお話の要約や、それを聞いて考えたことをブログ記事にすることもあります。
インターンを通して学んだことや考えたことはありますか?
活動をしていてうれしかったことは、自分が子どもの頃にお世話になった方々の仕事を、自分が今やっていることです。今ともだち展に参加している子どもたちにとって、私の心に残っているボランティアの方々のように私がなれているのではないかと思います。ブログ記事やともだち展、ワークショップでのアイスブレイクなどで、大人と子どもの掛橋になれていることがとても嬉しいです。
これからインターンでやっていきたいことはありますか?
もうインターンも終わってしまうので、インターンが終わった後の過ごし方としては、自分の経験を踏まえて色んな人に新しい見方を提示できるような発信をしていきたいと思っています。
友達との会話ひとつでも、これを意識し続けていくと、お互いがたくさんの考えを持って社会に出ることになると思います。そうすることで次の子どもたちが生きる社会を少しでも生きやすくしたいです。
話を聞いていると、佐藤さんは子どもと関わることが好きで焦点を当てている気がします。子どもと活動することに何か思い入れみたいなことがあるのですか?
私の経験上、子どものころから他の文化・慣習を持った友達がいることを知って生活することは大切だと思っています。加えて同じ地域の身近な友達でさえも自分とは違うということを知ることも大切です。
日常生活のなかで他国のポジティブであったりネガティブであったり、様々な話題が出たときに友達のことが頭に思い浮かぶので、差別や偏見について冷静に立ち止まって考えることができるからです。
周りに当事者の人がいるなかで育つということは、身のまわりに存在する偏見や差別に気づきやすくなるし、している人を見たときに彼らはなぜそう思うのか、自分に何ができるのかに気付くことにもなります。
大人になると遠慮や配慮が出てきてしまいますが、子どもは純粋なので楽しく仲を深めつつ、違う文化を持つ人への理解もより深めることができると思います。
子どものころから多様な人がいると知ることは大切なことですよね!差別的な言動をしている人にどうアプローチをしていくのがよいと思いますか?
私は差別をしている人がなぜそう考えたのかを、対話を通じてして聞き出すことを心掛けています。
自分の経験や友達の話をして、全ての人が一つの属性やくくりで理解できないということを話すことで、相手も私のように考える人がいるということに気づくかもしれません。
私の経験から先に話し、真剣に向き合う姿勢を見せることで仲が深まり、お互いの考えを尊重しながら差別的な言動について考えることができるようになると思います。
それでも話しても分かり合えないことがあれば、なおさらなぜそう思うのかを知りたいです。その考え方の中に根本的な問題があり解決のヒントがあるかもしれないからです。
その話し合いの後、自分が無意識にしている差別についても、じっくり向き合っていきたいです。
少し難しい話になりますが、多様性を認めない人は多様性の中に含まれると思いますか?
人間皆育つ環境も違うし、個性があるのと同じでみんな違う考え方を持つのも当たり前です。多様性の考え方にネガティブな感想を持っていても、他に特定のことを受け入れて尊重していれば、それも一種の多様性を受け入れていますよね…?。
おそらく、多様性を尊重する側もある程度は柔軟性が必要だと思います。様々な文化がごちゃ混ぜになることも少し寂しい感じがするので、個人で自分のアイデンティティの確立をすべきだと思います。
私がもし多様性に出会ったときは、理解し受け入れる努力はします。自分の受け入れられる範囲内でです。
妥協は大切ですが、できないこともたくさんありますよね。麺をすする音とかは日本ではよくても海外の人は不快に思います。「郷にいては郷に従え」なのでしょうか‥?
時と場合によりますよね。。食べる音くらいだったら我慢できる方が我慢すればよいと思います。逆に音を立てて食べてみる遊びとかをしても面白いかもしれないです。
相手のマナーや文化の受容度は、場所や双方の関係性によって変化していくと思います。
どんな時でも相手のことを理解してみようと思うことが一番重要ですよね。受け入れるにあたって、自分がどこまで相手の言動を受容できるのかを考えてみるきっかけにもなります。
佐藤さんは色んなバイトをしたことがあるとお聞きしました!チャレンジ精神が豊富ですね!
人と話して、いろんな考え方を知るのが好きなので、接客業が向いていると思っています。今は居酒屋で働いていて、常連さんとも仲良くなりとても楽しいですし、予想以上に仕事量が多くやりがいがあります。
バイトだけでなく色々な人と話すようにしています。1人で知らない駅で降りて、その地元密着型の居酒屋に入ることが楽しくて、コロナ前にはよくしていました。
チャレンジ精神といえば高校生の時に、「疲れ」を考えずに歩けば永遠に歩けるのではないかと思い、無心で限界まで歩くということをやってみました。小田急の藤沢駅から大和駅まで約15km歩き、その後バイトまで行きました。当たり前ですが歩けば疲れることを知りました(笑)しかし訳のわからない自分の実験を達成することができた喜びはありました。
(金岡)1人で動くことはしんどくないタイプなんですね!
自粛期間は本当に楽しめました。鯖の文化干しにハマり倒したり、編み物・刺繍をしたり、何本も映画を見たり、やりたいことをすぐにやれるのが楽しいです。
佐藤さんも落ち込むときはありますか?
大学に入ってフランス文学に出会い、フランス文学は常に美しいと感じました。なぜなら、フランス文学では喜怒哀楽を素直にぶつけているからです。喜怒哀楽そのものが美しいことなのだと感じました。その影響もあり、日々の生活でも自分の感情を素直に他人に伝えられることになりました。
(金岡)喜怒哀楽それぞれが美しいという表現って素晴らしいですね!
そうですよね!怒っている時があっても、後日思い返してみるとそれすらもいい思い出になることに気づけるようになりました。ベッドで横になっている時に、「今日も一日こうして平和に寝れるからOK!」って(笑)
特に今は自粛生活で活動範囲が狭くなっているので、感情の幅を広げることでより楽しめるようになったと思います。
まだまだ私の周りでは、感情を100%出してはいけない空気がある気がします。もうちょっと相手に感情を素直に伝えられるようになったら、お互いがどんな人なのかをより深く知り合えるのかなと思います。
そんな佐藤さんが人生で大切にしていることはなんですか?
ネガティブになりすぎないことです。
ポジティブに考えることができるようになれば、残念なことがあっても、それもまた経験!と区切りをつけることができます。
人生は嫌なことやしんどいこともたくさんあるけど、それも良い経験だったなと思うことで今の自分があると考えることができます。
あとは、生活に余裕を持つことや、休める環境を自分で作ることを大切にしています。ここまでとてもポジティブな人のように見えていると思いますが、ネガティブになるときだってもちろんあります。でも少し休めば、なんてことなかったかのように思えることもあるんです。
家にいても、私なら日向ぼっことか、ただただ雲を眺めるとか、自分の気持ちが楽しくなれることはたくさんありますよ!
趣味はなんですか?
五感で楽しむことです。一番好きなのは、音楽やラジオをかけて日向ぼっこをして、おいしい飲み物を飲んでボーっとすることです。その日の気分に合わせて、香水や窓を開けて外気を入れて、その日の空気を嗅いでみたり…。
それが趣味と言ったら変だけど、そうすることが私はリラックスにつながります。
五感を活かそうと思うと、身の回りの楽しいことに気づけるきっかけになりますね!
それでいうと部屋のどこを見ても楽しめるようにしよう!って思っています。
私は本棚に眠っているタイトルを見ているだけで楽しめます(笑)
ボーっとして色々思い出してみたりすることが本当に好きです。
無人島に持っていくとしたら?
鏡です!目とかに何かが入ったときに確認したいなと思って(笑)
意外と自分の体のなかの肉眼で見えないところが見えることって大事だと思うんです。
人って不安が一番体によくないのかなと思ったりもして、鏡で自分の状態がわかっていれば、ある程度は安心すると思います。
助けを呼ばなければいけなくなった時も、鏡の反射を利用することができます。いざ動物に襲われそうになった時などにも使えそうですし(笑)
おわりに…
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
2020年度のインターンインタビューは佐藤さんで最後です!
無事、今年度のインターン全員のインタビューを終えることができて、ホッとしています(笑)
インタビューを通して、それぞれの思いや価値観など、自分の生活にも影響することがたくさんありました。
この記事を通して、少しでもJVCに興味を持っていただけたら、書いた甲斐があります!
短い間でしたが、1年間読んでくださったみなさんに感謝です!
それでは、またいつか✨