「良い子」=相手の期待に応え、自分の意思がなくなる

摂食障害になる方ってみんな「いい子」って言われますよね。

本日はその原因とのりこえるための考え方のヒントをお話しします。

いい子にしてきた弊害

いい子を定義するなら「周りの要望に応えられる子。」

例えば私の場合、「絵を描いて」「学級委員をして」「ピアノの伴奏して」など、良くも悪くも自分は器用だからか、求められることに応えることができました。そして、「ありがとう」や「すごいね」と言われることがとっても快感でした。

そのうち、自分のやりたいことではなく、周りに「すごいね」と言われるために、本来自分の向いていないことまで頑張るように。

皮肉なことに、摂食の子って努力ができる完璧主義だから、目標にたどり着くことができる。でも、そこで私たちが病気になったように、その全力疾走はどこかでガタがきてしまいます。

周りに応えて生きていると、どんどん自分の気持ちに鈍感になって「自分が本当にやりたいことがわからない」という状態に陥りやすくなります。

そこで、手軽にできるダイエットに打ち込むと、拒食症になってしまうという罠。

この一連の流れに、心当たりのある方もいるのではないでしょうか?

「良い子ちゃん」になる原因は幼少期にあり

しかし、この「良い子ちゃん」になった原因は、当事者にない場合が多いです。その多くは、幼少期に原因があるもの。

子どもはみんな、お父さんやお母さんから褒めてもらいたいもの。それは当然の感情であり、褒めてもらうために良い行いをすることは、ごく普通の子どもの特徴です。しかし「良い子ちゃん」になる子どもは、褒められることよりも、親が不機嫌になることを恐れ、どうしたら親が喜ぶのかを常に考えてしまうのです。

この「良い子ちゃん」の傾向がある子どもは「親がどう思うか、親からどう思われるか」が一番大切だと考えて行動をします。

その結果、親の期待に応えられなければ自分の存在価値を認められないので、自分の意思を主張できなくなったり、一見素直で従順ですが、実は自分を押さえ込んでいるため、突然感情を爆発させることもあります。

心理学博士の榎本博明さんは、「親がコントロールしやすい子、つまり親の言いなりに動く子は自立できない心配がある」と述べています。自分で考えて動くことができない「受け身」の習慣が身についてしまうと、判断力も実行力もないまま社会へと出ることになります。

また、否定されると存在価値が揺らぐので、責任の所在が常に自分ではなく、他者にずれてしまう傾向があります。

自分の意思で行動する練習をする

正直、完治した私でさえこの「他人から褒められたい」クセはぬけません。要は、承認欲求が高いんですよね。

カウンセリングでもみなさんに「将来どんな人間になりたいですか?」と聞いている割に、自分は本当にやりたいことがはっきりしていません。

だから、やりたいことよりも、求められることを優先し、このようにカウンセリングをしているのかもしれません。(これはこれで天職なのかもしれませんが!)

そのせいか、旦那や周りの大人に「これやってみたら?」という言葉が嬉しくて、その言葉にのっかって新しいことに挑戦します。

そこで完璧主義がこうじて、スキルを磨き、気づいたら特技に変わっていたりするんですよね。

 

私もまだまだ修行中。自分のやりたいという気持ちの芽を育ててあげたいと思います。

 

小さなことで構いません。「自分の意志で行動する」積み重ねが、あなたの人生を切り開きます。

周りに合わせた自分をつくるのではなく、自分の弱みも強みもわかって、いいところを伸ばしていきませんか?

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