使い方がわかりません!?薬膳の「中薬」問題

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KYO
雨の季節になってきましたね~。

ジメジメの季節。空気中にどんより湿気が…!
体にも湿気がたまるので、だるい、食欲がない…調子が悪い…ということが増えますよね。
そういう時って、無理して食べなくてもいいんだそうです。
「休ませてくれ~」という胃腸からの休息サインなのかもですね!

食材・食薬・中薬って何?

さてさて、少し前から通信で「食材の性質」あたりを勉強しています。

食べ物にはそれぞれ性質があると考えるのが中医学。
薬膳でも「食材」「食薬」「中薬」のことを勉強する必要があります。

「食材の性質を知る→体調に合わせて食材を組み合わせ、レシピを作る」のが薬膳。
薬膳の勉強の中でも大切な部分ですよね。
「食薬」は食べ物でもあり、薬にもなるもの。「中薬」は薬になるものです。

例えば「トマトが体の熱を取り除く」「にんじんは血を養う」など
食材の持つ性質はなんとなくわかったりするんですが…

中薬の場合、見たことも食べたこともないものが多くて想像がつかない~!
しかも名前が難しい~!

「川芎」って何!?どう読むの?せんきゅう?
センキューってどんな見た目?外国人がセンキューって言ってる姿しか思い浮かばない!
こんな状態…笑

ちなみに川芎とはセリ科の多年草の地下茎を乾燥したもの。血の巡りをよくする作用があり、婦人科系の漢方などによく含まれてます。←調べました

中国語というハードル

だいたい中薬を覚えるのに「中国語」というのがネックだったりします。

桂皮 けいひシナモン
青果 せいかオリーブ
姜黄 きょうおうターメリック
大豆黄巻 だいずおうけんもやし
白豆蔲 びゃくずくカルダモン
肉豆蔲 にくずくナツメグ
茴香 ういきょうフェンネル
薤白 がいはくらっきょう

これ、左と右で同じものです。
中国語だけ見ると「は?何ですかこれは!?」状態ですが
カタカナを見ると普通に聞いたことがあるものばかりですよね!?

必死にびゃくずく、びゃくずく…と覚えて、英語名が実はカルダモンと知った時には
「え~~!? 先に言ってよ!」とがっくりしたことがあります。

ちなみに、お仕事仲間の方にもらったインド土産のカルダモン。

こんな「さや」の状態で売られているんですね。
この中に種子が枝豆のように詰まっていて、取り出して使います。
袋に入っていても、しっかり香りが漂っていました。

そしてこちらは同じくお土産のチャイ。

使われているスパイスは…?と、裏面を見てチェック。

シナモン(肉桂)、ジンジャー(生姜)、カルダモン(白豆蔲)、ブラックペッパー(黒胡椒)、
クローブ(丁香)、ナツメグ(肉豆蔲)、メース(肉豆蔲花・ナツメグの仮種皮)。

中国語で書くと薬膳的ですが、カタカナだとカレーの予感しかしない…
でも匂いはちゃ~んとチャイでした。
牛乳で煮出して飲んだら、本格派のチャイの味でめちゃくちゃおいしかったです。

これまた余談ですが、
中国語で「香菜」はタイ語で「パクチー」、英語で「コリアンダー」、スペイン語で「シラントロ」。以前、とあるアメリカのミュージシャンがパクチーのことを「シラントロ」と言っていたので不思議に思っていると、アメリカではコリアンダーと言うよりシラントロと言ったほうが通じることが多いとか…。

薬膳を作るなら、中薬は使った方がいい?

それにしても、薬膳を実践している方は、どれくらい中薬を取り入れているのでしょうか?
いざ使おう!とすると「中薬」ってものすごくハードルが高いと思いませんか?
私も、薬膳を作っていくのに「中薬、使えるのかな」と少し不安に思っています。

以前「中薬についての不安」を本草薬膳学院の先生に質問したことがありました。
その時にいただいたお答えがあるので、参考にご紹介します。

レシピを実践する際、中薬は必ず入れた方がいいのでしょうか?
まず初心者が試すべき中薬があればお教えください。
⇒薬膳料理だからと言って、必ず中薬を使う必要はありませんが、
例えば、生姜やネギなどは、普段の食材として使うのはもちろん、
「辛温解表」のはたらきを期待する中薬としても使いますよね。
まずこのような、食材としても中薬としても使えるモノ(これを食薬と呼んでいますが)から使用してみるのはいかがでしょうか?
ただし、薬膳として使う場合は、食薬の分類をしっかり覚えて、
体質や季節など状況に合わせて使うことが大切です。

使う食薬は身近なものから始めてもいいけれど、しっかり目的を決めて!ということですよね。

同じように本草薬膳学院の学院長・辰巳先生にも
スクーリングの際、質問させていただきました。

薬膳では中薬を使った方がいいですか?
もし何か治したい症状があれば、中薬を取り入れるとよいですね。
日々の養生なら毎日中薬を使う必要はありませんが
自分が使いやすい中薬を少し取り入れるのをおすすめします。
枸杞子などは気軽に使える中薬の代表です。

というお答えをいただきました。

まだまだ中薬を使いこなせていないのですが
機会があれば、もう少し中薬を使ってみたいなあ。

お手軽な中薬をおやつ代わりに

私がいつも食べている中薬(食薬)といえば、クコの実となつめ(大棗)です。
中医学でなつめといえば、血と気を補い、胃腸の働きを高めます。

なつめは女性に最適で
「1日3個(7個説もあり)で医者いらず」といわれ、西太后も好んで食べたとか。

クコの実は、目によいとされています。私は仕事でずっとパソコンを触っているので、目が疲れます。そこで仕事の合間のお茶に、なつめとクコの実をイン。なつめは甘くてボリュームがあるので、満足感があるんですよ。

ただお茶に浮かべるだけですが、なつめとクコのお茶で薬膳気分に!
煮出したりしていないので、薬膳になっているのかいないのか…
でもスナック菓子などを食べるよりもずっといいだろう!と思っています笑

中薬はどこで手に入れる?

薬膳の食材や中薬を買うときに「どこで買えばいい?」と迷ってしまいますが
私はだいたいネットで注文しています。

ネットだと、製品の良し悪しがわかりづらいのがネック。
でも私自身、質がわかるレベルまで達していないので、便利さを優先しています。

薬膳のプロの方などは「●●のなつめがいい」と、お気に入りのお店や信頼できる漢方薬局で買う方も多いようです。

以前一緒にお仕事していた薬膳の先生は、中華系の輸入食材店で食材を買われていました。信頼できるお店があると、いろいろと相談もできていいのかもしれないですね。

漢方薬局では郵送で購入できるところもあるようなので、利用するのも一つの手かもしれません。

KYO
みなさんは、中薬使っていますか?オススメの中薬があれば教えてください!


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