クビキリギス
キリギリスのなかま。
「ギス」はキリギリスの異名なので,「クビキリギス」は「首切りキリギリス」の意で、かみつく力が強く、洋服などにくいつくと、自分の首がとれても放さないということからつけられました。
頭からはねの先までの長さは、約60㎜。緑色のタイプと茶色のタイプがあり、どちらもおなじクビキリギス。
クビキリギスの成虫は羽の間に産卵管が隠れています。
春から初夏にかけて、夜に「ジーン」という大きな声で鳴きます。
ほとんどのキリギリスのなかまは、卵で冬を越します。しかし、クビキリギス成虫のまま冬をすごします。
というのも、
クビキリギスの成虫は初夏に、イネ科植物の茎に卵を産みます。
7月中旬から下旬にかけ孵化し、幼虫は9月下旬から10月頃に成虫となりるので、成虫で冬を迎えることになるのです。
また、クビキリギスのメスは、オスと交尾しなくても産卵する、単為生殖の能力があります。