こちらを先にお読みください→「オカンとの約束」
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エコー室に入ると、
診療台に仰向けになって
腹部を出すように指示を受けた。
「エコー用のジェル塗りますよ〜」
思ったより結構冷ややかな感触。
そして間も無く、エコーが始まった。
「はい、ゆっくり息吸って〜」
と指示を受ける。
しかし、どっかで緊張してるせいか、
吸い込むタイミングが遅れた。
そして、
ちょっと遅れて吸い始めたところで、、、
「はい、とめて!!」
えっ!!
ほとんど吸えてないけど。。。?
とりあえず息は止めた。
エコーのハンドピースみたいなんが
お腹の上とか横とかを行ったり来たりする。
。。。。
。。。。
え。。。?まだ?
10秒は過ぎてるんちゃうか。。。
ちょっとヤバいかも。。
と、少し苦しくなって焦り始めた頃に、
「はい、吐いて〜」
やっとこさ、先生の声が聞こえた。
そして、またすぐに、
先生が、
「はい、吸っ〜」
と、言う始めたので、
今度は、、、
最後の「て」を言う前に
いち早く息を吸い始めたった!
このやりとりの繰り返しを
結構何度かしたところで、
「はい、끝나셨어요~(終わりです)」
となった。
無事検査が終わって
ホッとするのもつかの間、
ひとつ、ひっかかることが。。。
エコー後、ジェルをセルフで拭いてると
先生が、何度も確認するように聞いてきたのだ。
「過去に肝臓検査したことあるか?」
「何か言われたことあるか?」
私は、
9年前の人間ドッグの結果を伝え、
当時、それ以上の検査は受けなかったと
答えた。
実は、私の父は肝臓ガンで他界している。
私が23歳の時だった。
そのあと、叔父、祖母も
肝臓疾患で亡くなっている。。。
先生の質問する声のトーンを聞いて、
急にちょっと不安になった。
そして、一瞬、
遺伝。。。
という文字が浮かんだが
すぐにかき消した。
結果は12月中旬に送られて来る。
つづく「その④検査後は」