122-《会唱歌的墙》by莫言 | トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

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中国語の小説・ドラマ・映画など、
自分のフィルターに落として日本語で紹介できたら…とブログ開始。

私にとって122作品目の読了原書になります。 

         これ↓

  莫言著 《会唱歌的墙》

 

小説かと思って購入したら、

ナント!エッセイでしたびっくり

が、トピックは多岐にわたり、

思わず笑ってしまうものから、

胸が熱くなって涙があふれてくるものまで、

買って大正解の一冊でした。

 

私は初めて《蛙》を読んだときから

莫言さんが大好きになり恋の矢

莫言さんの小説を読むほどに、

そして今回はエッセイを読んで、

ますます好きにならずにはいられないと感じましたラブ

 

この好きな感覚は、

私が女優の安藤サクラさんを好きになった過程

に通じるかもしれません。

安藤さんの演技を初めて見たのは、

映画『愛のむきだし』でした。

「うわぁ、役者魂入った女優さんだなぁ」

と、忘れられなくなりました。

その後、出演ドラマや映画などいくつか鑑賞し、

『万引き家族』は今さら私が説明する必要もなく

作品自体も安藤さんの演技も素晴らしいですが、

個人的には、

『0.5ミリ』と『百円の恋』が大好きです。

安藤さんが表現する演技、

莫言さんの書かれる言葉、

に触れると

「血が通っている」と感じるのです。

そこが、お二人共通して

私が好きにならずにはいられない点です。

表層的に上手くやっているプロは多いけれど、

魂と血を分け与えてくれる方にはなかなか出会えない気がするので、

こういうプロの方々に触れると

私は必ずしびれる感覚があります。

そして、私が中国文学者で最も敬愛する方は

モチロン贾平凹さんですラブシビレル~

 

本書の紹介や感想がなさすぎるので、

最後に少しだけ補足します。

 

三島文学と三島由紀夫の人間を考察している章があり、

大変興味深い見解を聞けました。
そして、莫言さんが読まれた作品と

私がインドの本棚に持ってきた三島作品

         これ↓

が一致していて嬉しくなりました。

 

その他、

反日に関する章や、

日本人についても書かれている章がいくつかあり、

涙が止まりませんでした。

子供時代の莫言さんも

想像するだけで愛くるしく自然と笑顔になったり、

そして人との交流において

莫言さんのフィルターが

やはり人道的に素晴らしいとわかりました。

もっと作品を読み込みたいです。

 

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