141-《饥饿的女儿》by虹影 | トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

中国語の小説・ドラマ・映画など、
自分のフィルターに落として日本語で紹介できたら…とブログ開始。

私にとって141作品目の読了原書です。 

         これ↓

  虹影著《饥饿的女儿》

 

「え?どの本が?!」と思いますよネびっくり

答えは、1番左側Kindleの中ですチュー

コロナ禍の一時退避で、

スーツケースに入れた原書は写真の5冊。

その内4冊はすでに読了し、

手元に残るは贾平凹さん1冊となりました。

そこで、最近中国人の友人から伝授された裏ワザ音譜

検索エンジンでオンライン原書を探し、

データファイルを編集してKindleに送信!

原書も電子書籍のように読む事を新習慣としましたニコニコ

 

虹影さんの小説は今回が2冊目です。

前回読んだ《你照亮了我的世界》の

読後感想ブログは⇒コチラ

虹影作品をより深く理解するため、

ねずみのチュー太郎さんにも教わった通り、

彼女の生い立ちを長編小説にした

自叙伝である本書を選びました。

 

感想は・・・

すごかった。。。

著者であり主人公の六六は、

戸籍上父、母、6人兄弟、

この8人家族の末っ子として育ちます。

が、彼女が18歳になった時、

これまで感じていた違和感のオリジン、

隠されていた真実を知ります。

1番上の姉と彼女の遺伝子上の父親は、

家のお父さんではありません。

しかも、主人公の出生に際しては、

裁判沙汰にまで至り

複雑な事情と思いが絡み合っていました。

題名に入っている「飢餓」はキーワードです。

この飢餓の中で生きる人間の

壮絶な現実と渇望、愛・・・

その生々しさと陰鬱な重い空気に、

私は冒頭からずっと圧倒されっぱなしでした。

そして終盤のラスト数ページは、

悲しかったです。

主人公の血を分けた父親、

母親、

家のお父さん、

主人公、

それぞれの心に秘めた思いと、

歩んできた道が、

報われなかったことが、

本当に悲しくて切なかったです。

虹影さんご自身はその後、

社会的に成功して

美しく華やかに生きているよう見受けるので

少なからず救われた感じがします。

 

この後に私が読む原書ですが、

やはり虹影作品に!

実在の著名な人物のエピソードを小説にし、

その家族から訴えられたというびっくり

《英国情人 K》を、

やはりKindleで読もうと思いますニコニコ

面白そうなので今から楽しみ~照れ

 

ランキング参加中♪

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ ←(ポチッとしてくれると励みになります!)
にほんブログ村