目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

日常と祝祭と先祖供養と。『アイヌの祈り』

2020-11-07 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

写真集『アイヌの祈り』堀内昭彦写真(求龍堂)※日英併記
 
1点1点の迫力がすごい。日常と祝祭の一瞬一瞬の表情を切り取り臨場感が表現されている。またアイヌの手仕事もこの写真集のなかに収まっていて記録としての価値もある。一見の価値ありの写真集だ。ただなぜかレイアウトはダサい。なぜこんなに写真を小さく扱うのか、なぜこんな並べ方をするのか、なぜこんな文字や写真の配置にするのか、アイヌだからといって雰囲気を出すためなのか、モノクロにしたのにも理解に苦しむ。たんにコストの問題か。最後に出てくるポートレイトにページを割く必要はないと思った。と立て続けに、しかも大仰にけなしてしまったが、単純にいいか悪いかでいえば、いい!
 
 
 
 
冒頭にはこんな言葉が引かれている。
 
その昔
この広い北海道は
私たちの先祖の
自由の天地がありました
天真爛漫な稚児の様に
美しい大自然に抱擁されて
のんびりと楽しく
生活していた彼等は
真に自然の寵児
なんという幸福な
人たちであったでしょう
  1922年3月1日
 知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』序文より
 
「天真爛漫な稚児のように」というのが印象的で、うらやましく思うのは私だけではないだろう。いにしえのアイヌから脈々と受け継がれた伝統を垣間見られる写真集である。
 
【目次より抜粋】
 ウポポ リセ 歌と踊り
 カムイノミ 神への祈り
 シンヌラッパ イチャパ 先祖供養
 ネキ 仕事
 トーラサンペ カムイノミ まりも祭り~儀式~
 
 
 

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