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自動車産業を振り返る!(6)

更新日:

自社と仏国のA社とのM&A の話の前に「韓国」「台湾」の事情を説明します。

1)「韓国自動車産業」の状況

私が韓国の自動車業界に関わったのは、1983年頃で横浜の会社に在籍し中部地区の「セールスエンジニア」時代。ステアリングの簡易金型(起亜自動車の量産用)の技術指導でした。何とマスターモデルは「オペルのハンドル」でした。その後 5グループ・9社が乱立?日米欧メーカーの車をノックダウン生産してたーー。1997年のアジア通貨危機(タイ発)で、2000年に三星自動車が仏のルノーに、2002年に大宇自動車が米国のGMに、2010 年には双竜自動車がインドのマヒンドラ&マヒンドラに買収された。

(写真は35年前に技術指導した「ステアリング簡易金型」の工程の一部)

現在は「現代自動車」(ヒュンダイ)と傘下の「起亜自動車」(キア)、ヒュンダイが2015年に立ち上げた「ジュネシス」の1グループ・2社・3ブランドのみです。

生産台数は、2011年の465万台をピークに2015年は455万台あったが、どんどん落ち込み2018年は402万台。輸出台数は2015年300万台が2018年は245万台の「体たらく」ーー。世界市場が好調で自動車販売数が昨年9000万台を突破したのに、韓国は7%も減少した。これは10年前の水準に逆戻り。韓国自動車業界は「世界最低の生産性で世界最高の賃金」と言われ、彼らの年収は平均9000万ウオン(900万円)で日本より高いです。呆れます! 

韓国車は他社との類似性を指摘されることが多く、それらは模倣性として批判される(朝鮮日報・NYタイムズ等)。少し例を挙げると、ヒュンダイの「ソナタ(NF型)はリアデザインがホンダのインスパイアに酷似。2代目キア・スポーテージはラジエターグリルがFWのトウアレグ、後姿がボルボ・XC90に酷似。キア・K9はフロントでゼインがBMW・’シリーズに酷似。キア・ソレント(初代、BL型)は全体的な車体がトヨタ・ハリアー(レクサスRX初代)の酷似。ルノーサムソンSM5(L43型)は、リアデザインがレクサスLS(4代目、USF4#型)に酷似など沢山あります。それぞれのメーカーから指摘されてるのだ。車以外でも、CIロゴマークやキャッチコピーの類似性が指摘されているのだ。呆れます!

韓国秘話1)「ホンダ」の本田宗一郎氏は1980年頃  韓国での商談中に席を立ち、二度と韓国に来ることは無かった!「もう 韓国とは関わるな!」と何かで読みました。「ホンダ」は早くから台湾・韓国からバイクの生産技術協力を求められ、善意を持って技術提携しました。彼らが自立するにあたり、台湾からは感謝され御礼をいただいたが、韓国からはもう貴殿らは来なくてもよい!株を引き上げてくれ!と言われた。そこには感謝の気持ちの一欠片もなかったのですーーー。私にはその気持ちが良く分かります。

韓国秘話2)2000年前後から数年、中部地区の自動車関連のデザイナーの何人かが所在不明となったことがありました。韓国自動車業界からの一本釣りだったようです。

 

2)「台湾の自動車産業とバイク産業」の状況

1988年(約30年前)私が台湾にビジネス展開したのは起業して1年目でした。真空注型用ウレタン材料1t の受注を台北の販売会社から受け、要請を受け 初めて表敬訪問したのです。注型用ウレタン材料のユーザーは、家電関係の試作屋(殆どが個人企業)が主体でした。「台湾ホンダ(三陽工業)」の開発部(NOVA)が自動車関係では最初の訪問先でした。

台湾に日本車が多い理由は、戦後 直ぐに台湾市場に参入、現地企業との合弁会社を設立し、提携協力関係を構築したからです。当時 私はローカル企業があると思い、現地調査したが2,3挑戦した会社もあったが既に撤退していました。

当時の「台湾ホンダ」と今の「台湾本田」とは全く違います。「ホンダ」は1961年に台北市の「山陽工業」と1963年に高雄市の「光陽工業」とそれぞれライセンス契約でバイクの生産を開始した。更に1977年に「山陽工業」とシビック等のライセンス契約してノックダウン生産したが2002年解約。「光陽工業」とは1995年に技術提携を解消、2003年に資本提携も解消した。同年「ホンダ」は「台湾本田汽車」を現地企業と合弁で設立した。「山陽工業」は韓国の現代自動車とライセンス契約し、現在「ヒュンダイ」の自動車を生産している。

自動車産業は、全体量のマーケットが45〜55万台/年です。普及率は60%近く飽和状態。各社ノックダウン生産方式で顧客を確保するために毎年マイナーチェンジしている。下記が大手6社のメーカー名(設立年・ブランド名・2017年の生産台数)です。

○裕隆汽車(1953年 Luxgen,Nissan,Dongfeng重車)(42,600台)

○中華汽車(1969年 CMC,Mitsubishi,Fuso)(48,200台)

○福徳六和(1969年 Ford,Mazda)(22,300台)

○國瑞汽車(1984年 Toyota,Hino)(131,200台)

○台湾本田汽車(2003年 Honda)(34,00台)

自国の販売に余り期待できない為、各社 積極的に中国大陸への事業展開しています。國瑞汽車(台湾トヨタ)は早くから立派な「R&Dセンター」を設けて大陸への拠点にしていた。他社も最近になって開発部門を増設・新設。プラットフォーム(車台)の開発は基本的には日本で行い、台湾では毎年のマイナーチェンジでその時の流行などを鑑みキャビンの高級感・豪華さや外観デザインなどの「上もの」の設計を主体に行っている。

[バイク産業] 山陽工業股份有限公司」(台北市「SYM」San Yang Motor)は、山陽汽車・山陽機車・浩漢産品設計股份有限公司(NOVA DESIGN、研究開発)を傘下に持つ大手の台湾企業です。1992年頃よりベトナム工場(バイク生産体制20万台他)を単独?で設立した(2002年バイク生産数23万台)。NOVA DESIGNの主担当者が私に「ホンダさんには感謝しているが、日本は大型バイクを専門にしてスクーターや小型バイクは我々に任せてくれ。ベトナム工場は広くて直ぐに10万台だよ、素晴らしいよ!」と達者な日本語で会うたびに言ってた。彼らは 1999年「上海NOVA」、2000年「青島NOVA」を設立、当社には大事なカスタマーで台湾人のビジネス魂を強く感じた組織ですーー。バイクの生産量は海外を含め年産130万台以上、ベトナムでは乗用車の製造販売。

光陽工業股份有限公司」(高雄市「KYMCO」Kwang Yang Motor)は、光陽機車ともいい山陽工業と二大二輪車メーカーです。中国二箇所とインドネシアに工場を稼働させ、生産量は年産120万台を超え、山陽工業と二社でアジア地区のほか欧州・中南米・アフリカまで販売展開してます。

[世界のバイク産業]

2017年の世界の生産台数は5,733万台でやや減少傾向だが、2025年は3割増の7,400万台と予想もある(EVバイクは170万台)。バイク大国インドの2017年の生産台数は2,223万台で販売台数は2,019万台で、内訳は「Hero 649万台」「Honda 473万台」「BAJAJ  201万台」。中国は販売台数1,509万台で内訳は諸々ーーー。インドネシアの販売台数は589万台で内訳は「ホンダ 439万台」「ヤマハ 135万台」「カワサキ・スズキ 各7万台」。ベトナムの販売台数は323万台でピアジオ・スズキ・SYMがありホンダ・ヤマハは各2桁の市場シェアー。タイの販売台数は181万台でホンダが80%のシェアーでヤマハが14%のシェアーを占める。

世界シェアーでは「Honda」35%、「Hero(インド)」14%、「YAMAHA」10%、「BAJAI(インド)」7.5%、「TVS Motor(インド)5%、「Grand River(中国)4%、「SUZUKI」 4%で、台湾メーカーには厳しい。「ホンダ」はやはり「世界のホンダ」です。

尚 人口 100人当たりのバイクの保有台数は、台湾が65.3台で抜きん出て、マレーシア・ベトナムの34.7・29.5台を圧倒してる。欧州ではイタリア・スイスの14.2・10.5台でお国柄ですね。因みに日本は9.5台、中国・韓国は7.6・3.7台で、韓国の少なさは何かで話したが、自動車運転のマナーの悪さで危険?又冬場 道路が凍結するからでしょうーー。

 

参考資料:「Wikipedia他」、「NNAカンパサール アジア経済を視る No.39 」、「世界四季報(セカ報)」、「台湾自動車産業、その現状と将来展望(MMRC Discussion paper No.22)などを利用しました。

 

 

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