「中国・中国人」とは
近くて遠く、似て非なる国。理解し難い摩訶不思議な国に住んでいる見えない隣人。
1983年 今から37年前に、私は初めて「中国」に出張しました。取引先の会社が瀋陽市（遼寧省沈阳市）で「日本ゴム・プラスチック工業展」に出展、その助っ人として参加。外国人の買い物は「友誼商店」で「外国人兌換券」しか使えない時代でした。
北京空港から座席の隙間から眼下の見える飛行機で夕闇の中 着いた「瀋陽空港？」は、地方のバス乗り場の様でした。空港近辺も市内も全く電気事情が悪く、薄暗くよく見ると無数の自転車が車道脇を堂々と列をなして動いているのだ。その中をタクシーなどの自動車がヘッドライトを付けずに走行すると言う、異次元な世界でした。又 展示会場では、日本の省力化などの新技術を必要とする以前の、正反対というべきか？一つの工程に多くの人員を如何に当てる工夫？が求められた中国でした。
下左写真はその時の「遼寧省工業館」前の筆者です（1983年）。
その十数年後には、上海・青島の自動車・バイクのモデル・試作屋さんと商取引が始まりましたが、彼らの殆どが台湾出身の台湾人。彼らは日本人の私が、直接 中国人と取引するのは無理で嵌りますよ！我々と一緒にやるのが一番賢いのだーー！と白酒を飲む度に言ってました。
2000年の「青島市内」と、右写真は同時期の「Haier」本社・研究棟です。
そう云えば「中国人」に関して、私は唖然！とした事を実地体験しました。2002年 自社をフランスのA社にM&A譲渡した時期でした。A社が上海にも新営業所を設け所長として採用した40代の中国人に、運転資金として送金された10万€（約1,300万円）を持ち逃げされました。私の滞在時で当日 パリ本社からの入金があり、彼が引き出して午後からの打ち合わせを予定してたからよく覚えています。所長の部下が、所長と連絡が取れなくなり発覚したのです。はあーーー暫く何も云えなかった記憶があります。
「中国人の定義 」
地理的概念による中国人：中国において出生、または居住する人間。 人種的概念による中国人：主に中華民族の血統の人間、即ち漢民族及びその他の漢化した少数民族（例えば満州族、モンゴル族など）を含む。 ... また、中華民国が実効支配する台湾地域の住民には、自分を中国人であると考えない人が増えつつある、台湾人ーーー。
中国人にとって信用できるものは主に2つ。ひとつはお金で、もうひとつは自分と家族である。一生懸命働くのもお金のためであり、自分と家族のためである。例外も存在するが、中国人と付き合う場合、その人の家に呼ばれて初めて本当の友達（朋友）になれる。親しくなると家族ぐるみの付き合いができる。
下左写真は「上海デイズニーリゾート（田子坊）」、右写真は「上海タワー」（638m)
（写真は Wikipedia; WBF ・上海館）
又 国民は政府を信用していない。そもそも政府は信用すべき存在ではない。中国の歴代王朝は誰が皇帝になろうと絶対君主が君臨し、官僚制度による政治が行われてきた長い歴史があり、それは共産党独裁下でも変わらない。ゆえに政府が自分たちのために何かしてくれるとか、自分たちのものだという親近感は全くない。それどころか政府は人民を監視、威嚇、拘束し、家族を脅かす存在だと思っている。ただし、通常そういったことを口にする中国人はほとんどいない。密告を恐れ、親しい人にさえ言動は慎む。現在ではマスコミ等で公然と政府を批判しなければ逮捕されることは少ないが、用心深いことでは人後に落ちない彼らはめったに政府批判はしない。
下左写真は「東方明珠電視塔」、右写真は「外灘（ワイタン）」です。
（写真提供；Wikipedia:RAKUTEN TRAVEL ）
したがって、そうした環境下に長年にわたって生活してきたため、国によって自分たちの財産・生命が守られているという意識は全くなく、自分の生命財産は自分たちで守るという意識が強い。
そのために利己主義にも近い家族主義が発達した。これは近代に限ったことではなく、5000年の歴史の上に築かれ定着した生活の知恵である。（以上 Wikipedia; togenkyo.net ）
騙すことにそれ程の非難がなく、騙される方に批判がいく民族・人種なんです。
2/17 中日新聞 朝刊より「COVID 19」最新情報
中国本土の感染者 68,500人、死者 1,665人。
日本の感染者 414人（内クルーズ船 355人）、死者 1人。
台湾で初の死者！
カンボジアに入港したクルーズ船「ウエステルダム」内で感染者！
