Y.side
久しぶりに再会したチャンミンと
ゆっくり話たいと思っていたのに
バタバタと日常の仕事に追われて、気が付けばチャンミンが入社してから1週間
大型のプロジェクト受注の詰めに入ってる為、ほとんど毎日役員たちと外部の会議に出てる俺を取り残し、意外と部内に馴染んでるチャンミンに胸の中がモヤモヤするのは何故か?
人見知りのチャンミンを俺が面倒見ないとなんて、変な使命感に燃えてたから肩透かしをくらったよう
まあ、俺がいなくても馴染めるなら良いんだけど
寂しく感じるのは、やはり俺にはチャンミンが可愛い弟に見えるからだろう
それにしても、今となっては部内で一番チャンミンと馴染んでないのは俺かも?ってくらい見事に話す機会がない
相変わらず俺とチャンミンの会話は
『おはようございます』
『おはよう』
『お先に失礼します』
『お疲れ』
よく考えたら、そんな挨拶さえ出来ない日の方が多い...なんだかなぁ
***
「ユノ、明日チャンミンの歓迎会するから〜」
「...なあ、俺が明日会食とか入ってたらどーすんだよ」
「別に、ユノ抜きでするから。じゃあ、ユノは不参加..」
「空いてる!空いてるから!」
俺を抜きで進められているであろうチャンミンの歓迎会が面白くなくてつい嫌味を言えば、秒速でソアに返されて慌てて参加の意を伝える
というか、チームリーダーがいない歓迎会ってそもそもどうなんだよ?!
「初めからそう言いなさいよ」
「くっ...」
なんか悔しいけど....ま、いいか。
歓迎会なら...チャンミンと話せるよな?
「よし!仕事!スホでるぞ」
そうと決まれば、週末に向けてとっとと仕事を片付けていくに限る
チャンミンは歓迎会の主役だし
席は、やっぱり俺の隣だよな?
やっとゆっくりチャンミンと話せる
それだけで、足取りが軽くなるから不思議
「ユノチーフ、何か良いことあったんですか?」
「へ?」
「珍しいですよね、鼻歌なんて歌うの」
言われて初めて鼻歌なんて歌っていた事に気付いてちょっと恥ずかしい
俺どんだけテンション上がってんだよ...
「あーー...今日調子良いみたい。スホ今日の契約取るぞ」
「はい!」
ガッツポーズして気合い入れるスホの頭をガシガシ撫でて、チャンミンの髪はもっとフワフワだったなぁって思いだして
今めちゃくちゃチャンミンの髪に触りたい衝動
よし!週末までの我慢だ!
続
なでなで...ナデナデ...撫で撫で。ホミン...だよねぇ...どこから見てもホミンだよねぇ..
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