Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

楽屋呑み

楽屋メンバーが良い。

お局さん二人、20歳なりたてギャル二人、ママなりたて20代後半が二人 (わたしはここ)

 

隣の楽屋では聞こえてくる限り、バレエ映画のネタになりそうなドラマがある様子だが、私の楽屋からは何も使えなそう。(性格の良い楽屋)

 

「年金は悪いがバレエは悪くない。無料でフィットネスクラブに通えてると思えばいいってもんよ」
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パスハ=神の復活祭という、家族で過ごす祝日に、バレエ公演があった。

パスハ前日はオペラ。

ロシア家庭では、パスハ前日は卵🐣の色染をしたり、クリーチというケーキ🎂を焼いたりで家族で忙しい。彼氏と同棲中のギャルでさえもパスハ前には実家に帰ってママとケーキを作りたい。

 

だから祝日を奪われたバレエダンサーは楽屋で文句言うしかなかった。

「誰やーパスハに公演入れたあかんやつ」

「誰がパスハにバレエなんか観に来るん」

「誰もけえへんから安心せえ」

「今日に公演入れたやつユダヤ人やってー。ペサハは昨日終わってん」

 

バレエは満席だった。眠りの森の美女は、3時間以上かかる公演だから、劇場来ればパスハの晩餐返上になる。それでも満席なのが私達にはわからない。そして劇場上層部の思惑通りなのが気に食わない。(チケットの売上がどうであれ、アーティストの給料に変わりは無い)

 

「なんで?普通、チケット買う金あればグリルチキン買うやろ」

「いや、酒やて!」

 

終演後、楽屋で酒とゆでたまごとケーキでパスハをお祝い。


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百万都市に引っ越してきたら、パスハの日の朝の子どものご近所徘徊「お菓子とたまごあつめ」が無かった。

私はこれを楽しみに12月から、お菓子を貯めていたのに、子供が誰も訪ねてきてくれなかった。お菓子を焼いて子供たちを待っていたから寂しかった。来年のパスハは夫の実家に帰ろうと思う。

 

断乳後の酒がうまい!

酒に酔うと政治か人生について語りたくなるのはみんな同じ、なんでもいいから深くて共感の得られる話がしたいわけだ。幸せとは何か、が議題になった。

ああ、なんだろうねー

ゴールデンボンバーの歌聞いてたら、夫が働かないとかバレエがどうとかどうでもよくなった。