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リコーGRⅢは最強のスナップシューターか? 〜 リコーGRシリーズの歴史と最新GRⅢについて 〜

2019年春、リコーから名機GRの最新機種、GRⅢが発売されます。

そこで今回はリコーGRシリーズの歴史と、最新機種GRⅢについて調べてみました。

気兼ねなく持ち運べるカメラこそ最高!

カメラ好きの方へ質問、一眼レフやミラーレス(以下一眼カメラ)ってどんな時に持ち出します?

家族や友達、彼女と遊びに行く時? でもそれってiPhoneなどのスマートフォンのカメラで十分撮影できるんですよね。

カメラ大好きの私でもiPhoneで十分撮れます、いやマジでね。

ましてやLightroom CCのiPhoneカメラアプリなんてRaw撮影まで出来ちゃうんで、後からパソコンでコテコテに編集できるんです。

一眼カメラ? 要らないじゃん・・・。

でもね、一眼カメラじゃないと綺麗に撮れない時ってよくあるんです。

例えば人物撮影の時、目にピントが合って背景がボケる写真、人物がいっそう際立ちます。

また、夜景や室内など暗い場所での撮影の時、少しの光でも明るくふんわり写せます。

ただ一眼カメラ、撮影しているといかにも『気合い入れて撮ってます!』みたいなとこがちょっとばかり気恥ずかしいし、何より重いしデカイし持ち運ぶのが嫌になります。

一眼カメラ並みの撮れて軽量コンパクトで気軽に持ち出せるカメラが欲しい・・・。

その答えは高級コンデジにあり? 新たなカメラ探しの旅が始まりました。

そこで2015年2月、当時SONYのフラッグシップ一眼レフであるα7RⅡのフルサイズセンサーを搭載した最高級コンデジ、RX1Rを購入しました。

さすがフルサイズセンサー搭載で写りは最高でしたが、コンデジ(=コンパクトデジカメ)という名に反し、レンズがデカイ! まあ一眼カメラに比べれば相当マシだけど、バッグに入れて気兼ねなくとはいきませんでした。

そんな時、私の目に一台のカメラが飛び込んできました。

リコーGR!

超軽量コンパクトだけどセンサーは一眼カメラ並みのAPS-Cサイズ、しかも見た目は旧態然とした超フツー(←目立ちたくない私としてはこれかなり重要)

しかも起動時間が短くレンズカバーが自動開閉式(←これも重要! レンズキャップ取るの面倒だもんね)、速写性に相当優れている。

これぞ私が求めていたコンセプトのカメラだ!

リコーGRシリーズの歴史

ということでリコーGRシリーズに興味を持った私、その歴史について調べてみました。

登場がフィルム時代の1996年10月と、かなり年季の入ったシリーズなんですね。

GR1 1996年10月 発売

  • フィルム機
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 2〜1/500秒
  • 最短撮影距離 35cm
  • 本体サイズ 117(幅)×61(高)×34(厚)mm
  • 重量 178g

GR10 1998年4月 発売

  • フィルム機
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 2〜1/400秒
  • 最短撮影距離 35cm
  • 本体サイズ 118(幅)×61(高)×26.5(厚)mm
  • 重量 170g

GR1s 1998年4月 発売

  • フィルム機
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 2〜1/500秒
  • 最短撮影距離 35cm(マクロ)
  • 本体サイズ 117(幅)×61(高)×34(厚)mm
  • 重量 178g

GR21 2001年4月 発売

  • フィルム機
  • 焦点距離 21mm
  • F値 3.5
  • シャッタースピード 2〜1/500秒
  • 最短撮影距離 30cm(マクロ)
  • 本体サイズ 117(幅)×64(高)×38.5(厚)mm
  • 重量 200g

GR1v 2001年9月 発売

  • フィルム機
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 2〜1/500秒
  • 最短撮影距離 35cm(マクロ)
  • 本体サイズ 117(幅)×61(高)×34(厚)mm
  • 重量 178g

GR DIGITAL 2005年10月 発売

  • 有効画素数 813万画素
  • センサー 1/1.8型CCD
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.4
  • シャッタースピード 180〜1/2000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・15cm(マクロ)
  • モニター 2.5インチ21万ドット
  • 本体サイズ 107.0(幅)×58.0(高)×25.0(厚)mm
  • 重量 170g

GR DIGITALⅡ 2007年11月 発売

  • 有効画素数 1001万画素
  • センサー 1/1.75型CCD
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.4
  • シャッタースピード 180〜1/2000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・1.5cm(マクロ)
  • モニター 2.7インチ23万ドット
  • 本体サイズ 107.0(幅)×58.0(高)×25.0(厚)mm
  • 重量 168g

GR DIGITALⅢ 2009年8月 発売

  • 有効画素数 1000万画素
  • センサー 1/1.7型CCD
  • 焦点距離 28mm
  • F値 1.9
  • シャッタースピード 180〜1/2000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・1cm(マクロ)
  • モニター 3インチ 92万ドット
  • 本体サイズ 108.6(幅)×59.8(高)×25.5(厚)mm
  • 重量 188g

GR DIGITALⅣ 2011年11月 発売

  • 有効画素数 1000万画素
  • センサー 1/1.7型CCD
  • 焦点距離 28mm
  • F値 1.9
  • シャッタースピード 180〜1/2000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・1cm(マクロ)
  • モニター 3インチ 123万ドット
  • 本体サイズ 108.6(幅)×59.8(高)×32.5(厚)mm
  • 重量 190g

GR 2013年5月 発売

  • 有効画素数 1690万画素
  • センサー APS-CサイズCMOS
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 300〜1/4000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・10cm(マクロ)
  • モニター 3インチ123万ドット
  • 本体サイズ 117.0(高)×61.0(高)×34.7(厚)mm
  • 重量 215g

GRⅡ 2015年7月 発売

  • 有効画素数 1690万画素
  • センサー APS-CサイズCMOS
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 300〜1/4000秒
  • 最短撮影距離 30cm(標準)・10cm(マクロ)
  • モニター 3インチ123万ドット
  • 本体サイズ 117.0(幅)×62.8(高)×34.7(厚)mm
  • 重量 221g

リコーGRの最新機種 GRⅢが2019年春に発売!

この長い歴史を持つリコーGRシリーズの最新機種が、2019年春に発売します。

GRⅡはGRのマイナーチェンジ版でしたが、今回のGRⅢは全ての機能がアップしたいわばフルモデルチェンジとなります。

では現在発表されているGRⅢのスペックを見てみましょう。

GRⅢ 2018年春 発売予定

  • 有効画素数 2424万画素
  • センサー APS-CサイズCMOS
  • 焦点距離 28mm
  • F値 2.8
  • シャッタースピード 不明
  • 最短撮影距離 10cm(標準)・6cm(マクロ)
  • モニター 3インチ103.7万ドット タッチパネル式
  • 本体サイズ 109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm
  • 重量 227g

GRⅡに比べ画素数が1690万画素から2424万画素へ飛躍的にアップし、最短撮影距離が10cmから6cm(マクロ)とさらに被写体に寄れるカメラとなり、サイズも小ぶりになっています。

そしてこのシリーズで初めて3軸手ぶれ補正が内蔵されます。

ううううっ、欲しいかも・・・。

ライバル比較

リコーGRシリーズと同じ、軽量コンパクトでAPS-Cセンサーを搭載したモデルといえば、2018年8月に発売した富士フイルムのXF10です。

それでは富士フイルムXF10とリコーGRⅢを比較してみましょう。

リコーGRⅢ 富士フイルムXF10
有効画素数 2424万画素 2424万画素
センサー APS-CサイズCMOS APS-CサイズCMOS
焦点距離 28mm 28mm
F値 2.8 2.8
シャッタースピード 不明 4〜1/16000秒
最短撮影距離 10cm(標準)・6cm(マクロ) 10cm
モニター 3インチ103.7万ドット タッチパネル式 3インチ104万ドット タッチパネル式
手ぶれ補正 ×
本体サイズ 109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm 112.5(高)×64.4(高)×41(厚)mm
重量 227g 241.2g

富士フイルムXF10さんリコーGRを完全に意識しすぎでしょ! ここまで真似る!? 表を作っていてマジで驚きました。

そういえば先代の富士フイルムX70もリコーGRⅡとスペックそっくりでしたよね。

リコーGRⅢのメリットとしては、本体サイズがわずかに小さく重量が軽いことや、手ぶれ補正搭載、レンズカバーが自動開閉式なことと、マクロ機能で接写が出来ることです。

逆に富士フイルムXF10のメリットとしては、本体価格がリコーGRⅢの半分以下の5万円を切る価格で、APS-Cセンサー搭載機としては驚異的に安いこと。

でもね、少々?価格が高くても、突き詰めた本体サイズ・重量・速写性能が私は欲しいんです!(←こいつ完全に買う気だ)

最後に

スマートフォンカメラの進化とともに、一眼カメラは差別化のため年々高性能になり、それとともにレンズが巨大化しています。

そのため大きなイベントで「今日は撮影をするぞ!」と気合が入った時にだけ大きな一眼カメラを持ち出しますが、本来シャッターチャンスというのは日々の生活の中に潜んでいるのです。

そんな時ポケットやバッグに気兼ねなく携帯し、いざという時にスマートフォンカメラではなく高性能なカメラで撮影できたら、日常が少しだけ豊かに変わるのではないかと思うのです。

リコーGRは人生を少しだけ味わい深くしてくれる、そんなカメラなのではないでしょうか。

来春の発売が楽しみで仕方ありません。

【追記】2019年3月にリコーGRⅢを予約しましたので、購入記を書いていきたいと思います。
↓↓↓

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。