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レース撮影初心者必見! レーシングマシンの流し撮り撮影講座【まとめ】

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

今回は、レーシングマシンの流し撮り撮影方法についてのお話しです。

モータースポーツ撮影人気が急増

1996年から毎年、富士スピードウェイを中心にレース観戦を楽しんでいますが、ここ数年アマチュアカメラマンの数が年々増え続けています。

人気撮影ポイントであるダンロップコーナーやレクサスコーナーの土手の上には、大砲と呼ばれる超望遠レンズを装着したカメラマンが、二重三重と列を成してレーシングマシンを追っかけている姿は、異様とさえ思える様です。

外国人もその光景には目を惹くらしく、WEC(世界耐久選手権)のテレビ中継では、よく国際映像に映し出されますよね。

その背景には、デジタルカメラの性能向上、特に動体追従性能の向上で、少し慣れれば誰でも流し撮り撮影ができるようになったことが起因だと考えられます。

今回は、そんなモータースポーツの流し撮り撮影方法について、腕はなくても経験と知識だけは一人前のワタクシが、お教えしていきたいと思います。

レーシングマシンの流し撮りに必要なもの

ここでは、レーシングマシンの流し撮りに必要なカメラ機材について解説していきます。

カメラ

カメラは動体追従性能の優秀な、CanonやNikonの一眼レフタイプのものがオススメです。

最近ではミラーレス機も大分良くなりましたが、まだまだ一眼レフ機に一日の長があります。

レンズ

レンズは焦点距離とオートフォーカスのスピードが重要です。

焦点距離は撮影するサーキットにも左右されますが、最低でも換算300mmは欲しいところ、オートフォーカスのスピードは少なくても10年以内に発売されたものならば大丈夫でしょう。

一脚

超望遠レンズでのスローシャッター撮影、ブレと重量対策のために一脚を使いましょう。

カーボン素材など高価なものもありますが、材質はどんなものでも構いません。

NDフィルター

これはどうしても必要というわけではありませんが、晴天下でのスローシャッターでは光が必要以上に入ってしまい、絞り値を極端に絞らなければならなくなり小絞りボケの原因にまります。

超スローシャッター時には装着することをおすすめします。

レーシングマシンの流し撮り撮影に必要なものは、下記の記事に詳しくまとめてありますのでご覧ください。

レーシングマシン流し撮りのカメラ設定

流し撮り撮影はシャッタースピードが大切、モードダイヤルがオートモードやPモードではマシンの背景がうまく流れてくれません。

よってTvモード(Canon)やSモード(Nikon・SONY)、上級者はMモードにあわせ、シャッタースピードをコントロールしながら撮影します。

レーシングマシン流し撮りのカメラ設定については、下記の記事に詳しくまとめてありますのでご覧ください。

レーシングマシンの流し撮り実践

さて、カメラも機材も揃いカメラ設定も完了しあとは撮影するのみ、あとは実際サーキットに行きマシンを撮影してみましょう。

行ったことがある方ならご存知だと思いますが、サーキットは広大な敷地にあり、レーシングマシンでは1周を2分足らずで周回しますが、徒歩ではとんでもない時間がかかります。

いったいどこで撮影すればいいのでしょう。

そこで日本の2大サーキットである、鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの撮影スポットを紹介します。

鈴鹿サーキット

1・2コーナー外側

B2スタンドのホームストレート側の隅から撮影します。

2階席からの撮影のため、俯瞰のアングルです。

2コーナー内側・激感エリア

コーナー内側のため、真横からの撮影ではコサイン収差が発生しにくく、マシン全体にピントの合った写真になります。

逆バンク外側

Dスタンドの最上段からの撮影です。

今度行くF1日本グランプリでは、この位置からの撮影になると思います。

ヘアピンコーナー

車速が低く、マシンまでの距離が近く、なおかつ低い位置からの撮影のため、今まで撮影したどのサーキットのどの撮影スポットよりも撮影に最適な場所です。

カメラマンホールも存在し、昨年行った『SUZUKA Sound of ENGINE』では、迫力ある写真が量産できました。

鈴鹿サーキットの撮影スポットについては、こちらの記事に詳しくまとめてあります。

富士スピードウェイ

富士スピードウェイの撮影スポットについては、こちらの記事に詳しくまとめてあります。

マシンのどこにピントを合わせるか

猛スピードで駆け抜けるレーシングマシン、最初のうちはマシンを追いかけるだけで必死ですが、慣れてくるのマシンのどの位置にピントを合わせれば収まりの良い絵になるのか、疑問が湧くと思います。

そのピントの位置は、フォーミュラカーやGTカーなど、レーシングマシンのカテゴリーによって違います。

カテゴリー別のピント位置については、下記の記事に詳しく解説してあります。

まとめ

モータースポーツの流し撮りは、本当に難しく奥が深い撮影技法です。

しかし、超高速で走り抜けるレーシングマシンの背景を思いっきり流し、マシンの一部をピタッと止めた写真が取れた時には、この上ない満足感に満たされます。

近年のデジタルカメラの進化は著しく、動体追従性能は驚くべき進化を遂げ、カメラ機材も充実しています。

正しい場所で正しい機材を使い、正しいカメラ設定で撮影すれば、カメラがしっかり働き、素晴らしい写真が撮影できるようになりました。

今回のこの記事が、皆さんのモータースポーツ撮影に少しでもお役に立てれば、そして一人でも多くの方がサーキット撮影を楽しんでくれれば、と思い書いてみました。

週末は私と一緒に、カメラを持ってサーキットに出かけましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。