夕凪の街 桜の国 | 当たり前の日常に刺激を

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『夕凪の街 桜の国』のドラマを見ました。



まず登場するのは、リストラされかけた(?)アラフォーの女性です。

父親は徘徊する習慣があり、ある日広島に向かいます。そこで、姪とともに父を追って広島に向かうところから話は始まります。

その先で、父に関係する、広島で生きたある人たちの話に触れることになります。




ここから私の話になりますが、思えば、戦争を経験した祖父母はすでに亡くなってしまいました。小学生くらいの頃は、いつか戦争の話を聞かなければならないなと思っていたのですが、結局聞かずじまいになってしまいました。

これからますます戦争を直接経験した人は減っていき、その様子を知るにはこのドラマのような映像作品なり、伝記なり、文字や音声、映像に頼ることになります。


ドラマを見て、改めて自分が今の時代の日本という場所に生きていること。それがどれだけ恵まれているのかということを考えさせられました。


『夕凪の街 桜の国』は、単なる歴史の話ではなく、ある人たちの生活にスポットを当てています。そのため、当事者意識を持って見ることができた気がします(もちろん実際に体験した方のようにというわけにはいきませんが、歴史の教科書を読むことなどと比べるとかなり、リアルに当時をイメージできました)。

この作品は原作が漫画です。こちらも読んでみたいと思います。



それからもう一つ、思ったことがあります。

演劇ってありますよね。映画やドラマ、小説、漫画に比べると、自発的に見る方は少ないのではないかと思います。私も積極的に足を運ぶ機会はほとんどありません。

演劇は映画と違って一回ものです。上演が始まってしまったら撮りなおすことはできません。それだけ制約があるということです。

セットも映画ほど作りこまれてはいませんし、CGを使うこともできません。


ですから、何かを再現しようと思ったら映画に勝つことはできないでしょう。でも、演劇はなぜか、記憶に残ると思うのです。

戦争を題材にした演劇を数回見たことがありますが、その内容を意外と覚えているのです。



映像ではなく、実際の役者さんが目の前で演じている。そのことが、強烈な印象となって記憶に焼き付くのだと思います。



作品に触れることへのハードルとしては、漫画や小説、次に映画、そして演劇という順で高くなるのではないかと思います。しかしながら、演劇というのは何かメッセージを伝えるにはとても有効な方法なのではないかと思います。


戦争を学びたいと思ったら、演劇を見るということも、選択肢に(入っていなかったとしたら)入れていただきたいなと思います。