キング・クリムゾンのビートは1982年6月25日に発売された King Crimson / Beat

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キング・クリムゾンのビートが発売されたのは今から38年の昔

1982年6月25日、King CrimsonのBeatの日本語版が発売になった(海外では6月18日)。80年代Crimsonとしての2ndアルバムだ。もう38年前のことだ。当時のオレは15歳だった。

このアルバムが発表された当時何が話題になったかと言うと、King Crimson史上始めて前作と全く同じメンバーで作られたアルバムだと云うことだった。確かに70年代Crimsonは同じメンバーで制作されたアルバムは一枚とてない。Bobさん以外全員違うメンバーだったり、前作から2人脱退したり等々、必ず違うラインナップで録音されていた。

たかだが同じメンバーでアルバムを2枚作ったということだけでも話題になるというのもCrimsonならでは。結局80年代Crimsonは、この4人で3枚アルバムを残すことになった。

後にBobさんがインタビューかなんかでこの頃のことを回顧したのを読んだことがある「。本当は80年代Crimsonではアルバム1枚だけを作りたかったのだが、契約上仕方がなかったのだ」と言うようなことを語っていた。音楽商売上仕方のないことだと、言い訳じみていたのが印象的だった。

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一番好きな80年代Crimsonのアルバムはビート

キング・クリムゾンのビート発売告知ポスター
ビートの告知ポスター

80年代Crimsonの1枚目のDisciplineのジャケットは紅色だった。それに対してBeatは涼し気な青地に、ピンクの音符だけが描かれたジャケットが妙に可愛らしかった。LPレコードの場合、ジャケットの内部もピンク色の用紙が使われていた。

13歳でEpitaphでKing Crimsonに出会ったオレではあったが、もちろんこのCrimsonの復活劇には大興奮したものだ。ファン歴は浅いながらも、ライナーノーツやミュージックライフ(中学生当時、地元の書店ではロッキンオンは売っていなかった)でKing Crimsonの情報を仕入れて、頭をパンパンにして、いっぱしのCrimsonファンになっていた。

Disciplineの何か構築されたような音空間は面白くはあったのだが、オレは断然Beatの方がより好きなアルバムだ。なんといっても曲のポップさがが良い。Crimsonらしく複雑な曲展開でありながらも、それでいてポップで明るい曲調がオレは気に入っていた。

キーボードで演奏していると思いきやスティックだった驚き

Beatは1曲めのNeal and Jack and meがアルバムのベストテイクだと今でも思っている。後にThree of a perfect pair時の来日公演の映像をレーザーディスクで購入した。初めて目にする動くKing Crimsonだ。

その映像で一番の驚きは、Neal and Jack and meの演奏だった。曲の途中でキーボードがコードを刻む展開がある。オレは誰がこのキーボードを弾いているんだろうとずっと思っていた。ところが映像で其の正体がはっきりした。

そのコード・カッティングの部分は、なんとTonyさんがスティックで演奏していたのだ。スティックのネックを、キーボードでも弾くようにハンマリング・オンで音を出している。あの楽器はまるでキーボードのような音も出せるということにとても驚いたことを覚えている。

そんなポップなBeatなのだが、最後の曲RequiemではBobさんのギターの本領発揮しまくりの暗い即興演奏で終わるというのがとても気に入っている。

今になって気がついたのだが、アルバム1枚分にどうしても尺が足りない。そこで1曲即興演奏を入れたようにもオレには思えるのだが。

何故か捨てずに貼られていたビート発売告知ポスター

さてBeatの販売告知ポスターなのだが、今でも手元に保存している。そもそもそのポスターは発売日にBeatを買ったら、おまけでもらったものなのだ。

映像的に何らBeatや80年代Crimsonに関連のないこのデザイン。Lark’s tougues in aspicのジャケットからの連想で、レコード会社の担当者が満月を選んだのだろうか?

それはともかく、ポスターを貰ったことが嬉しくて、何故かオレの部屋の天上に貼り付けた。それから38年間一度も剥がされること無く、そのまま貼られっぱなしだった。オレが実家を離れてもポスターだけはずーっとそのまま。つい先日実家でこのポスターを見つけて、家に連れ帰った。そんなわけで、今このポスターはオレの手元に残っている。肝心のBeatのLPは売っぱらってしまったと言うのに。

さてサラッとビートについて解説

収録曲は全8曲。35分19秒の作品である。ちょっとアルバムとしては物足りない気もする。King Crimsonとしては短い曲ばかりだ。

このアルバムのBeatとはビート・ジェネレーション、ビート文学からつけられたということを今になって知った。

ウィキペディアの記述を読むと、このアルバムの制作にあたってメンバー間で色々とひと悶着もふた悶着もあり、完成後にバンドはばらばらになってしまったようだ。それでThree of a perfect pairまで間が空いたということなんだな。そんな話は当時オレが読んでいたロック雑誌には何も出ていなかったのだが。

正直なところ90年代以降のCrimsonはさっぱり聞こうという気が起きないのだが、80年代のCrimsonは今聞くとノスタルジーを感じる。それはきっと自分と同時代を生きた音だからなんだろう。大好きな70年代Crimsonにはそんなノスタルジーは感じない。

A面
1 Neal and Jack and Me 4:22
2 Heartbeat 3:54
3 Sartori in Tangier 3:34
4 Waiting Man 4:27
B面
5 Neurotica 4:48
6 Two Hands 3:23
7 The Howler 4:13
8 Requiem 6:48

リンク:ウィキペディアのKing Crimson Beatの記事


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