いつもお読みいただき誠にありがとうございます。
エポック セミナー事業部の楠です。
今回は、11月4日エポック 関東リハビリセミナー
小西 健一郎 先生による
中枢神経疾患者への神経リハビリテーション ~立つために、歩くために必要なこと~
のご紹介をさせて頂きます。
前回の小西先生のセミナーの様子はコチラ
あなたは中枢神経疾患の方へのアプローチで悩んだことはありませんか?
最近は、主病名は中枢神経疾患でありつつも、
既往歴に様々な問題や障害を抱えていらっしゃる方も多いと思います。
既往歴に対応することはセラピスにとって、とても重要です。
しかし「主病名の症状にしっかりとアプローチできる」
これが一番重要です。
あなたはクライアント様の障害を経験したことはありますか?
例えば、背臥位で寝ている時の感覚がどのような感じなのか。
実際に私も小西先生のセミナーで体感させていただきました。
実際に体感すると、どのような反応が生じるのか
リアルに分かると思います。
この体感を通して、我々セラピストは
クライアント様にどのようにしてリラックス状態のポジショニングを
作ればいいのか、そしてその重要性が分かるのではないかと思います。
もちろん、背臥位だけではなく、側臥位や座位も同様ですね。
仮にリラックスした状態をクライアント様に取ってもらえない、
そんなシチュエーションのときは、どうなるか?
それはセラピストのあなたなら分かりますよね?
セラピストの先生、こんな経験ありませんか?
起き上がりの時に、柵を引っ張り麻痺側上肢の屈筋のトーンが上がってしまう
立ち上がりの時に両膝屈曲して欲しいのに、麻痺側の膝関節を伸展してしまって立ちあがれない
こんな経験はありませんか?
私はこの2例ともありました。
口頭指示で、柵から手を放してもらったり、
麻痺側の膝が伸展しないように抑制したりしていました。
しかし、これは大きな間違いです。
柵から手を放してもらうなど言語同断でありますし、
抑制をかけている時点でリラックスできる状態を
構築できていないことになります。
それでは筋緊張も上がりますし、動作の阻害因子となります。
さらに言えば、しっかりとしたポジショニングをセラピストだけでなく、
他職種にも行なってもらうことが重要となります。
どうやって動作を誘導するのが正解なの?
動作を誘導する時に何に気を付けますか?
痛みが出ないように…
緊張が上がらないように…
逆に非麻痺側をしっかりと使えればいい
色んな考えが臨床では生まれては消え、この繰り返しですよね。
でも結局のところ何が正解なのでしょうか?
動作を行なってもらうにも、我々セラピストの触り方や
誘導の仕方がとても重要になることは間違いありません。
他動的運動の反復では機能回復は難しい
ちょっと前までの中枢神経疾患者へのリハビリは、
残存機能による代償手段の獲得が中心でした。
しかし、近年中枢神経の可塑的変化や神経ネットワークの再構築による
回復が起こることが様々な研究から明らかになってきました。
大脳半球相互抑制のアンバランスの修正や、麻痺側上下肢を使った
意味のある随意運動が必要です。
セラピストがクライアント様の手足を、
他動的に単純に繰り返し動かしているだけでは不十分なのです。
今回のセミナーでは、歩行の獲得に焦点を当てて背臥位姿勢の診かた、ポジショニング、麻痺側への寝返り、起き上がりといった基本動作、
そして歩行練習にいかにつなげていくかを
運動学習の観点から学んでいく内容になっております。
実技が多く、小西先生に直接指導してもらえますので、
多くの知識技術が身につくこと間違いありません。
中枢神経疾患は難しいなと感じているセラピストや
土台をしっかりと構築したいセラピストの方は、
ぜひ一度小西先生のセミナーに参加してみてください。