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リハビリテーションで考えるべきエンド・オブ・ライフケアとは?

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  • がん患者様を始めて担当することになった
  • がん患者様のリハビリってどんなことをしたらいいんだろう?
  • がん患者様って運動させた方がいいのかな?
  • がん患者様にはどのように関わっていったらいいんだろう?

こんな不安をお持ちの方はいませんか?

 

実は私も理学療法士として回復期病院で働いていた時に、ホスピス病棟を担当することになったときに、この問題に直面しました。

 

そこで「リハビリってなんなのか?」について考えるようになったのを覚えています。

そこではエンド・オブ・ライフケアという考え方が重要だと気づいたのです。

 

エンド・オブ・ライフケアって何?という方は是非チェックしてみてください。

 

エンド・オブ・ライフケアとは?

日本は、超高齢社会になっています。

老化を主とした、疾患は治癒することは、ほとんどありません。

そして、日常の基本的な動作が低下し自立した生活が困難になり、

介護を要する人が増えてきます。

 

このような、背景の中で

病気と向き合いながら、人生の最期を過ごすことが多くなってきています。

特に、本人の希望する意思を尊重した医療やケアが強く求められ、

そして、私たち訪問看護ステーション含め、

医療・介護・療養先での個人の希望が多様化してきています。

 

「エンド・オブ・ライフケア」は、

みな誰もがいつかは訪れる命のおわりについて考える人が、

最期までその人らしく生きることができるように支援するケアのことを言います。

 

生活や医療における大切な選択をする時の辛さや、

体が自分の思うように動かないもどかしさ等もあると思います。

その様々な辛さや、もどかしさに寄り添うケアのことをエンド・オブ・ライフケアと言います。

 

緩和ケアでも同様ですが、診断がついた時、

命について意識し始めた時に提供されるケアというべきかもしれません。

 

最近では、就職活動のことを「就活」。

結婚活動のことを「婚活」。

そして、自分の人生の終末のためにする活動のことは「終活」と言われています。

テレビなどでは、自分の葬儀などついて生前に準備することを、

アドバイスされていたりします。

実際は、医療やケアについての要望も含まれています。

 

 

以前に、パーキンソンを患われた方から、

ご自身の意思決定権の内容が書かれた書類を見せて頂いたことがあります。

書かれた理由は、代理意思決定者に家族がなることが、社会的な流れになっており、

家族が判断に困らないために書かれたそうです。

治ることのない進行性の病気であり、体の自由が利かなくなること、

この先自分の意思がうまく伝えられないことを予測されたそうです。

痛みが出た時の対応、呼吸が止まりそうになった時の延命処置の有無など、

予測されることすべてを考え、書いてありました。

それを見たとき、家族に託した想いが痛いほど伝わってきました。

 

エンド・オブ・ライフケアに必要な意思決定支援の3本柱とは

例えば、入院先などで認知症の方が、何か大切な事を選択するとき、

意思決定を判断する方法として、

「本人の意思」、「家族の意向」、「医学的判断」で、話し合います。

「本人の意思」は、「現在」、「過去」、「未来」で考え、

特に、「未来」については、その人の最善の利益を考える中で、本人の意思を予測。

そして、意思決定支援とします。

 

「家族の意向」という点では、

家族と本人がしっかり話し合う機会を持たれていれば良いですが、

離れて暮らしている場合等は、家族も判断に悩まれることもあります。

 

例えば、高齢者夫婦で生活していた場合、医療関係者であれば、

キーパーソンが離れて暮らす子供であれば、その方に家族の意見として聞きます。

もしかしたら、一緒に長年連れ添った方が代弁者としては、適切かもしれません。

また、家族間での意見の対立が起きることもあります。

その方のことを想うがゆえに決まらない場合もあります。

そのような場合は、「その方にとって最善なこと」を考えてみましょう。

 

看護の現場では、高齢者の対応は家族に確認、

ケアマネージャーも必ず関わる流れが出来ています。

家族や代理人による意思決定が個人の意思より強く、

優先されつつある傾向に感じ取れる時があります。

家族ケアの必要性についても、

独居や核家族が増えている現状で高くなりつつあります。

そのため、後悔しないためにも「自分の意思は自分で残す」ことが大切です。

 

エンド・オブ・ライフケアで考えるべき意思決定権としての内容

エンド・オブ・ライフケアではどのようなことを考えておくべきなのでしょうか。

今日は患者様の意思決定について列挙してみました。

  • 意思決定をできなくなった時、意思決定をしてほしい人。
  • 受けたい、あるいは受けたくない医療行為。(心肺蘇生・ 人工呼吸器使用・点滴・胃瘻や経鼻からの人工栄養・放射線療法・抗がん剤)
  • 痛みの緩和(内服で効かない場合は、医師の判断による痛みの緩和ケアの依頼の有無など)
  • 自身が求める、生活への思い(褥瘡は作りたくない・体は時間ごとに動かしてほしい・入浴は危険があっても入りたい等)
  • これだけは、絶対してほしくない(食事介助は、口を閉じたら終わってほしい等)
  • 最期を迎える場所の希望(部屋は明るくしてほしい・音楽をかけてほしい等)
  • 死期が近づいてきたら、会いたい人。知らせてほしい人。
  • 葬儀についての希望

などが、挙げられます。

 

これらを残すことで

家族が判断に困った時に「これでいいんだ」と後押ししてくれる役割を担うことが出来ます。

 

元気な時には、考えられないことかもしれません。

 

「エンド・オブ・ライフ・ケア」を必要とするとき、

必要とされる方を支える時に、

「人生の大切な選択をする知識」

を家族で共有していただければと思います。

 

理学療法士や作業療法士が考えるべきエンド・オブ・ライフケアとは?

さて、ここまで終末期の緩和ケアでの患者様との関わりについてお話しましたが、

ここからはリハビリのお話をしましょう。

 

終末期の緩和ケアというと、なんとなくあまり無理はさせずに最後の瞬間まで穏やかに過ごしてもらうために慰安的なアプローチが必要と私も昔は思っていました。

 

もちろん、そうした介入が必要なケースもあると思いますが、

ケースによっては適切な運動療法を行う必要があるケースがあります。

 

えっ?運動療法?

と思ったセラピストの方も多いと思います。

 

そんな方はもちろんのこと、実際に緩和ケアに関わって運動療法をしなくてはいけないけど、どうしたらよいか不安という方はぜひこのセミナーをチェックしてみてください。

 

緩和ケアにおけるがん患者様に対する運動療法の役割 – エポックセミナー

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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