こんにちは。
 
 
TWICEのサナです。
 
 
 
 
先日、ふと過去に投稿した自分のブログを読んでいたら「この人ほんとに良いこと言うなあ〜」と感動したので今日はそちらをリメイクして投稿させて頂きます(笑)
 
 
 
 
 
 
さて、アメブロを徘徊していたら「育ちが良いか悪いかは歯を見ればわかる」なんて書かれているブログを見つけました。
 
 
 
 
 
 
 
そのブロガーの方曰く、
 
 
 
 
 
 
“育ちがいいか悪いか
愛情をたっぷり注いで貰えたかどうか
いい教育を受けさせて貰えたかどうかは歯を見れば分かる”(原文ママ)
 
 
 
 
 
 
とのことです。
 
 
 
 
 
 
「30歳になったらド●ホルンリンクル!」
と同じくらい飛躍した思考回路やなと思えなくはないですが、、
 
 
 
 
 
 
価値観や考え方は人それぞれですし、ブログって自分が思ったことを自由にツラツラ綴る場所ですから、個人的に彼女の主張を否定も肯定もする気はありませんが、
 
 
 
 
 
 
歯ネタを色々な角度から考察するのが好きな僕からすると、「歯を見れば育ちがわかる」という主張はなかなか面白い偏見だなと思いました笑。
 
 
 
 
 
 
 
とゆーことで、今日は「育ちが良いか悪いかは歯を見ればわかる」という主張について、僕が思うところをツラツラ語っていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
「育ちが良いか悪いかは歯を見ればわかる」は真実か?
 
 
 
◾️そもそも「育ちが悪い」とは?
そもそも、「育ちが良い」「育ちが悪い」という言葉に明確な定義はありません。
「育ちが悪い」という言葉を辞書で引いても載っていません。
よって「育ちが良い」「育ちが悪い」の定義は、各人に委ねられますので「歯並びが悪い人は育ちが悪い」という意見がどのようなロジックを元に語られているのかは僕にはよくわかりません。
ただ、「育ち」というのは生まれてから現在に至るまでの“成長の過程”を指す言葉ですから、「育ち」という言葉が“後天的な”概念であることは確かです。
 
 
 
 
◾️歯並びの良し悪しは“先天的に”決まる
「育ち」という言葉が“後天的な”概念であるのに対して、歯並びの良し悪しは遺伝からくる骨格の大きさなどのいわゆる“先天的な”要素で決まる部分が大きいです。
故に、「歯並びが悪い人は育ちが悪い」という意見は、“後天的な”概念である「育ち」を“先天的な”要素で決まる「歯並び」で判断しているという点において大きな矛盾が生じています。
近年では、幼少期の指しゃぶりや口呼吸が歯並びの悪化に影響を与えるみたいな指摘もありますが、正直そんなものはたかが知れています。
日本人に歯並びが整っていない人が多いのも先天的な要素(日本人の骨格の作りは欧米人のそれに比べて小さい)によるところが大部分を占めますから、「歯並び悪い人は育ちが悪い」という仮説を正とするならば、「日本人は育ちが悪く、欧米人は育ちが良い」という論も成り立つことになります。
後天的な「育ち」の良し悪しが先天的な要素で判断できるのであれば、「白人は育ちが良いが、黒人は育ちが悪い」という偏見も同じロジックの上に成り立ちます。人種差別問題なんかはこのような腐敗した土壌がベースになっていますから、「歯並びが悪い人は育ちが悪い」という偏見はある意味、危険な思想と言えるかもしれませんね。
 
 
 
 
◾️なぜ「歯並び」で「育ち」がわかるのか?
「歯並び悪い人は育ちが悪い」という意見を掘り下げていくと、「歯列矯正にはそれなりの大金がかかるが、そのお金を賄えないような家庭環境で育った人の育ちは良いはずがない」みたいな決めつけが元になっているようですね。
要するに、「経済的に豊かな家庭環境で育った子供は育ちが良く、貧しい家庭環境で育った子供は育ちが悪い」とう考えが内包されているみたいです。
しかし、各家庭の経済力もそれぞれの家柄によるところが大きいですから、これまたおかしな話ですよね。
例えば、政治家や医者、経営者の家系に生まれた子供はすべからく育ちが良いなんて意見はこれまた偏見と言わざるを得ないでしょう。
経済的に裕福な家系に生まれた時点で、その子の育ちの良し悪しが決定するなんてことはありませんよね。
そもそも、「家柄」というのは先天的に決まっていますから、後天的な概念である「育ち」を先天的な概念である「家柄(経済力)」で測るのはおかしな話です。
よって、「経済的に恵まれていない環境で育った人は育ちが悪い」というロジックも成立し得ません。
 
 
 
 
◾️歯を見れば親の愛情がわかる?
例のブロガーさんの主張によれば 「親から愛情をたっぷり注いでもらえたかどうかは歯を見ればわかる」という意見もあるようです。
個人的な話をすると、僕は小学生の頃に親から提案された歯並び矯正を断固として固辞させて頂きました笑。理由は単純に、器具をつけるのが嫌だったからです。
それでも親はしつこく矯正を勧めてきましたが、その度に僕は拒否しました(記憶は鮮明)。頑固な僕に最終的に親は引き下がりました。
当時の話を両親にきくと、「自分の意思に反して親の言うことに従ったという実績よりも、親に抗ってまで自分の意志で人生選択をしたという経験を積み重ねる方が大切だと思ったから無理矢理に歯並び矯正をさせるのはやめた」と語っていました。
歯列矯正に限らず、基本的に「自分の人生は自分で決めなさい」という方針で育ててもらった僕は「あの時、別の選択をしておけばよかったかも」と後悔することも多いですが、その度に学びがありますし、何より「親の言いなりではなく、自分で決めた道を歩む喜びと責任感」をこれまでの人生で幾度となく実感してきました。
今の自分があるのは過去の自分の選択の集大成だと胸を張って言えますし、歯列矯正についても子供の頃に親に無理矢理やらされて嫌々するよりも大人になったいま自分の意志で始めたことに大きな価値があると心から思っています。
なので個人的には「子供の歯並び矯正は親の義務」みたいな意見は甚だ疑問です。じゃあ、「子供の美容整形も親の義務なのか?」という話にもなってきます。
僕は歯並び矯正や美容整形なんて本人がやりたい時にすればいいと思いますけどね。
僕の両親の子育てスローガンは、「失敗を恐れる心配なんてない。失敗なんてないのだから。」だそうです笑。
全てのことには学びがあり、いかなる選択からも学ぶことができれば「結果的に」失敗なんてものはないのだというのはつくづく感じます。
両親の僕に対する愛情の度合いが大きいか小さいかはこの際どーでも良いですが、「自分の人生は自分で決めなさい。どんな決断も応援しますよ。」という僕の両親の育児方針を(僕の)歯並びだけを見て「愛情がない」と切り捨てられるのであれば、それは物凄く短絡的な思考だなとは思いますね。
 
 
 
 
◾️「育ちが悪い」の定義
どのような「育ち」が「悪い」のか?という定義に関しては明確なものはありませんが、育ちの良し悪しについて様々な情報を精査すると、
世間一般的には主に、
 
①マナーが悪い人
②言葉使いが悪い人
③公共の場で声が大きい人
 
のような人が「育ちが悪い」と認識されているようです。
上記3つの項目と歯並びの良し悪しの因果関係を考察してみても、「歯並びが悪い人はポイ捨てしがち」だとか「歯並び悪い人は食事中にスマホをいじる確率が高い」だとか「歯並び悪い人は敬語が使えない」などは証明のしようがありません。よって、「歯並び悪い人は育ちが悪い」という意見をお持ちの方はちゃんちゃらおかしな次元で物事を語っていることになります笑。
 
 
 
 
 
 
◾️「育ちが良い」の定義とは?
一方で、「育ちが良い」とはどのような人のことを指すのでしょうか。これまた様々な情報をかき集めてみると、世間一般的には、
 
①キレイ好きな人
②感謝の心を忘れない人
③陰口を叩かない人
 
のような人のことを総称して「育ちが良い」と形容するようです。
これは非常に興味深いですね。
まず、①の「キレイ好きな人」ですが、歯列矯正者のお口の中は比較的キレイです。なぜなら矯正中は食べ物の残りカスなどが詰まりやすくなっていますから人並み以上に口内ケアに気を遣っているからです。一般人が使わないようなデンタルグッズ、例えばジェットウォッシャーや特殊な歯ブラシなどを使って口内環境を良好に整える努力をしています。
そもそも、人の体の中で最も汚い場所トップ2は口内と肛門です(汚いな)。この二箇所をいかにキレイに保っているかどうかが「キレイ好き」かどうかの明暗を分けると言っても過言ではありません。その点、歯列矯正者は(肛門のケアについては知りませんが)口内環境のケアについては人並み以上に高い意識を持って臨んでいますから、「歯列矯正者=キレイ好きな人」と言っても過言ではありません。
②の「感謝の心を忘れない人」についても、歯列矯正者が該当します。なぜなら多くの歯列矯正者は抜歯で永久歯を4本くらいもってかれています(僕は8本笑)から、今現在、自分の歯が所定の位置に生き残ってくれていること自体に並々ならぬ感謝の心を持っているからです。
③の「陰口を叩かない人」についてですが、そもそも「歯並び悪い人は育ちが悪い」というのは陰口です。
とゆーことは、「歯並び悪い人は育ちが悪い」と言っている人自体がどちらかというと「育ちが悪い人」と定義できてしまうことになります。
 
 
 
 
 
 
さて、
 
 
 
 
 
ここまで「歯並び悪い人は育ちが悪い」という主張が真実かどうかを考察してみましたが、「歯並び悪い人は育ちが悪い」と言っている人の方がどちらかというと「育ちが悪い」にカテゴライズされ得るという結論に至りました笑。
 
 
 
 
 
 
いずれにせよ、「〇〇な人は育ちが悪い」とか「〇〇な人は云々」だとか他人のことをとやかくディスっていても幸福は訪れませんよということですね。
 
 
 
 
 
 
「日本人が幸せを感じるために足りていないのは他者を認める広い心だ」って国連も教えてくれているんですから笑。
 
 
 
 
 
 
そもそも、日本は世界的にみればなんとも小ちゃな島国です。
 
 
 
 
 
 
 
日本は狭いです。
 
 
 
 
 
 
狭い世界で暮らしていると、価値観や考え方も狭くなってしまいがち。
 
 
 
 
 
 
他人をディスって自己承認欲や顕示欲を満たしていても本質的な幸福を感じることはできません。
人が本質的な幸福を感じる為には、他者を認め、そして他者にも認めてもらうこと。
 
 
 
 
 
 
その為には自分と異なる境遇や価値観を持った人のことも認められる人間になれるよう、人として成熟する努力を日々怠らないでいたいところです(いいこと言うなあ)。
 
 
 
 
 
 
そして、どーしても相手を認められない時、認めてもらえないと判断した時は、戦うことに無駄な体力を使うのではなく、さっさと縁を切りましょう笑。
 
 
 
 
 
人生一度きりですから、他人の悪口をあーだこーだぐちぐち言っている暇があったらもっと前向きなことに時間を使いたいですね。
 
 
 
 
 
最近みつけたAmazonプライムビデオおすすめ作品を紹介します。
 
 
 
 
【Modern Love】
いやあ、これは素晴らしいドラマ作品。
AMAZON ORIGINALは往々にしてこーいった良作に出会えるからやめられない笑。
こちらはNew York Times紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセイをもとに制作されたオムニバスドラマらしい。
全8話のうち4話を『はじまりのうた BEGIN AGAIN』のジョンカーニー氏が監督を努め、各エピソードにアン・ハサウェイをはじめとする超豪華キャストが登場。現代のNew Yorkの街を舞台にそれぞれの人間愛を描いたオムニバスドラマシリーズ。
本作は全8話(各話完結型)の短編ドラマなのですが、どの物語もスペシャルな30分。特に最終話のエピソード8では、エピソード1〜7で登場した人物たちがNew Yorkの街中で交差するある種の「群像劇」的な描き方がされているのでエピソード1〜8を順に追って試聴していくと最終回をより楽しめると思います。
タイトルの「Modern Love」を直訳すると、「現代の愛」。本作はその名の通り現代的な「愛」を扱った「ナウい」作品。
本作で特筆すべき点は、一口に「愛」といっても恋愛に限らない点。現代は多様性の時代であり、それはジェンダーやセクシャリティだけの問題ではなく、人付き合い、結婚の意義、家族の形…あらゆるものが多様化している。本作『Modern Love』はまさにそういったテーマを内包しており、バイナリーでは論じられない愛にまつわる人生の複雑さをライトに描き出している。
秋の夜長に1人でしっぽり鑑賞したい名作ドラマここにあり。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝(合掌)。
 
 
 
ありがとうございました。