【降格なし】もしも2019のJリーグに降格がなかったら

新型コロナウイルスの影響は想像以上に大きく、今季のJ1とJ2の降格がないことが決定した。

クラブの公平性が保たれなくなる可能性を考えての決定だそうだ。

降格はクラブからいろんなものを奪う大打撃である。

個人的にはこの決定に納得している。

 

ただ、リーグ戦の終盤について考えたときに、優勝争いに参加できなかったクラブの試合のモチベーションはどのように保たれるのだろうかと心配になる。

上位クラブは優勝争い、中位クラブはACL出場権争い、下位クラブは残留争い。

リーグの終盤まで各クラブに目標があれば、試合は白熱し、お客さんは増えるし試合が面白くなる。

目標を失ったクラブの試合はどこか熱が冷めて見えても仕方がない。

降格がないリーグ戦を見たことがなく、想像しがたい部分はある。

仮に2019のJリーグが降格なしのレギュレーションで行われていたとしたら、

リーグ終盤に目標を持ったまま戦えるクラブがどれだけあるのだろうか。

考えてみた。サポーターは暇なのだ。

 

第25節終了時

最下位ジュビロの勝ち点は18。ACL出場権獲得の目標となる3位との勝ち点差は27。

残り9試合で得られる最大勝ち点は27。まだ可能性はある。

※厳密に言えば負けるクラブがあれば勝つクラブがあるわけで、直接の勝ち点差と残り試合

の最大獲得勝ち点を単純に比べて可能性の有無を判定することはできない。

 

第26節終了時

ここでついにジュビロ磐田の目標がなくなる。3位との勝ち点差30。

残り試合は8。最大勝ち点24。

17位の松本と3位マリノスの勝ち点差は24。

松本崖っぷち。

 

第27節終了時

17位松本がここで目標ロスト。

残り試合7。最大勝ち点21。

16位の鳥栖と3位マリノスの勝ち点差は21。

鳥栖崖っぷち。

 

第28節終了時

ここで悲劇。

残り6試合の時点で、13位の名古屋まで一斉に4クラブが目標を失うことに。

おそるべし勝ち点3。

残り6試合。最大勝ち点18。

12位のガンバと3位マリノスの勝ち点差は18。

ガンバ崖っぷち。

 

第29節終了時

今節でも悲劇が。

なんと9位ガンバまでのクラブが目標を失うことに。

今節でも4クラブが脱落した。

残り5試合。最大勝ち点15。

8位の札幌と3位マリノスの勝ち点差は15。

札幌崖っぷち。

 

第30節終了時

止まらない脱落。今節では大分と札幌が目標を失った。

残り4試合。最大勝ち点12。

6位のセレッソと3位マリノスの勝ち点差は8。

まだ可能性はある。

 

第31節終了時

今節での脱落はなし。

残り3試合。最大勝ち点9。

6位の広島と3位鹿島の勝ち点差は8。

広島正念場。

 

7位以下のクラブはいかがお過ごしだろうか。

 

第32節終了時

ここでセレッソと広島が脱落。

残り2試合。最大勝ち点6。

目標のあるクラブは4クラブのみ。

 

第33節終了時

残り1試合。4クラブで迎える最終節・・・

 

第34節終了時

シーズンの勝ち点が定まった。

優勝はマリノス。

 

中位以下のモチベーション

シーズン残り5試合というところで、11クラブの具体的な目標が失われるという結果に。

クラブによっては具体的な勝ち点や順位を目標に掲げて残りの試合を戦うことになるのだろうが、試合の熱は残留がかかった場合とそうでない場合では大きな差があるだろう。

 

降格なしには賛成。

ただ、シーズン終盤の中位以下のクラブの監督のマネジメント能力が問われるのではないだろうか。消化試合をひたすらこなすのではサポーターもその空気を感じ取り、サッカーの魅力が削がれてしまうことにつながる。

 

降格がないだけに、下位クラブが若手を思い切って使うことができるという面白さが生まれるとも考えられる。

新型コロナウイルスの影響がここまで及ぶとは考えていなかったが、

仕方のないことであるため、サポーターはどんな状況でも楽しみを見つけて応援するしかない。

再開できる日はいつ来るだろうか。

サポーターは暇である。

 

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