小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

島と島が「つながる」感動。(東京宝島 全体会議)

2019年12月01日 | 東京宝島
■先日、内地に船内2泊、内地1泊の強行でとんぼ返りしてきました。

島を渡るカツオドリの如く、(小笠原諸島のカツオドリはパプアニューギニアで見つかったことがありますw)
内地という大海原で貴重な経験をしてきました。

目的は東京宝島の全体会議(伊豆諸島と小笠原諸島のメンバーが一同に集う会議!!)に出席する為でした。

今回は各島のブランドコンセプトの中間発表と島同士の交流がメインでした。

母島の人口並の人数の前で話す機会というのはありません(笑)。
母島の地域コーディネーターとして発表してきました。
本当に貴重な機会を頂けて、有難い限りです♪

しかも一番遠い母島はプレゼンの順番が最後ということで、
ドキドキしながら臨みました(#^.^#)。

結果的に各島のみんなのヴィジョンも考えもとても面白い、最高の時間でした♪
内容的にはまだ中間発表なので、ここで伝えることは控えますが、
新しいガイドツアーや集える場所づくり、新商品に、新顧客アピールなど
どの島もよく練られた素晴らしいものでした。

そしてそれ以上に、
東京の島々の人間がこうして繋がれたことが本当に嬉しくて、楽しかったです♪




■内地で数百人を前にプレゼンするというのはなかなか無い機会でしたが、
結構反響も良くて、楽しかったです(*^_^*)
※持ち時間10分なのに5分押してごめんなさい!

母島からも島の紹介と、
課題出し、そして来年に行うアクションプランの現時点での中間報告でした。

参加者にとって、あまりにとてもとても遠い小笠原。
航空路がなく、週に1度のアクセスのみなので、来たことがある人はごく少数です。

そんな、なかなか来れない母島を紹介するには、
うってつけの映像があるのです。

それは2016年KWNパナソニックビデオコンテストで最優秀賞を受賞した、
母島の小学生が作った映像です。

「つながる」(英語字幕版)
小学生が脚本、撮影、編集を行ったこの作品、
会場の多くの人が感動してくれました。

大人が作るアカデミックでも、オシャレでもない、
素朴な子供目線の映像は、観る人の心を捉えていました。

「あの映像は泣ける」
「すごく感動した!」
とコメントを頂きました。

あの映像作品を作るにあたって、
色んな方の協力があり、
見事に花が咲いた場面でした♡


■そんな島の紹介をした後に、
「ガジュ下」(ガジュマルの木陰の下)を象徴とした島の魅力を伝えました。

現時点での母島のキャッチコピーです。(まだまだ変わる可能性があります)

【みんなが「らしく」暮らせる、母なる島。】

港の近くの憩いの場「ガジュ下」に行けば、この島のいつもの光景が待っています。
そこにあるガジュマルの木陰には、名もない今日という日を慈しみ、共に過ごす喜びを分かち合う島びとが居ます。
海と空の青さに、遠く目をやる大人たちの傍らで、子どもたちは遊び、
大人たちの言葉の端々にある島への愛を、音楽のように心に刻んでいます。
家族のように支え合い、お互いをねぎらう暮らし。美しい自然の恵みを感じ、食卓に並べるしあわせ。
ここにしかない大自然を、生きとし生けるもの全てが「らしく」を生きるこの島は、
人と人の絆を生み育む、母なる島。そして、人間が「にんげんらしく」暮らし続ける島。
都心から南へ1050キロ。東京から一番遠い島、母島。
大事なことは実はとてもシンプル。私たちの心のふるさとが、ここにあります。


これは住んでいて、母島での生活が当たり前の日常になっている島民にも向けています。
こんなにも素晴らしい所に住んでいるのだから。

その後に島の課題を伝えました。
とてもシビアですが、向き合わなければいけない課題です。

色んな分野で問われていますが、
母島での今の暮らし目線での課題はズバリ、
・地域力が低下してきている
・次世代の人材に不安(数年後の高齢化の気配がある)
・住居不足(住みたいのに家がなくて住めない)
・自立した産業、暮らし
・島っ子が帰ってこれるように(仕事がない)
・島で生まれ、島で死にたい(医療面の課題)
が挙げられると思います。

人口約450人の小さな島だからこその課題だと思います。
幸いにも島の雰囲気が明るく、若い世代の住民が多いこと、子どもが多いことが小笠原の強みです。
戦争で歴史も文化も分断された過去を持つ小笠原だからこそ、
田舎なのに排他的でない、変化を柔軟に受け入れるしなやかさを持っているとも言えます。

そう、小笠原はまさに今、文化を作っている最中だと思うのです。



■先ほどの課題を打破するために、
母島のメンバーで話した現時点でのアクションプランが「みんなが集って話す場を定期的に作る」でした。
これは島の外向けではなく、島外も島内も含めた目線です。

最近は各分野が分かれて話し合う場面が多いと感じるのですが、
みんなが一同に集まって、島の未来について語る場が必要になってきたのです。

【いどばた雑談会の開催】
・テーマ「母島の現在、未来を知り、考え、動く」
・立場や職場、年齢を超えた人が集まり、母島の良さや課題を見つめ直し、語り合う「場」。
・外からの目線や意見、技術で当たり前の良さに気付く事がある。
・目的はあくまでみんなが楽しく語り合う場を作ること。
・他人事から自分事へシフト。

きっかけやアピール、再確認の手段として、
その時の大事なキーワードを羅列したTシャツやエコバックを作るのもいいし、
冊子やSNSなどを利用して、人と人をつなげる。

人の根源に問うような母島にしか出せない宝島発信を島内外にしたいということになりました。

あくまで話し合うことが目標です。
そこが重要なポイントなのだと思います。


最後に母島のまとめとして、

「母島」というカヌーをみんなで漕ぐということ。

色んな人がいて、色んな考えがある。
でも、目的はみんな同じ。
幸せに暮らせるということ。

そのためにできる事を模索していきたい。

島の外と関わる事で気付く母島の魅力がある。
変化を恐れず、自然と人、歴史にリスペクトの気持ちを忘れずに動いていきたいとまとめました。



そして今回の東京宝島全体のトリということで、
全体のまとめもしちゃいました。


【テーマは“つながる”】

東京には宝島が11島もあります。
どれもが個性的です。

自分たちの魅力を可能性を再発見し、これからもっと幸せな未来へつなげる。

今回の東京宝島事業で“つながる”東京の島の人々たち。

これこそが本当の宝物だと思うのです。
このご縁を大切に確かな未来へ進んでいきたい♪

とまとめました。


■その後は一番の醍醐味、懇親会です。
時間が1時間と限られているのが悔しいほど、とても意味のある楽しいひと時でした♪

まず発表の場で最初に目に飛び込んできたのが、
カヌーのお師匠デュークさんから頂いた「TUNAGU Tシャツ」を来ている新島メンバーでした!!

僕のこの宝島におけるテーマが「つまがる」事だったので、
凄く嬉しい瞬間でした♪
早速休憩と懇親会でその方ともお話が出来て、似た志があると分かり最高でした(*^_^*)

1か月前に初めて訪れた式根島。
そこで暖かく受け入れてくれた式根島のメンバーの皆さんとも再会できました。

話に夢中で料理の写真を撮ってないのが悔やまれますが、
島の材料をふんだんに使用した素敵なケータリングの数々。

島酒も存分に用意されておりました。

そんな中、各島の人が絶妙な配置でばらけて交流することができました。
その後も2次会、3次会4次会まで(笑)夜が更けるまで、
島人同志で島の未来について熱く語り合いました。

この島嶼間の交流こそが、宝島事業での一番の醍醐味な気がします。
ここまでのジャンルを問わない交流は久しくなかったと思うのです。

素晴らしい発見と気付きがあって、とても楽しい意味のある時間でした♡
そのうちのひとつについては近いうちにブログに書きますね。


■24時間の船旅で15時に竹芝に到着し、16時に会場入りして(開始が15:30)、
そして夜遅くまで飲んで、翌朝の11時にはまた船に乗って24時間。
移動距離は2100㎞を超えます。

まさに強行スケジュール(笑)。

しかし、そんな中でも感動の場面はあります。

船上での朝6時。
多くの人が朝日を観にデッキに上がって来ます。

内地の忙しい生活に追われている時、
こんな気持ちで朝日を見ることはあるのでしょうか?

小笠原の旅が移動中の船の中から始まっている意味がここにある気がするのです。

ほんと色んな意味で強行でしたがとても実りある弾丸ツアーでした☆
関係者の皆さん、ありがとうございました!!


さあ、みんなで島という大きなカヌーをどう漕いで行くのか?
色んな気持ちはありますが、まずはみんなで漕ぎ出さなければいけません。

今回の宝島のお蔭でまずは漕ぎ出すことを始めれた気がするのです。
目標は決まっています。

今まさにその目標に向けて、どう舵を切るのか、問われているのです☆


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