小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

青ヶ島が舞台の映画「アイランド・タイムズ」

2020年05月20日 | 映画
■家族で1本の映画を観ました。
青ヶ島が舞台の映画「アイランドタイムズ」(2007年作品)です。
とても良かったので、ブログでも紹介しちゃいます(#^.^#)

今年の1月~2月にかけて、小学4年生の次女が青ヶ島に滞在し、青ヶ島小学校にお邪魔しました。
僕も迎えに2月に1泊だけ青ヶ島にお邪魔しました。
その時のことは今も忘れられません。

新型コロナが広がる直前の奇跡の様な1ヶ月でした。
その時の様子はブログ記事にまとめています。

その時はこの映画を知らなかったのですが、
母島に帰ってから、この映画を注文し、1度観ました。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。

今回はカナダ留学からコロナの影響で一時帰国している長女も含め、家族4人で見ました。
みんな、目から涙がこぼれました。

ほんと、いい映画だと思います♪


■同じ、高校がない島暮らしだから、
尚更出逢いと別れの意味の大きさを感じます。

次女を迎えに行った時、学校の音楽室で、
見送りのヘリポートで歌われたあの歌が作られた映画です。

お蔭であの歌の意味が深くなってしまいました。

今、あの「旅ゆく君へ」を聞くと、グッと胸からこみ上げるものがあります。
僕が青ヶ島について、次女が最後のお別れ会の授業の時、
みんながこの歌を歌ってくれていて、
僕はみんなの温かさが伝わって来て、
次女との時間を本当に大事にしてくれたことが伝わって来て、涙が溢れました。

次女が青ヶ島を飛び去るヘリの中、八丈に着くまでずっと大声で泣いていた時の気持ち。

そして、この映画での巣立つ主人公とヒロイン、
内地の高校をやめて島に戻ってきた彼。

この曲を聴くと、色んな事が今でも走馬灯のように甦ってきます。

「母島と同じくらい大好きな島ができた!」と言う程青ヶ島が大好きになった次女にとっては、
たった1泊しかしていない僕より、遥かに長い時間青ヶ島に過ごしているので、
もっと色んな情景が思い浮かぶでしょう。
彼女は毎回、真剣に見て、感動しているのです。

ほんと素晴らしい作品をありがとうございます(*^。^*)


■まだ映画を観たことがない人にネタバレするのは良くないので、
深くは書きませんが、この映画の主人公は実は主役の正治くんではなく、その母親なのではないでしょうか?と思う程でした。

見送りには行けないほどの親の感情。
すごくよく分かります。

そして、美しくも苦しむヒロインの葛藤。
純粋な主人公に迫る、内地からの刺激、進路への葛藤。

青ヶ島の今では知った景色が、別の色彩を伴って映し出されます。

あまりにも純粋で素朴な15歳の島の日常を、見事に切り取って表現できている作品だと思います。
大きなCGや特撮でもなくても、こんなにも心に響く作品が作れるものなのですね。



■そしてDVDにある映像特典。
これがまた素晴らしかったのです♪

ひとつは撮影の舞台裏。

天気の読めない青ヶ島での撮影の中、若い役者たちが映画と共に成長する場面が描かれています。
知った顔の島民さんや村長も出ていて、なんか嬉しかったです♡

役者さんや監督、スタッフって本当に凄いんだなと気付かされます。
当時の仲里依紗さん、ほんと可愛いです。(長女がなんども綺麗♡とうっとりしていましたw)
神妙な固い表情や、嬉しい笑顔に、泣き叫ぶ様とほんとセンスのある女優さんと思いました。

主人公の正治くん役の柳沢太介さんの撮影中の成長がほんと素晴らしかったです!

そして、もう二つ目。
これが映画と同じくらい重要な「もうひとつのアイランド・タイムズ」。

実際の映画の撮影時にたったひとりの中3男子が青ヶ島にいて、
その彼を追いかけた卒業にまつわるドキュメンタリー、これも凄く良かったです。

5人の子宝に恵まれた一家にとって、
はじめての子どもの巣立ち。

映画の重要なシーンにも使われた、海を見渡せるベンチを作ったお父さん。
映画のコーラスにも出ている、素敵なお母さん。

卒業して島を発つ場面、
その後内地の学校に進学し、ひとり暮らししている所までドキュメンタリーは続きます。

そこで、彼が振り返る島や家族へのまなざし。
そんな彼が「自立」について語っています。
それが15歳とは思えない目線なのが、素晴らしい♪

そして、どちらの作品も主人公には素晴らしい母親がいることに気付かされます。

島が好きな人、島で暮らしている人、皆さんにお勧めの映画です♪
良かったらぜひどうぞ(#^.^#)

ちなみに、距離感として、
青ヶ島は東京から南へ365km
父島は1000km
母島は1050km

小笠原は東京とグアムのちょうど間くらいです(笑)。


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