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焔と天に想う ~母島のお正月を振り返る④

2020年01月30日 | 母島 日常 日記
前回の続きです。

■なんと母島の正月を振り返って4回目。
どんだけ詰まっていたんだ(笑)。
というわけで、最終回です(#^.^#)

正月に飾られた飾りを天に還す時がやって来ました。

今年は12日(日)に行いました、どんど焼きです。

これは青年会が15年くらい前に始め、地域の伝統行事になっているものです。
話によると、去年の秋に若くして亡くなった方が青年会の時に発案したとか。
大事にしていきたいですね。

■どんど焼きは日本各地で行われる小正月(1月15日)の火祭りです。

正月に使った門松やしめ縄、お守りや破魔矢、
だるまなどを持ち寄って焼き、その火にあたったり、
もちを焼いて食べて無病息災を願うものです。

お正月にお迎えした神様をお送りする
日本の伝統的な行事ですね。


僕はこの平和な光景が大好きなんです(#^.^#)

ドラム缶で正月飾りを焼きながら、
その炎でお餅を焼いて食べる。

私達、青年会が頑張って作った芋煮を振る舞います。
例年まで醤油ベースだったのですが、
東北出身の僕にとっての芋煮はやはり味噌なので、
今年から味噌ベースに変更しました。

みんなとても喜んでくれて、すごく嬉しかったです♪

今年は暖冬で、この日も例年ほどさほど寒くなかったのですが、
みんなで直火を眺めながら、
あったかい芋煮と餅を頬張りながら、
みんなが笑顔で過ごす様を眺めて、幸せを感じておりました(#^.^#)

青年会のみんなも本当に有難う☆
お疲れ様でした(*^_^*)

■ゆらゆらと揺れる炎を見ていると、全然飽きません。
なぜなのでしょう?

人間は太古の昔から火を扱う、唯一の動物として暮らしてきました。
きっと遠い祖先も同じように火を見て、色んな話をしていたでしょう。

石器時代に母島に住んでいた人も、
この前浜で同じように火を見ていたはずです。

どんなことを考えていたのか想像するだけで、
ワクワクしてきますヽ(^o^)丿

しかし、今はIHとかも普及し、
昔に比べて生活に火というものが目に見えて減ってきている気がします。

それは島の子ども達にとってもそうで、
当たり前にそこら中で焚火をしていた時代とは違うので、
そういう意味でもどんど焼きがあるのは意味がある気がします。

準備をしながら、
「人間は唯一、火を扱う生き物だからね~」
とか話していたら、友達が
「IHとかも人間だけじゃん(笑)」
と言っていて、大笑いしておりました♪

■12月に取付けた、がじゅまるのイリュミネーションもどんど焼きが終わって、翌日に撤去です。
1か月間、お疲れ様でした☆
21時位には消えてしまう設定ですが、夜間照明としても活躍してくれます♪

観光協会が用意し、青年会が取り付け、撤去を行います。
大人がみんなでああだこうだ言いながらワイワイ作業するのが、
またとってもいい感じなんです♡
今年は撤去に小学生もいっぱい手伝ってくれました♪

みんなみんな、ありがとうございます☆



■そして1月3日には母島の成人式が行われました。
僕は青年会の会長として、来賓で出席しました。

今年は3人の成人が祝われました(*^_^*)

毎年思うことですが、ここで成人した全員が一人一人スピーチするのですが、
本当に素晴らしい、感動を呼ぶ内容、堂々とした話し方なのです。

親への感謝、島の地域の人への感謝、
そしてこれからの夢や抱負、宣言など、
自分が20歳の頃はこんなことできなかったのではないか?と思うほど素晴らしいのです♪

自分の成人式は今でも覚えています。
仙台で超ドカ雪が降って、足元が悪い中、スーツを着て仙台市体育館に向かいました。

会場に着くと、振袖の可愛い女子やら、懐かしい顔やらで一気に盛り上がります。
ハッキリ言って、当時の僕にとってはその再会だけが大事で、
成人式の会場の中にも入らなかったし、
そのあと、みんなで飲みに行った記憶しかありません(笑)。

母島の成人したみんなの素晴らしい式を見て、
あの頃の自分が恥ずかしくなってしまいます(#^.^#)

そんな母島の成人式。
これも母島の正月の風物詩として、とても重要なものです。



■お正月と言えば消防団の出初式、柔道剣道の武道初め、鏡開きです。
消防団も柔道も青年会やっている僕はオールコンプリートですね(笑)。

柔道剣道はいつも父島に行って武道初めを行います。
父島との交流試合ですね。

母島ではその後に鏡開きと題して、
柔道剣道が一緒に集まって、それぞれ試合をして、
各昇級試験の結果発表、表彰をして、
終わった後に保護者が用意してくれたお餅とお汁粉を食べます。

これがまた美味しいし、平和なんです♪
用意してくれた皆様、ありがとうございます(#^.^#)

柔道も剣道も普段、お互いなかなか見れない試合を見れて新鮮な気持ちになります。
やる方も凄く気合が入っていて、観ていてとても面白いです☆
負けて悔しくて泣いている中学生をみると、
こっちまでウルウルきちゃいます。

また1年間、頑張って稽古に指導に励んでいきましょう!!

■家族で大好きな母島の景色を見ながら、用意したパンでランチ。

島ではお金をかけなくても、ゆっくりくつろげる空間が沢山あります。

これってすごく有難いことなんだと思います。

母島での生活は、内地の生活に比べて不便と思われますが、
20年住んでいると、すごく有難いことに不便を感じなくなっています(笑)。

逆に内地に行くと、なんて不便なのだろうと思うことも多いです(#^.^#)

くつろぐ時もそうですが、
夜お酒を飲むときも、終電を気にする必要がないですからね(笑)。


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