小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

人の心の闇について考える

2019年05月28日 | 戦争と貧困
■本日、午前中に山で仕事をしていたら、仕事の同僚が言いました。
「川崎で男が刃物で10人以上も刺して、最後に自分も刺したんだって。
 刺されたのは小学生や周囲の大人だって。もう怖い。」
小学生と高校生の娘を持つ身として、胸が張り裂けるおもいでした。

スクールバスに並んだ子供たちを狙って、
51歳の男が及んだ犯行。
小学六年生の女の子と成人の男性が亡くなり、18人が刺されたというこの事件。

犯人は自殺してしまったので、動機や真相が分からないのですが、
この日本において、こうした事件が続いています。
人の心の闇が引き起こすことだと思います。

そんな心の闇を増大させ、
行動を起こしてしまう加害者を作ってしまうこの「社会」を作っているのが、私達なのだと思うのです。
このままにしておいては何の解決にもならない。

まったくもって他人事ではないと感じたのです。

■2008年に起きた秋葉原無差別殺傷事件
トラックで交差点に突っ込み、
更に刃物で刺して7人が死亡、10人が負傷(重軽傷)した事件です。

こちらの犯人は母親との確執、社会への怨念があったようです。

2001年に発生した大阪池田小学校で発生した無差別殺人事件
凶器を持った男が侵入し、次々と同校の児童を襲撃し、児童8名が殺害され、児童13名・教諭2名が傷害を負った痛ましい事件。

これも厳格な暴力を振るう父と、家事ができない母親が犯人の人格形成に大きな影響を与えていたようです。

自分自身もきちんと娘たちと親子関係か築けているか、今一度見つめなおしています。


■こうした事件を起こした犯人を逮捕したり、
実刑を行ったり、法律を厳しくしたりで対処するわけですが、
問題は加害者が何故このような犯行に及んだのか?が重要になってくると思います。

そして、そのほとんどの根底が親子関係にあるような気がするのです。
そして、そのような環境で育った人をフォローできない社会が問題だと思うのです。

しかし、問題定義で終わってはいけません。
それではずっと社会はこのままでしょう。
自分に何かできないか?
行動することが必要だと思います。

■今の先進国・日本は世界でトップクラスの自殺者を誇る国になってしまっています。
生きるのが辛い、
仕事がうまくできない、
人間関係がうまく築けない、
誰からも愛されていない。
孤独と孤立感。

忙しくて倒れている人を助ける事もしない社会。
電車で赤ちゃん連れやお年寄りに席も譲らない社会。
インターネットでは匿名であることをいいことに思いやりもない罵倒の嵐。
SNSでコミュニケーションの頻度は増したけど、対話の質は下がった気がします。

どうして日本はこうなってしまったのだろう?
多くの人がそう思ったと思うのです。

それは自分たちがこの社会を作っているという、
当事者意識が薄いからだと思うのです。
(僕自身もまだまだ薄いと思っています。)

こうなってしまったことに対して、
人のせい、犯人のせい、社会のせい、法律のせいにして終わってしまっていないだろうか?

自分の住んでいる地域や職場で、
何か困っている人、苦しんでいる人を見過ごしていないだろうか?

自分自身に問いかけます。

自分が困っていた時、沢山助けられました。

今、自分に出来ることはないか?

人の為に出来る事はないか?いつも自問自答しています。


■平和な小笠原だって例外ではないのです。
悩み、苦しみ、辛くなっている人が沢山います。

超楽天家の僕ですら、そんな時もあります。
死にたいと思うことだってありますし、
もうこの現実が嫌だと思うときもあります。
(さすがに人を殺してしまおうと思ったことはありませんが)

そんな時は島の自然や野生動物、
友人や家族、島の人が助けになることが沢山あります。
本当に有難い限りです。

だからこそ、自分が人に出来る時はできる限り困っている人や苦しんでいる人をフォローしたいと思っています。
それが、支えてくれた人たちへの恩返しだと思っています。


■今回の川崎殺傷事件もそうです。
車が子供たちに突っ込む事件もそうです。
9.11テロだって、サリン事件だってそうです。 

失った命は二度と帰って来ません。
取り返しのできない尊い命。

その命の犠牲を無駄にしない為に、
私達はしっかりと自意識を持って、行動し、暮らしていかなければ社会は変わらないと思うのです。

マスコミは視聴率さえ集まれば何でもいいので、
凶悪事件、芸能人のゴシップ、スポーツの報道三昧でしょう(TVがないので予想です)。
それを求める私達がいる限り、マスコミも変わらないでしょう。

結局、犯人を悪者にして刑罰を与え、法律と制度を整備して終わりです。
先生が「いじめは悪いことだからやめましょう」と言っても、
根本的に解決していないので、ほとんど意味がないのと同じだと思います。

根本的に人が生きづらい社会を自分たちが変える意識を持ち行動しないと、
こうした事件はいつまでも続くと思うのです。

家庭が、
社会が、
生きづらいから、
第2、第3の加害者を生んでしまう。

人のせい、人任せにしないで、
自分たちが社会を作っていく意識と行動。

そして調和してく社会を作っていかなければいけないとひしひしと感じた1日でした。
亡くなった皆様のご冥福を祈るとともに、
負傷した被害者の皆様の一日も早い回復、
子ども達のトラウマがはやく癒える事を祈っています。


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