広告 ショットの種類 スマッシュショット

バドミントンのスマッシュについて徹底解説します

バドミントン・スマッシュの打ち方

 

バドミントンをはじめるにあたり、多くの人が魅了されるのがスマッシュの速さではないでしょうか。ちゃんと角度があり、スマッシュが打てるようになると競技経験者としての自信がついてきますよね。

 

今現在、ギネスブックに登録されているバドミントンのスマッシュの最高速度は速度493 km。さすがにこの記録と同じ速さを誰でも出せるとは言えませんが、スマッシュを打つにはいくつかポイントがあります。

 

参考:バドミントンのスマッシュ速度は手元にくるとき時速なんkm/h?

 

このギネス記録に近づくためにどのようなことを意識して練習に取り組めばいいのか?スマッシュが速くなるためにはどうすればいいのかを解説していきます。

 

今回は項目ごとにかなり丁寧に徹底的に解説しているので、自分の今の悩みがあるところだけを読んでもらっても構いません。またその項目内にある参考リンクのページを読めばさらに理解が深まると思います。ぜひ参考にしてみてください。

バドミントン・スマッシュの打ち方

バドミントンのスマッシュを打つときに初心者がやりがちな間違いは、ラケットのグリップを常に強く握りこんでしまうこと。こうするとシャトルを打つときに手首の動きがかたくなってしまいます。

 

ラケットのグリップを常に強く握ってしまうとシャトルが沈まない、もしくは速度が出ないといったケースが多くなります。

 

参考:バドミントンのグリップ・ラケットの握り方!握り替えは親指がポイント

 

他にも初心者がやりがちなミスとして、腕の振り(力)だけでシャトルを打つ人も多くいます。たしかに腕を目一杯に振れば、若干ですがシャトルの速度は上がるでしょう。

 

ただし、この打ち方は瞬の速さしかなく、後半は失速してしまうんです。

 

したがって、バトミントンのスマッシュを打つときには、次に挙げる身体の部位の動きを意識して打つ必要があります。

  • 右腕(手)
  • 左腕(手)
  • 右足
  • 左足
  • 腹筋
  • 背筋
  • 体の回転運動

上記をご覧いただければ分かると思いますが、全身のチカラを利用するのです。これらのチカラ全てを一瞬(=インパクトの瞬間)に使います。

 

まず、握力を上手に利用することを意識しましょう。シャトルを捉えるインパクトの瞬間に、ラケットを支えている親指と人差し指以外の3本の指を握りこみます。こうすることで、ヘッドスピードが速くなるのでシャトル速度が上昇します。

 

次に身体の回転運動が重要なポイントとなってきます。野球のピッチャーの動きを想像してみてください。バドミントンの試合よりも、テレビ中継やニュースで多く放送されているので想像しやすいでしょう。

 

バッターに向かって正面を向いて投げるのと、身体をひねって横を向いた状態から正面へと身体を戻した勢いで投げるのでは、後者のほうが速い球が投げられていますよね。身体の回転運動と腕の力、これら両方を使えるので球速があがるのです。

 

バドミントンでも同じことが言えます。手首だけ、もしくは腕だけの力を利用してスマッシュを打つのではなく身体の回転運動を利用することでさらに速いスマッシュを打つことができます。

 

この身体の回転の軸になるのは腰です。指導者によっては、半身になって打つように指導しますがこれは腰の回転を意識しやすくするためでしょう。または上半身をひねって打つようにと表現するケースもあります。

 

それだけ回転を使うことが、ショットへ影響してくるので、必ず回転を利用してシャトルを打てるようになりましょう。そこで体重移動を意識することによって身体の回転、腰の回転をより習得しやすくなります。

 

体重移動について解説します。人間が直立して立っている場合、両足への体重(自重)負荷は50:50のイーブンです。歩くときには、自重が一時的に片足にすべて(100)かかります。一瞬でも片足に体重をすべて預けなければ、もう片方の足を浮き上がらせられないので当然ですよね。

 

そのためバドミントンのプレー中も、この両脚にかかる体重の割合は変化します。

 

またオーバーヘッドストロークでシャトルを打つとき、軸足に体重をのせて脚の踏み替えを行えと指導することがあります。このときに両脚の体重バランスがどうなっているのかを考えてみましょう。

 

シャトルの落下点でインパクト(シャトルがラケットに当たる瞬間)までの間、軸足にはおよそ8割の体重がのっており、残りの2割が反対の脚にのっている状態となっています。

 

そして脚の踏み替えが行われた瞬間に、このおよそ6割が軸足とは反対の脚へと移動します。この動きが体重移動です。

 

つまり、この6割の体重移動の瞬間にインパクトさせることができれば、6割の体重分の重さをシャトルに伝えることになるので、より速いスマッシュが打てるようになるのです。

 

参考:バドミントンの体重移動を練習するなら腰回転も意識するべきである

 

また腹筋・背筋を利用するタイミングはこの体重移動のときです。身体を後方に反らしてインパクトの瞬間には腹筋に力を入れて、前傾になれば自重をしっかりとシャトルへ伝えることができます。

 

最後に着地の足がポイントになります。着地の左足の軸(右利きの場合)がぶれてしまうと、体がしっかりと回らなくなってしまいます。着地するときは回転の軸を作るということを意識しましょう。 この着地した足を軸に腰(身体)を回します。

 

さらに着地の際は同時に足の裏全体を床に着地させてはなりません。着地する足は左足のかかとは着けないで、足首の運動を利用して指の付け根部分から着くようにしましょう。着地安定性の向上に加えて、次への動きもスムーズになります。

 

着地に失敗しないようにするためには、ふくらはぎや足裏(土踏まず)の筋肉のトレーニングをして鍛えておくとイイでしょう。軸となる足がしっかりしてくれば、身体が安定してより速いスマッシュが打てるようになります。

 

最後にラケットを持ってない腕の使い方も意識してみましょう。シャトルが飛んできて右足から左足へ体重移動をし、腰を回転させるのと同時に上げていた左腕を勢いよく振り下ろしましょう。

 

こうすることによって回転に勢いがつきます。腕を振り下ろすときに真下に下ろすのではく、後ろへ引くイメージを持つとより回転の勢いがつきやすいでしょう。

 

一言アドバイス
下記の動画では減速しないスマッシュの打ち方について解説しています。参考に観てみてはいかがでしょうか。

スマッシュの打ち方のコツ

point

 

スマッシュを打つときに全身が最初から強ばっていては速いスマッシュは打てません。スマッシュを打つ瞬間にだけ力をこめましょう。

 

これはグリップの握りこみだけではありません。全身の筋肉にも同じことが言えます。ホームポジション(センターポジション)から移動するときもスムーズに移動するためには、全身の力を入れるときと抜くときのタイミングが重要。

 

そのため打つ直前までは力を抜いたリラックスした状態で構えて、インパクトの一瞬に力をこめましょう。

 

また当然ですが、スマッシュを打つフォームを体に覚え込ませないとゲーム(試合)中にスマッシュを放つことができません。相手プレーヤーも試合に勝つためにはスマッシュを打たせようとしませんよね。そのような状況でスマッシュを打つためにはチャンスが来たらすぐにスマッシュを打てる姿勢がとれるようになりましょう。

 

まず初心者がフォームを覚えるためには、体重移動の練習に効果的なシャトル投げをするといいでしょう。さきに体重移動と腰の回転、腕の回転を利用した身体の使い方を覚える必要があります。

 

これができていないと手首の力だけで打とうとしたり、間違った手首の使い方を覚えてしまったり、腕の振りだけで打とうとする悪いクセがついてしまいます。

 

そうならないためにも、初心者のときはこのシャトル投げをしっかりとするといいのです。

 

シャトル投げ練習のやり方はバックバウンダリーライン兼ロングサービスライン(シングルス)へ立って、そこからネットに向かってシャトルを全力で投げてください。

バドミントンコート図

バックバウンダリーラインからシャトルを投げて、ネットを越えることができたでしょうか。このとき腕の力だけでシャトルを投げるのではなく、体重移動を合わせて行うことが重要です。

 

体重移動を行っただけでも腕の力だけで投げるより遠くへ飛ぶようになったのではないでしょうか。ですが、さらに腰の回転の力を使うことによってより遠くへシャトルを投げることができるようになります。

 

このシャトル投げでネットを越えることができるようになってきたら、次のステップへ進みましょう。

スマッシュを打つときの正しい手首の使い方を覚える

まず腕を前に伸ばして手の平を下に向けて、手招きをすように手首を使って下に手を動かしてください。この運動を掌屈(しょうくつ)といいます。初心者は間違ってバドミントンでこの掌屈運動をよくやってしまう傾向があります。

 

掌屈で打ってしまうと強いショットや、遠くに飛ばすショットは打てません。シャトルを飛ばすにはスイングスピードは速いほうがいいのですが掌屈ではスイングスピードは遅くなります。さらに、手首を痛める確率が上がります。

 

自覚のない本人は手首に力を入れているので、なんとなく飛ばせているような気がするのですが、飛ぶような気がしているだけで、実際にはチカラのロスをしてしまっているのです。

 

正しく手首を使うには回内運動と回外運動を覚えなくてはなりません。実は、無意識に日常生活の中で回内運動と回外運動を私たちは使っています。それは日常生活の中でドアの丸ノブを捻って開けたり閉めたりするときです。

 

この動きを意識してラケットのスイングに応用するとシャトルが遠くまで飛ぶようになり、シャトルスピードの向上につながります。

 

参考:バドミントンでは手首を固定して打つ!?正しくは回内の運動が重要

バドミントン・タオル打ち練習(旗打ち)

バドミントンで旗打ち練習をするのは、正しいフォームの作り方(打ち方)を覚えるためです。また旗打ち練習は、バドミントンのシャトルを打つ打点が低いときの修正や、シャトルとの距離感をつかむ練習にも効果的です。

 

旗打ち練習とは、学校の体育館であれば2階の観覧席から、使い古したバスタオルやシーツなどを吊るして、ラケットを使いオーバーヘッドストロークで打つ練習方法。このときタオルやシーツの代わりに使い古したシャトルを吊るしてもいいでしょう。

 

腕を伸ばして(肘は軽く曲がる程度)届く高さに調整し、『パーン』と甲高い良い音がなるまで、吊るしてあるタオルをラケットで打ちます。

ラケットの面が正面でまっすぐに当たっていれば良い音がしますが、ラケットのガット面(ストリングス面)が斜めになっていては、いい音は鳴りません。
いい音がするようになれば、ラケット面がしっかりできている証拠。

 

インパクトの瞬間、ラケットがタオルに当たる瞬間に体重移動をして腰の回転の力まで加わっていれば痛快な音が体育館などの競技施設内に響き渡るでしょう。

 

この練習方法は半身からの旗打ちや、ジャンピングスマッシュの練習としてジャンプしての旗打ちなど、いろいろなパターンで応用して利用できます。

 

参考:バドミントンの旗打ち練習!正しいフォームの作り方と打ち方

ジャンピングスマッシュの打ち方

ジャンピングスマッシュの打ち方を大きく分けると次の3種類になります。

  • 両脚を揃えた状態で膝を曲げて跳躍する
  • 利き足へ逆足を引きつけるジャンピングスマッシュ
  • 片足跳躍のジャンピングスマッシュ
一言アドバイス
これら3種類の打ち方について順番に解説していきますね。

 

まず両脚を揃えた状態で膝を曲げて跳躍する打ち方は、比較的シャトルの落下地点に移動して、待つ時間が長い場合に使用できます。ジャンピングスマッシュの中では一番跳躍しやすく、完全に打点の後ろへと回り込み前に向かって跳躍します。

 

この打ち方がもっとも攻撃性が高くまた全身の筋肉を使えるので、全身を弓のようにしならせて打つイメージを持って打ちましょう。当然、滞空時間も長く保つことができて相手プレーヤーから見ても非常に高く飛んでいるように見えるので、威圧にも効果があるのがジャンピングスマッシュ。

 

ただし、全身の筋肉がバランスよくついていないと、バランスがとりにくいため体勢を崩しやすいデメリットがあります。そのため試合で用いるならば、特に膝の筋肉の強化を始めとしたトレーニングを行っておいてください。失敗すると自分がバランスを崩し、相手にチャンスを与えることになってしまいます。

 

参考:バドミントンでつかう筋肉は?スマッシュ速度を上げたいなら腕の筋トレ?

片足跳躍のジャンピングスマッシュ

これはいわゆる飛びつきのショット。右利きであれば、飛びたい方向がフォアサイドであれば右足を使って跳躍し、バックサイドであれば左足で跳躍して打つショットです。

 

バックサイドでこの打ち方をするのであれば、ラウンド・ザ・ヘッドストロークを出来ていること。少しでも下がるならば右足で蹴り出し、左足で着地を行うことになるでしょう。

 

ラウンド・ザ・ヘッドストロークとは簡単に言うと、自分の利き腕と反対側の耳の横でインパクトをすること。この打ち方ができるようになれば、ダブルス、シングルスを問わずに攻めのパターンをひとつ増やせるのでぜひマスターしてほしいテクニックです。

 

通常のスマッシュに自信がついたら、クロススマッシュ打ったりこのラウンドスマッシュを打てるように練習を重ねるとイイでしょう。

 

参考:バドミントンでラウンドの意味はラウンドザヘッドストロークのこと

 

 

ハイバックショット・スマッシュの打ち方

ハイバックショットはネットに対して背を向ける、つまり相手プレーヤにも背を向けるショットです。シャトルと自分の距離感が掴めない初心者には難しいショットですが、バドミントンに慣れてきたらぜひ、試合で用いて欲しいショット。

 

そのハイバックショットでスマッシュを打つには、スイングを開始するまでは身体に力を入れずリラックスした状態を保ち、シャトルの落下点へ入りインパクト時に腹筋に力を込めて肩を身体の内側へ引き込みましょう。

 

かかとから踏み込んで、身体の軸をブラさないように注意しながら、肩⇒肘⇒ラケットの順でスイングを開始すること。

 

インパクト時にはリストスタンドを意識し、それに加えて外旋運動(肘を支点に腕を外側へ回す運動)と回外運動(手の甲の方へ手首を倒す運動)を行いましょう。リストスタンド(腕とラケットの角度がV字)を意識しておく必要がある。

 

 

リストスタンドを維持できていないと、打つたびにラケットの出る位置が変わってしまうため、安定したショットが打てなくなってしまいます。

 

またハイバックショットを打つときに肘先からのしなりを意識すると、スイングスピードが速くなる。

通常のスマッシュショット同じく、スイングスピードが速くなれば、スマッシュの速度も上昇します。

 

スマッシュの打ち方についてまとめ

 

バドミントンのスマッシュを打つときは、全身の力を使って打っているという意識を強く持ってください。腕だけや手首だけで打っても角度のある速いスマッシュを打つことはできません。

 

しかし、常に全身に力を入れてしまうとコート内での動きがぎこちなくなってしまいます。またスマッシュを打つときも常に全身の力を入れているのではなく、インパクトの瞬間だけ全身に力を込めるようにしましょう。

 

スマッシュを打てるようになるには、自然とシャトルが飛んできたらスマッシュを打てる姿勢がつくれるようにならないといけません。そのためには身体に動きを覚え込ませる必要があります。

 

素振りやタオル打ちを通じてフォームが固まったら、実際にシャトルを打ってみましょう。理想のスマッシュが打てるようになるまで繰り返し練習して、気持ちいいスマッシュが打てるように頑張ってくださいね。

負けてばかりじゃ面白くないですよね?

もしも日本代表選手のコーチに教えてもらえたら、あなたも試合で勝てるようになると思いませんか。日本代表選手を指導するプロコーチからの教えですよ?

そのプロの指導方法が下記で公開されています。今すぐタップして内容をアナタ自身の目で確かめてください。いつ非公開になるか分かりません。

>>>>>日本代表コーチが教える必勝法を知りたいならココをタップ!<<<<<

この教材の特徴や評判についてい知りたいなら、下記の記事をチェックしてみてください。

バドミントン・シングルス バドミントンナショナルチーム(A代表)コーチ中西洋介 監修
【桃田賢斗選手の指導者】バドミントンシングルス勝つための必勝法と練習の極意【中西洋介コーチ監修】

この教材の最大の魅力は国内のトッププレーヤーと同じ練習メニューが分かること。またその練習の意義がしっかりと学べる点です。 普段の練習では言われた通り、もしくはいつもと同じ流れで同じ練習メニューをなんと ...

続きを見る

【桃田賢斗選手の指導者】バドミントンシングルス勝つための必勝法と練習の極意【中西洋介コーチ監修】

-ショットの種類, スマッシュショット