「積水ハウス」から55億円を騙し取った「地面師事件」の主犯格の一人、「小山操」は警視庁捜査2課が強制捜査に乗り出すことを知ると、10月12日、羽田空港の深夜便でフィリピン・マニラに海外逃亡した。

 

 そして、その4日後、捜査2課が12人の逮捕状を取ったものの、小山を含め主犯格の4人が行方知れず。そのうちの1人がスーパー事件屋、土井淑雄だ。

 一体、土井はどこにいるのか。

 土井の周辺で言われているのは、一つは福島県いわき市の辺りではないかというもの。つい最近、結婚したばかりの元銀座クラブホステスの実家がそこにあるからだ。とりわけ、土井はこれまで、いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」がお気に入りだったという。

 もしかすると、フラダンスのショーでも楽しんでいるのかもしれない。

 

 いずれにしろ、土井は現在、弁護士と相談したうえ、逮捕された他の連中が警察に何を喋っているなどを探ってから出頭するかどうかを決めることにしているという。

 

 一方、「海外逃亡」から戻ってきて逮捕されたのが、生田剛である。

「地面師事件」の舞台になった東京・五反田の老舗旅館「海喜館」の跡地は、一旦、生田の会社が買い取り、「積水ハウス」に転売するという格好が取られた。

 つまり、「積水ハウス」からの振り込みは、生田の会社を介して行われることになったのである。

 もし、直接の当事者である生田が捕まらなければ、筋書きを書いた土井や小山にまで捜査の手はたどり着かないかもしれなかった。

 

 この「地面師事件」が世間を騒がせるようになると、実は、生田はシンガポールに飛び、しらばく身を潜めていた。

 ところが、捜査2課が逮捕した8人のなかに、その名前があった。

 主犯格ではないから執行猶予が取れるかもしれないとか、何らかの公算でもあったのか。

 

 

 一説によると、「積水ハウス」から騙し取った55億円のうち、土井が24億円、小山が10億円を手にしたとも言われている。

 

 主犯格の4人を取り逃がし、「地面師」グループを一網打尽にできなかったことは、警察の失態以外のないものでもない。

 

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