「特捜部長」の花道を飾るのは！？（続）

　退任時期の迫る、東京地検特捜部の森本宏特捜部長。

　その花道を飾るべく、国会議員のバッジという大手柄を立てようとしているわけだが、当初、そのターゲットは内閣府前副大臣の秋元司代議士ではないと言われていた。

「企業主導型保育事業」を食いものにし、詐欺容疑で逮捕された川崎大資と親しい関係にあったからだ。ましてや、内閣府は「企業主導型保育事業」の所管官庁。裏金でも渡っていれば、秋元代議士に職務権限はあるし、「御用」となっていてもおかしくはない。

　しかし、いまひとつ決め手に欠けるとの見方も広がっている。

　そこで、「JCサービス」なる会社がターゲットに浮上してきた。

　JCサービスは太陽光発電事業を推進するため、２００億円も調達。そのうち、「大樹総研」なるシンクタンクにコンサルタント料として５億円が流れていた。

　大樹総研の矢島義也会長は永田町に太いパイプを持ち、とりわけ旧民主党系の国会議員との関係が深く、また、最近では菅義偉官房長官や二階俊博自民党幹事長など大物政治家とも接点を持つと言われている。

　実は、JCサービスが集めた２００億円が行方不明になっているのだ。

　そこに隠された闇に、東京地検特捜部が切り込もうとしているという。

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