青空が広がり、春を感じる暖かい一日でしたね。

東京での仕事の前に上野の東京都美術館へ行きました。



江戸絵画ミラクルワールド

「奇想の系譜展」です。


伊藤若冲をはじめ8人の絵師の作品を

一挙に観ることができました。

このところ、日本画について、

いろいろ勉強したことが、役立ちました。


伊藤若冲の彩色画は、

実物を観ると本当に感動します。

鶏は、よく知られていますが、

群青の使い方が興味深い紫陽花が、

とても印象的でした。



朱色の鮮やかさと

緑青、胡粉などの色使いにも魅入りました。


曽我蕭白の「富士・三保松原図屏風」は、

日本画には珍しい虹が描かれていました。


色は淡い三原色。

この頃は、もしかしたらまだ七色として表現されなかったのかも?

などと考えながら観ていました。


白隠慧鶴の達磨図は、

よく資料で見ますが、本物は壮大です。


黒と赤のコントラストから、

力強い白隠からの自賛「直視人心見性成仏」の意味を

際立てているように感じます。


他にも長沢芦雪、狩野山楽、鈴木其一、

歌川国芳、岩佐又兵衛の作品。


岩佐又兵衛は、初めて観ましたが、

絵巻物の繊細な表現に目を奪われました。

後で図録でも観たのですが、

その細やかなタッチは、実物じゃないとわからないです。


この展覧会は、本当に見応えあります。

日本画好きの方、そうじゃない方も

きっと楽しめると思いますので、おススメです。