愛犬が散歩中歩かないので抱っこした、は正解?突然立ち止まる犬のしつけ方。

小型犬を抱っこしてお散歩している飼い主の姿、よく見かけます。なぜ抱っこしているのか。その理由は歩かないから

でも待ってください。お散歩とは本来犬自身の運動やストレス発散などの目的で毎日欠かさず行うもので、飼い主と一緒に歩いて楽しむものです。

 

愛犬にとってお散歩することにどんな意味があるのでしょうか?

外の空気に触れ地面や草など様々なにおいを嗅ぐことによってどんなわんこが近所に暮らしているかなどといったご近所情報を得るだけでなく、嗅覚刺激によって脳にもとてもよい刺激となります。

適度な運動をすることはもちろん健康にもよく、お散歩以外はほとんど外にでることのないわんこにとってストレス発散にもなるのです。

わんこわんこ

散歩中においからいろんなことがわかるんだよ

 

お散歩にでても愛犬が歩かない理由

歩かないわんこの特徴(その1):出不精

犬種による特徴があるだけでなく、わんこの性格も様々。活発でアグレッシブ、いつも飛び跳ねてるようなエネルギーに満ち溢れたわんこもいれば、運動は面倒くさいけど食べるが大好き、というわんこも。

足の短い犬種であればおなか地面にすりそうな肥満気味のわんこは体が重く、すぐに疲れてしまうため余計に歩くのを嫌がります。こうなると悪循環でますます太り、ますます動かない傾向が。

 

わんこといえど成人病になるリスクも高まり腰や骨格に負担となってしまう場合もあります。どっしりと構えてのんびりした性格のわんこは人をいやしてくれますが、かわいいからとおやつばかりあげたりしていませんか?

わんこの健康を考えるならお散歩で少しずつでも運動させ、犬本来の動きができる状態にしてあげましょう。

歩かないわんこの特徴(その2):わがまま

飼い主であれば愛犬がかわいいのは当然で、わが子のようにかわいがり過保護にしてしまうこともあるでしょう。

わんことしても飼い主の態度から自分が大切にされていることをわかっています。歩くのが疲れたり構ってほしいなと思った時に立ち止まることであなたは必ず何かをしてくれると学習するのです。

 

おやつを与えて歩かそうとすれば、立ち止まることでおやつがもらえると覚え、抱っこして連れて行く場合は立ち止まることで抱っこしてもらえると覚えます。

飼い主として愛犬の喜ぶことを第一に行動するそのやり方を誤ると、犬は自分があなたよりもえらいと考えるようになってしまいます

 

最初は単に甘えてるだけと思うもの。しかし、この可愛らしい「わがまま」を日常大目に見て対応してしまっているととんでもない問題犬になってしまう可能性もあるのです。

飼い主の都合で何かしようとしたことが気に入らない時に、吠えたり噛んだりするようになり手が付けらないなんとことに。

 

わんこの「わがまま」つまり要求をすべてかなえてあげることで、主従関係が逆転してしまったことが原因

飼い主として愛犬への接し方を完全に間違えてしまったのです。わんこにとってあなたは世話をする人、散歩についてくる人。

 

この状態は飼い主にとっては噛みつかれたり吠えられたりする危険があり、また一方でわんこにとっては自分がリーダーであり続けるために威厳を示し続け、警戒を怠れないストレスフルな状態

本来の関係においてはあなたのそばにいることで安全と安心を確信して安らぎを感じていなければなりません。その方がわんこは幸せ。

 

リーダーとしての威厳を示すために飼い主が決めた方向やタイミングをわざと嫌い、自己主張して突然立ち止まるか、抱っこを要求したりします。

飼い主としての適切な対応方法を学び、しつけ直しする必要があるでしょう。

わん太わん太

犬も子供も過保護はいけません

歩かないわんこの特徴(その3):こわがり

機嫌よく順調にお散歩していても、わんこが突然立ち止まって固まってしまうことがあります。あるいはしっぽを巻き込んで怖がっている様子であることも。

この場合、その場所に過去にトラウマになるような恐怖体験をした思い出がないか考えてみてください。

 

吠えかかる狂暴な犬が住んでいて驚いたことがあるか、以前に蛇などの動物と出くわした経験はないでしょうか。

わんこはそうしたことを記憶しています。原因を取り除いてあげるか、ルートを変えてしまうか、あるいは怖くないことを少しずつ分からせてあげて徐々に慣れさせてあげるのがいいでしょう

 

この場合は無理強いは絶対に禁物。わんこが怖がっていたとしてもあなたが一緒なら平気、ぐらいの関係を築けたら理想的です。

歩かない愛犬を抱っこしてしまうのはNG

歩かない理由が「わがまま」である場合、抱っこしてしまうの完全に誤り。立ち止まることであなたが抱っこしてくれることを覚えてしまってわざと立ち止まっている可能性があります。

小型犬であれば特に軽いので抱っこするのは簡単。小型犬は小さいのでいつまでも子犬のように感じてしまう飼い主は多いもの。

 

しかし小型犬は体が小さいだけで立派なおとなに成長します。元々小動物を追う猟犬であるため、どちらかというと小さいほうが気が強くて手を焼くケースも少なくありません。

そんな性格のわんこを歩かなくなるたびに抱っこしていたら、自分の要望はかなう、要求すれば飼い主が抱っこしてくれる。つまり自分の方がえらいと勘違いしてしまうでしょう。

 

アスファルトの上は歩かないが公園に連れて行くと歩くので抱っこして公園まで連れて行くこともあるでしょう。

アスファルトが夏場の気温で暑すぎるような場合は対応が必要ですが、徐々に慣れさせて歩かせるようにします。

上手にお散歩を楽しむための効果的なしつけとは

お散歩中に歩かないわんこをしつけるには、どうしても主従関係の構築が必要不可欠。これがすべてのベースです。

飼い主の主導でお散歩に行くタイミングを決めルートを選定する。わんこはあなたを慕いついてくるのが理想です。

 

正しいしつけを取り入れて毎日お散歩にいくことで愛犬との関係構築に役立ちます。問題犬となってしまってからのしつけ直しは簡単ではないですが、まだすこしわがままな程度であればすぐによくなります。

リーダーウォークを取り入れればわんこが横について歩くような理想的なお散歩も可能。リードを使って効果的に飼い主の意思を伝え、できたことをしっかり褒めることで少しずつ信頼関係を築いていきます

 

太り気味のわんこの場合、ジョギングに付き合わせるなど急に激しい運動をさせるのはかえって危険。

食べる量も減らすといいでしょう。犬はあげたらあげただけ食べてしまい自分で食べる量を制御できません。食事量を減らしたい場合は量をへらし回数を増やすとわんこの満足度が高く保てます。

最後に

いかがでしたか?

わんこにとってお散歩は、外の空気に触れ地面や草など様々なにおいを嗅ぐことでご近所情報を得るだけでなく、嗅覚刺激によって脳へのよい刺激となるもの。

健康のためにも適度な運動をさせ、お散歩以外はほとんど外にでることのないわんこのためにストレス発散をさせてあげましょう。

 

そして何よりわんことお散歩を通してコミュニケーションをとることで信頼関係を構築し絆を築きましょう

そんためにも犬を正しく理解し適切なしつけを行うこと。愛犬があなたにとって素晴らしいパートナーになることでしょう。

 

 

もしよろしければ、ブログランキングの応援をお願いいたします。

にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村


ペット・動物との暮らしランキング