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病院でリハビリとして働いています。日常のことから趣味、医療や健康のことについて語っていきます

臨床実習に対する取り組み方

 

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心構え

どのような心構えが必要なのか?

勉強ももちろん必要ですが、まずは患者様に対する気持ちが大切かと思います。臨床実習では実際に患者様に対して治療を行う機会があります。ただ学校で学んできたことを黙々とするのではなく、何気ない会話の中から患者様の心情を読み取ったり、治療する機会以外で病棟で会ったときに声をかけるなど、是非とも患者様とコミュニケーションをとって頂きたい。

もちろん患者様を良くすることは当たり前です。プラスして退院後どのような生活・人生を送っていくのか想像しながら治療していくといいでしょう。

次に知識です。多くの学生をみてきましたが、基礎的な知識が乏しい方が多く、苦労しています。バイザーは、文献や研究レベルの知識を求めているのではなく、生理学・解剖学・運動学の基礎的な知識をしっかりと有しているのか?をみてるのです。

難しい知識を有していても発揮できる場面などほとんどありません。むしろ生理・解剖・運動を臨床に出てからも使いますし、学びなおすことも多いです。学生の時期にしっかりと学んでおいたほうがいいでしょう。

また、実習生の多くは、この実習をなんとか乗り切ろうという気持ちで実習に臨む方が居ますが、そんな気持ちで臨んでいても勉強になりませんし、意味がありません。常にやる気に満ち溢れるように!とまではいいません。しっかりとon offを使い分けて、学ぶ姿勢があれば意義のある臨床実習になるでしょう。

取り組み方

日々の取り組み方に関しては、デイノートをしっかりと行いましょう。その日の実習で何を学び、自分の知識とし深めたのかをバイザーに見てもらえる良い機会です。

しかし、よく散見されるのが、「この疾患にここの問題があって、このような治療を行っていた。」これだけを書いてくる学生が多いです。これでは何を学んだのかよくわからないですし、内容が薄い。どう書いたらいいのかわからないという方は、以下を参考にしてみてください。

まずは、何を目的にリハビリしているのか?退院目標・短期目標は?何が足りないのか?初めて見学する患者様だとわからないことが多い。まずはここから解決しないと、見学する意味がありません。

次に、軽く治療内容に触れていきましょう。特に手技などに触れる必要はないです。大切なのはなぜそこにアプローチしたのかです。治療前後での変化をとらえているとよいでしょう。ここでのポイントはなぜそのような変化がみられたのかを生理学・運動学・解剖学的所見から説明できるといいです。また、文献を1つ入れて説明できると尚いいです。

これを毎日繰り返すことで自分の知識が深まり、今後の臨床にも役立ます。意外にも、実習で学んだことは、臨床に出てからも思い出しますし、セラピストからのアドバイスや指導されたことを覚えているものです。

簡潔に書きましたが、たくさんの患者様をみるのもよいですし、特定の患者様の経過を追っていくのも勉強になります。これを考えてることで、見学の仕方も変わり、より充実した臨床実習が送れるかと思います。

 

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