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「読書する人だけがたどり着ける場所」 齋藤孝

2019-12-09 | 読書

先月、京都へ日帰り旅行した帰り、激安チケットで帰りの最終「こだま」まで、時間が余りに余り、新神戸駅でつい買ってしまった本。

みやげものなどと一緒に少しだけ、本のコーナーが。全然読みたいのがなかったけど、唯一、これならましかなと買ってしまった。

新書も高くなって880円、消費税込みで千円近くの買い物。

本書は読書の勧め。深く物事を知るには紙の媒体、本が一番、ネットは浅くて役に立たない。読書は人の体験や知識を自分のものと出来る知的な行い。古今東西、押さえておくべき名著などが紹介されている。

内容はコンパクトでわかりやすいけれど、要するに本を読みましょうという本。読書の入門書としてはいいかもしれないけど、読書って、しないといけない、教養深めないと…と思ってするものでもないと思う。

好きな本を好きに読んで何か感じたらそれでいいし、自分の興味のある方面の本をいろいろ読んで、知見が深まったのを密かに喜べばいいもの。気負うことないと思う。

読むべき本も、私は読んだものもあり、読んでないものも多い。読んでないものはたぶんこの先も読まないと思う。

一つ言えることは出てすぐ本よりも、版を重ねて評価が定まりつつある本の方が外れがないと言うこと。ニュースのように読む本の価値も否定はしませんが。

値段付けて流通する本は、少なくとも著者以外に編集者の目も通しているので、極端に間違った本はないと思う。こうネットが流行って、検証もされずにいろいろな情報が世間に流れている時代には却って活字の価値も上っているのかと思う。

それにしても本は高くなった。時間持て余してつい買ってしまったけど、余白が多くてすぐ読めた。残念。