死に戻れるけど、死にたくない
※この記事は作品のネタバレを含みます
七大魔女と対峙するスバル。困難を死に戻りで突破してきたスバルの在り方を見直すきっかけになった魔女との問答。答えを見つけたスバルだったが、現実世界へ戻るとロズワールの容赦ない策略が明らかに・・!
- 7人の魔女集結!
- スバルの答えは「死を恐れる」
- やっぱり黒幕はロズワール
魔女よりよっぽど気持ち悪い
エキドナによるスバルとの契約大作戦。
・・失敗(笑)
サテラまで参戦し七大魔女勢ぞろいのお茶会。
サテラの愛の囁きに心が耐えかねたスバルは舌を噛み切って自死を選択。スバルの選択を支持する魔女、否定する魔女、静観する魔女・・
死の淵でスバルは「死と生」を見つめなおし、自分に死以外の価値を見出し始める。
スバルが今までしてきたのは、死に戻りを利用して自分をすり減らしてでもみんなで明日を迎えに行く事。捨て回と割り切って情報収集のためのループをしたり、精神を心を摩耗させて突き進んできた旅路。そこにスバル自身の幸せは度外視されている。
そんな傷つきながら生きて死んでやり直すスバルのやり方を、ミネルヴァは「魔女よりよっぽど気持ち悪い」と切り捨てます。
それぞれの魔女が自分なりのやり方でスバルを支え、スバルは自分で自分を認める事、自身の価値を見出すことを決め『死に戻れるけど死にたくない』を掲げます。トライアンドエラーで様々なループをスバルに経験してほしいエキドナの思惑とは真逆。よって改めてスバルは彼女に契約の拒否を伝えます。
もう今までのように割り切ってがむしゃらに突き進む事をやめて一回一回のループを必死に生きるということ。まさにいばらの道・・(;・∀・)
でも、これって大きなターニングポイント。スバルは自分の評価を過小評価しているしかなり卑屈。そんな彼が自分自身の価値に目を向けるという事は非常に喜ばしいことです。まあ心の持ちようでこの絶望的な状況は何一つ変わりはしないんだけども(笑)
そしてサテラのビジュアルが声が回を重ねるごとにエミリア過ぎる件・・
「私を殺しに来て」
「お前を救ってみせる」
サテラはエミリアであってエミリアでない・・としか現段階では言えないか。『嫉妬の魔女因子』に取りつかれたエミリアというのが固い予想かな?
全てを明かしたロズワール
魔女との問答を終え、死に戻れても心を捨てるのではなく人としてきちんと生を全うする決意を改めたスバル。しかし、心無くさず人として生きたいスバルの決意とは真逆をいくロズワール。
彼はスバルに苛烈な試練を与え鍛えることを目的としており、聖域に来てからの苦難の連続はそれを意図したもの。屋敷にエルザを差し向けた事も自白。わざと聖域か屋敷かの二者択一を迫る状況を作っていたのでした。
自分を含め全てを救いたいスバル、そんな彼の意志をあざ笑うかのようにロズワールは唯一しか救えない英雄にスバルを仕立てようと画策。
ロズワールの狂気が十二分に出てたシーンでしたねぇ。
「俺は人間をやめるぞ、スバル!!」
スバルとオットー
今までなら死に戻ることを厭わなかったため困難に襲われてもそれも一つの経験と割り切れましたが・・、正しく死を恐れ自分を大切にすることを決意した今のスバルにとって、ロズワールの飛車取り王手のような一手には絶望し頭を抱えるばかり・・
そして、スバルはエキドナと契約を交わさなかったことで試練の資格を喪失し状況は今までよりも圧倒的に不利。自分で聖域を解放するという手は打てなくなりましたからねえ。
1人で頭を抱えるスバルにオットーが目が覚めるような一撃を!
まとめ
魔女との問答を経てスバルの『死に戻れるけど死にたくない』という決意はこの作品のターニングポイントといえますね。そして自分だけでなく仲間とともに困難に立ち向かうという姿勢も大事にしようというところでオットーの熱い一撃。
状況は何一つ変わっていなくむしろ悪化しているぐらいなんだけど、こうやって仲間と状況を共有していくということが聖域突破のカギである事は明らか。
エキドナからガーフィールの攻略が必須であるというヒントもあったし、ロズワールでも読めない唯一しか選べない一人の英雄ではなく、仲間での聖域突破を成し遂げるしか全てを救う方法はなさそうですね。
【前回の感想】