年金の繰り下げ。損得、メリット、デメリットについて。


2018/10/06
BSジャパン 【日経プラス10サタデー】

で特集がありました。
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安部政権は、年金について「生涯現役であれば70歳を超えても受給開始年齢を選択可能にしていく」とし、年金繰り下げ受給の年齢上限を現行の70歳から75歳に引き上げようとしている。

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自分の選択で70歳まで繰り下げて年金を受け取ることができるのが現行の制度です。

今回発足した第4次安倍改造内閣における課題の一つが社会保障制度改革です。

その中でも年金問題は、対策が急がれています。

そこで、安倍総理大臣は「生涯現役であれば70歳を超えても受給開始年齢を選択可能にしていく」と述べました。

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というものです。

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(どちらが有利か)

ところで、年金に関する解説記事では、たびたび、何歳まで生きれば「繰り下げ受給」が得だ、何歳までに死ねば「繰り上げ受給」が得だという説明があります。

このように、どちらが有利かを論じてますが、どうなのでしょうか。

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・例えばAさんは、年金を繰り上げ受給していたので、早くに死んだとしても、得したのでしょうか?

・あるいはBさんは、長生きし、年金を繰り上げ受給していたので、損をしたことになるのでしょうか?

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・例えばCさんは、年金を繰り下げ受給したので、早くに死んでしまい、損をしたのでしょうか?

・あるいはDさんは、年金を繰り下げ受給したので、長生きして、得をしたことになるのでしょうか?

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繰り上げ受給の人の損得の話は、その人にとって、何十年も先の話です。

何十年も先になって、死ぬ時に、例えばAさんは「ああ、もう、自分は死んでしまうが、年金を繰り上げ受給していたので良かったなあ~~」、

と考えるのですかね?

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(思うこと)

自分の死亡する年齢を想定して支給総額を比較しても意味がありますか?。

私は、「その人にとって必要なお金が、その時にあるればよい。」とも考えられます。

当然に、その必要額はそれぞれの人によって違うでしょう。


・65歳前に、無職無収入で生活できる財産も無い人、または、少しは収入があるがお金が足りない人は、繰り上げ受給を選ぶ。
生涯で受取る金額が少しくらい少なくても、どうでもよい。

・65歳になっても仕事があり、年金を受給しなくても十分な生活ができる人は、繰り下げ受給を選ぶ。
70歳頃仕事を辞めた時にもらう金額は、それまで受け取らなかった分だけ上乗せしてもらえる。

これで良いのではないかと思いますが・・・
どうでしょう・・・・・


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基本的な制度は以下のとおりです。
繰り下げによる特徴やメリットは、難しいです。(^-^ゞ

自分自身の家族関係・現在の財産状況・使うお金の予定額などを個別に当てはめて検討する必要があるのでしょうね。

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<現行制度>

現在の制度では、年金は65歳から受取ることが原則とされています。

年金の受給開始する年齢は、原則65歳です。
でも、本人が希望すれば、開始する年齢を60歳~70歳の範囲で選ぶことができます。

・65歳より早くもらうのを「繰り上げ受給」
・66歳以降に遅らせることを「繰り下げ受給」

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その結果、次のようになるようです。

①最も早い60歳まで繰り上げると、年金額は30%減る。
②原則のとおり。
③上限の70歳まで繰り下げると42%増える。

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<繰り下げ受給とは>

繰り下げ受給は本来65歳から貰える年金の受け取りを先送りにすることです。

その利点は、貰える年金が増額するという制度です。

(特徴)
・老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げられる
・特別支給の老齢厚生年金については、繰り下げ受給の制度は適用されない
・遺族年金・障害年金の受給権が生じた場合は年金の繰り下げはできない

(繰り下げ受給のメリット)
・平均寿命まで生きた場合、繰り下げしない人よりも累計額が多くなる可能性が高い
・繰り下げ受給のデメリット
・加給年金と振替加算は増額がなく、待機期間中は受け取ることもできない!

・・・でも、所得税などにも考慮する必要があります


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