立てば芍薬  座れば牡丹 

歩く姿は 。。。

 

 

女性の美しい所作について使われる例え

 

牡丹も芍薬も、一見ほとんど見分けがつかない

。。。

 

違いは

開花期が牡丹は4~5月、芍薬はその後

牡丹の花は木の枝から咲き、芍薬は球根なのだそう。

英語名ではどちらも PEONY

 

 

掛け替えた絵の中に 芍薬があったので

お花も飾ってみた

♡♡♡

まん丸い蕾がカワイかったけど2、3日であっと言う間に満開

初夏、pinkのフワフワって言ったら

やっぱり芍薬。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芍薬にクレマチス、初夏の花盛と思っていたら

壺には梅、椿も見える。。。

 

もう一幅には 木瓜や白木蓮、薔薇 …と春の花

 

華麗な花篭図を得意とする 江戸時代の文人画家

柳沢淇園の古画

 

 

 

 

 

 

 

鬱陶しい梅雨の季節  Peony の香りでも纏おうか 。。。

 

 

ハート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌倉禅林の美 「円覚寺の至宝」

三井記念美術館

 

円覚寺は、弘安5年(1282)鎌倉幕府第8代執権北条時宗により

中国から招聘した無学祖元を開山として現在の鎌倉市山ノ内に創建されました。

そして、鎌倉宋朝禅興隆の基盤を築くとともに

中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教、文化、芸術を創造する

中心的存在となりました。

円覚寺とその一門寺院に伝わる、彫刻、絵画、書跡、工芸品などの

優れた作品を多数展示。

 

 

 

 

 

無学祖元の「開山箪笥」

 

円覚寺に伝来する、「開山箪笥」(かいさんたんす)と称される

箪笥の引き出しに収納される染織品等の一括遺品

寺では開山無学祖元所用の遺品と伝えて重視している。

箪笥は平素は封印されており、年に一度

11月3日前後に行われる「宝物風入れ」の際にのみ、封が解かれ公開される。

 

 

その箪笥の中のお宝に繊細な漆工芸品

素晴らしく素敵なものがあった!

 

 

酔翁亭図堆黒盆  南宋時代

 

実物はこの画像よりも ずーっと黒々と艶やかで

柔らかな質感が魅力の漆器盆

極々繊細な彫刻 “魅惑の黒”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椿梅竹文堆朱盆  南宋 - 元時代

 

そしてこちらは、しっとりとした“朱”

かなり奥行きがある、というか草木模様が重なるように

深く彫ってある。

 

 

堆黒とは黒漆を厚く塗り重ねて文様を彫刻したもの

朱色のものは堆朱と呼ばれる

漆を何回も塗っては乾かし、何層にも塗り重ね厚みを増し

 彫刻されるまで手間のかかる漆芸品だ。

 

堆朱は一見して、鎌倉彫とよく似ている

鎌倉彫はイチョウやカツラの木材を使用し

仕上げに漆を塗る木彫

 

堆朱には紛い物のようなものもあるけど

漆を塗り重ねた、層が現れるのがポイント

木彫りよりも繊細に彫り上がり、層の断面が装飾性を増す。

 

 

 

 

 

 

 

椿尾長鳥堆黒合子  南宋時代

艶やかな黒漆の下に堆朱の層がはっきり見える

 

鎌倉彫が欲しいと思ったことはあまり無いけど

。。。

時間をかけて丹精込めて作られたものは

やはり素晴らしい! …ぜひ、傍らの“友”に

(何でもすぐに欲しくなる)笑

 

 

 

 

 

 

青磁袴腰香炉  南宋時代

 

美しいフォルム “袴腰” という表現もカワイイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 観音菩薩立像  

よく見ると着衣の裾に変わった装飾が …

 

 

 

 

 

 

 

 “土紋” という

粘土状の土で型どったものが

ぼこぼこ張りついている珍しい装飾、初めて見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

宝冠釈迦如来坐像  鎌倉時代

 

 

 円覚寺の本尊は毘盧遮那仏(華厳経に由来する)

こちらも宝冠釈迦如来

 

宝冠し煌びやかなパワーを増大させ

“ 生きとし生けるものの すべての安泰を願う” という

スケールの大きな、ありがたい仏像様なのだそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆端正な顔立ち、どこかでお見かけしたお方!

 

夢窓疎石

(この頂相は承天閣美術館蔵のもの)

 

 

お顔がほとんど一緒で法衣や背景が違う

別バージョンの絵が何点かあるようだ

 

今回観た頂相、お顔(↑)の書き方はほぼ同じ

作品の状態が悪く、粗末な修復跡…と記載があり

傷んでちょっと可哀相な感じの絵だったけど

品の良い知性的なお顔の夢窓疎石の頂相は

もうすっかりインプットされたな~♡

 

日本初の作庭家としても知られる夢窓疎石

何度も足を運んでいる嵐山・天龍寺の庭は

壮大で四季折々に美しく大好きだ。

 

 

 

 

夢窓疎石座像

 

この像は晩年の様子 … かな?

 

 

無学祖元の方脈は 夢窓疎石らに伝えられた。

 

 

 

鎌倉時代に伝えられた禅宗は、室町文化の形成に大きな役割を果たした。
多くの禅僧が、中国に渡って大陸の文化を吸収し、宗教者としてだけではなく

一流の知識人、文化人、文学に優れた文人として その才能を発揮した

絵画にあっても、画僧は指導的役割を果たしたが

その方向が、宗教的な深化に向かわず

詩画軸の水墨山水にみられるよう な、鑑賞を目的とした純粋芸術にあったこと

禅宗を基盤に展開した水墨画は、装飾的なやまと絵と融合し

視覚的な近世絵画へと発展したのである。

〈承天閣美術館より抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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