担当の療法士さんから、今後のリハビリについて連絡があった・・・
両下肢に”しびれ”があるようです。特に片側のしびれが大きいようで、立位動作時のバランスの低下、そして結果として転倒のリスクとなりえます。
(両方の足ということなら、脊柱管狭窄症 或いは 背骨のいつの間にか骨折と関係あるのかな?
ただ、片側の足が特にというなら以前骨折した方の足でもあるけど・・・。
以前からしびれについては訴えていたことだし、新たな、というよりは、またぶり返したということか?)
片側への重心移動が不十分な為、立位動作時に身体が傾きやすいようです。自らバランスを保てるようバランス練習を行っていくつもりです。
”しびれ”部位についても、感覚機能の低下を防ぐため、部位に対する刺激を与えるような処置を行います。
(大腿骨骨折後、患部が順調に治癒しつつあるとはいえ、基本的に車椅子の上での時間が長くなったことで、下肢、体幹、の衰えが更に助長されることもあるかも・・・。
足って動けば転倒のリスクが上がる、それを恐れて車椅子での移動が増えれば、使わない部分の筋力・感覚が衰える。痛し痒し、だな・・・。)
トイレ動作が自立レベルで維持できるよう、上下重心移動練習、屈み練習、模擬動作練習を行っていきます。特に夜間のポータブルトイレでの転倒予防を計りたいと思います。
(兎にも角にもベッド⇔車椅子、車椅子⇔トイレ便座、の過程で転倒+骨折だけは起きて欲しくないけれど・・・それが起きない保証はない・・・)
そして、それから間もなく、今度は施設長から連絡が・・・
真坂様ですか?お世話になります。
後追いの連絡になってしまうのですが・・・
本日、お母様と病院の肛門科を受診しました。
実はここのところ、便が硬くて・・・と訴えられることが多くなりまして。時々にいつもの便秘薬をお飲み頂いていたのですが・・・
改善しないらしく、更に伺ってみたところ、排便時にいきみすぎたせいか肛門あたりが痛いらしく、それではと軟膏を塗って様子を見て頂いたのですが・・・
この前もトイレの後、顔をしかめていらっしゃったので、どうされたのかなぁと思ってお話しさせて頂きました。
真面目な方なので・・・恥ずかしさもあるのでしょう、なかなか細かくはお話しされませんでしたが、もしかすると、とも思い「それじゃぁ、一度先生に見て頂きましょうか?」とお誘いして、二人でN病院、前回骨折で入院した病院の肛門科を受診しました。
先生に診て頂いたところ、入ってすぐのところ、内痔部分がただれているとのことでした。そうひどくはない、とのことで軟膏を処方して頂きお薬ももらうことができました。
手術が必要とか、そういう状態ではないのですね?
その必要は全くないとのことです。しばらく様子を見ることになると思います。
高齢者に多い痔核の原因は、便秘や下痢が挙げられます。
便秘が続き、排便の時にいきみすぎてしまうことで、肛門に負担がかかります。すると、粘膜下の部分がうっ血して大きくなり、出血するようになります。
また、老化現象によって粘膜下の部分を支えている組織がちぎれたり、支える力が弱くなってくると、クッションの役割をしている粘膜下の部分が肛門から飛び出してきてしまいます。これが痔核となるのです。
また、下痢が続く場合も、便が勢いよく肛門から出ることが続くため、その勢いにのって、痔核が飛び出した状態になります。
以前から便秘気味、そして便が硬いという訴えが度々あったが、度毎に便秘薬を飲むことで対処してきた。
どうやら、それが新たな症状を発っする段階に進んでしまったということなのかしれない。
次から次へと様々なトラブルに巻き込まれる母を見、
個別の問題が単に突発的に起きているのではなく、根本的なところで因果関係があるのではないかと、以前から疑っていたが、
こと臓器に関わることとなると、生活習慣とその質に起因するものというよりは、
「老い」そのものからくる一つの現象というのが素直な見方と思える。
↑「原因2」~「原因4」なら、場合により対処法もあろう。
が、「原因1:加齢による」となると・・・回避する、進行を遅らせる術なるものはないのかもしれない。
それこそが「老い」であり「老いる」とはそういうことなのだろうから・・・
わが国の便秘の有訴者率は2016年度国民生活基礎調査1)によると2~5%程度と言われ,男性(2.5%)よりも女性(4.6%)に多い傾向を示している。
加齢により有病率は増加し,若年層では女性に多く,高齢になるに従い男性の比率が増加し,80歳以上では男女比がほぼ1:1となっている。
さらに,高齢者施設入所者では50%程度の有病率と報告もある。しかしながら,慢性便秘症に限定した疫学調査はわが国では行われていないのが現状である。