(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

1本で8役「マルチ8」「スーパーマルチ8」

世に多機能ペンは多くのメーカーから、様々なモデルが発売されています。

今日紹介するのは、1本で8種類の芯が使えるPentel さんの「マルチ8」「スーパーマルチ8」です。

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Pentel スーパーマルチ8

元々は建築士やデザイナーの方向けとして、1987年に「マルチ8」が発売され、その後事務職向けに「スーパーマルチ8」が発売されました。
実に30年以上も昔に発売されて、現在も販売され続けているロングセラー商品です。

マルチ8 / マルチ8セット|商品紹介|ぺんてる株式会社

スーパーマルチ8 / スーパーマルチ8セット|商品紹介|ぺんてる株式会社

簡単に説明すると「マルチ8」「スーパーマルチ8」は多機能ペンタイプの芯ホルダーと言った感じです。
この2つのモデルの違いは、初期に搭載されている芯の種類の違いです。

搭載芯について

マルチ8

  • ジアゾノンコピー芯
  • PPCノンコピー芯

スーパーマルチ8

  • 蛍光ピンク
  • 蛍光イエロー
  • PPCノンコピー芯
  • 油性ボールペン(黒)(ボール径:0.7mm)
  • 油性ボールペン(赤)(ボール径:0.7mm)
  • 油性ボールペン(青)(ボール径:0.7mm)
  • 鉛筆(HB)

以上のように、搭載されている芯が異なります。
ちょっと聞きなれない「ジアゾノンコピー芯」「PPCノンコピー芯」という芯があります。
「ジアゾノンコピー芯」は、青焼きコピーに写らないピンク芯。
PPCノンコピー芯」は、普通紙コピーに写らないブルー芯。
※「青焼き」とは、複写技法の一つで映画やドラマなどで青色の紙に書かれた図面を見たことがあるかと思いますが、それが「青焼き」です。

「ジアゾノンコピー芯」「PPCノンコピー芯」というちょっと特殊用途な芯があるあたり、さすが建築士やデザイナーの方向けとして発売されただけのことがあります。
正直、「PPCノンコピー芯」は今でも使用頻度はありますが、「ジアゾンノンコピー芯」ってどうなんでしょうね。

ちなみに油性ボールペンのリフィルですが、注意が必要です。
リフィルはマルチ8専用リフィルになります。
形状として、多機能ペンによくある4C 規格に非常に似ているのですが、全長が57mmしかありません。(4C 規格の全長は、67mm)

使い方

芯の出し方

ペンクリップを回転させて、使いたい芯の場所に合わせます。

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「赤」芯に合わせた状態

上記の写真の場合は、「赤」鉛筆を選択した状態です。

この状態で天冠をノックすると、芯が出ます。
シャープペンシルとは異なり芯ホルダーと同様に、自分の使いたい長さで止める必要があります。
またボールペンの場合は、よくあるノック式のボールペンと同じで天冠をノックすれば出て止まります。(ノックするというよりも、天冠をグッと押す感じです。)

芯のしまい方

ペン先を上に向けて、ノックをグッと押すと芯をしまうことができます。

芯の交換方法

芯の出し方と同じ要領で、交換したい芯にクリップを合わせます。

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天冠のリングを回転させて、芯出し状態にしたところ

天冠のラインをペンクリップの上部にある三角記号に合わせて、ノックを押します。
こうすることにより、チャックが大きく開き芯を交換することができます。

 

標準では上記に書いた通りの芯が搭載されていますが、替え芯として以下の種類があります。
- ジアゾノンコピー - PPCノンコピー - 黒 - 赤 - 青 - 緑 - 茶 - 橙 - 黄 - ペールオレンジ - 黄緑 - ピンク - スカイブルー - 紫 - 鉛筆(HB) - 蛍光イエロー - 蛍光ピンク

これだけでなく、芯径が2mmですので例えば他社の芯でも使えます。
そのため例えば、異なる芯硬度の鉛筆を入れてデッサン用にすることだってできちゃいます。
僕は手帳用の筆記具として購入したので、手帳で使う芯を揃えて行こうと思います。

1本で8つの芯が使えれば、手帳で使うには十二分だと思います。
手帳を使うのにいくつもの筆記具を取り出すのは大変ですので、この1本で賄えるといいですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。