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「巨人の星」でプロ野球選手の年棒の考察とそれを英訳する話

前回、電子書籍『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』を英訳している話を書きました。

それとあと、漫画原作のテレビアニメ「巨人の星」の話題を英訳すると笑えた話も書きました。

主人公、星飛馬のライバル二人がそれぞれ球団から提示された年棒を断る場面についてでした。

(この話の詳細が気になる方はこちら。元ブログの記事です)

要するに、左門は「(弟と妹を養わねばならないので)必要な金額のお金が足りない」という理由に対して、花形は「この金額では(野球選手としての)自分の実力に足りない」という理由でした。

どちらも結局「足りない」と言って拒否しているわけですが、その理由は全く異なるものです。

で、そこから「プロ野球選手の年棒を考察すると、イケメンの金持ちの花形に比べて左門は損している」という内容で話を展開していくわけですが。

何でかと言いますとですね「イケメン金持ちと野球選手の実力とは関係ないのに、それを目当てに来る客がいるから」という話なんですよね。

つまり「増えたお客さんの分、球団の利益に貢献している(⇒だからその分、年棒が高くなる)」ということになるわけで。

しかし、誰もが「既に金持ちの花形にはお金要らんやろ!」であり、かつ「貧乏な左門が気の毒だからもっとお金をあげて欲しい」と思う状況ではないですかこれは。

しかし「イケメン」かつ「金持ち」というのは、誰もが憧れる良いものなんですよね。

だから「金払ってでも観たい」と思う野球ファン以外のお客さんも来るようになるわけで、それらを持っているだけで勝手にお金が集まってくるわけですよ。

とはいえ、野球選手としての実力が伴っているという前提条件を満たした後の話ですけれども。

で、本来は「試合に出て活躍して、チームの勝利に貢献する」のが野球選手の仕事であり、それを満たせば満たすほど高額な年棒になるはずです。

もちろん、最終的には球団がお金持ちか否かによるでしょうけども。

どんなに実力があっても、球団が貧乏だったらそんなにお金は出せないですからね。

もし球団が同じくらいお金持ちで、かつその選手の成績も同じくらいとなれば、本来は同じくらいの年棒になるはずです。

しかし、イケメン金持ちな花形は女性ファンを増やすことに貢献していますので、その分の加算があるでしょう。

となりますと、この部分の加算のない左門と比べてトータルの年棒では花形が高くなりがちなわけで、これがお金の「価値尺度機能」の話となります。

長くなりましたが、ここで私が書いておきたかったことは訳し方の話なんですね。

「言い換えると、野球選手が球団から多額の年俸を受け取るためには、”選手が適切なパフォーマンスを発揮する”という条件を満たさなければならない。

つまり、野球選手は”試合に出て、できるだけ活躍する”ことで”交換機能”としてのお金を得ているのです。」

「In other words, a baseball player must meet the condition of “The player performs appropriately.” in order to receive a large annual salary from the team.

This means that baseball players get money in the “exchange function” by “playing in the game and being as active as possible”.」

で、この後に続く、以下の日本語の文章を訳そうとした場合について。

「つまり、”球団が持っているお金が同じくらいで、野球選手としてのパフォーマンスが同じくらい”であれば、年俸はまた同じくらいになるはずです」

「So if “the money the team has is about the same, and his record as a baseball player is about the same,” then the annual salary should be about the same again.」

「So if “the teams have almost the same amount of money, and their performances as baseball players are almost the same.”, the annual salary would be almost the same.」

上が「DeepL翻訳」下が「みらい翻訳」です。

どちらがより適切だと思いますか?

まずは正しいかどうか、あるいは意味が通じるまたはより通じやすいかどうか、ということが大事なのですけれども。

それができた上であれば、どちらかと言えば上の英訳の方がより適切なのではないかと。

何故ならば、この場合は「お金」についての話をしているので、主語が「money」となっている方が良いですよね。

もちろん和訳が正しく伝わるという必須の条件を満たした後の話ですが。

(上記であれば、主語が両者で異なっていて、この場合は「左門と花形の両者を比べているのだから「they」の方が良いのかなーとか、そんなことも考えなければなりませんし。めんどくさっ!)

ああ、これは「野球選手として活躍する」という必須の条件を満たした後で、ついでに「イケメン金持ちで新たな客を読んで来る」という花形の話にも通じるものがあるかなぁーと。

……てなことを考えていると、時間がどんどん過ぎて、作業がなかなか終わらないわけですけれども。

いやー、本当に「もっと英語を勉強しておけば良かった」です。

広告記事下

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