リフォーム業界 金額の仕組み

リフォームするさい、発注先で数百万円も変わってしまうリフォーム工事。
出来るだけ安く抑えたいものです。

この記事でリフォーム業界の仕組みを暴露します。
どうかご覧になった皆様のお役に立ちますように。

 

リフォーム業者の形態

まずリフォーム業者、いろいろいますが大体3つの形態に分かれます。

説明しやすくするために「元請業者」「下請業者」「孫請業者」と勝手に分類しましたのでお付き合いください。

 

業者に施工させて中間マージンを取る「元請業者」

TVラジオCM新聞広告チラシ看板などでよく目にする、営業専門の業者。

リフォームをしようかな?
と思った時、最初に思いつく業者がこれです。

会社の規模に拘わらず、自社で施工しません。
職人を抱えて自社施工するとコストがかかって儲かりませんから。

なので、工事は孫請業者や下請業者に丸投げです。

セキスイやダイワなど大手ハウスメーカーだけではなく、家電販売店のヤマダやホームセンターのカインズなども参入。
最近減りましたが、訪問販売業者もこの類です。

一言でいうと

利益最優先

 

職人を何人か抱える「下請業者」

自社で施工できる能力がある業者です。
専門職だけではなく総合建設の看板を出してる所も多く、現場を管理する監督がいるところも。

地元の職人や業者を抱えていて、規模もそれなりに大きく維持費がかかるため利益が必要。
自社で請け負った仕事だけで食っていければいいけど安定しないので、大手の仕事もします。

地元の商工会やロータリークラブに所属している事も多い身近な業者。

一言でいうと

地域密着型

 

実際に工事をする「孫請業者」

雨樋は板金屋・屋根塗りは塗装屋・・・と、大工左官など実際に現場で施工する職人たち。
小人数なので規模の大きな現場は請け負えない事も多く、専門以外の業種は不得意です。

工賃(手間賃)で食ってるのであまり利益を取りません。
営業力が無いので自分で請け負う仕事が少なく、下請け業者から仕事をもらわないとやっていけない

仕事内容や人間性は職人によりバラツキがあり、当たればラッキー外れれば悲惨。

一言でいうと

業界最安値

 

 

リフォーム業者、料金のカラクリ

 

元請業者を100とした場合、下請業者50・孫請業者25

 

実際に工事したとき請求される金額を図にしました。

元請業者と孫請業者との差は4倍もあります。

 

元請業者

知名度抜群の元請業者、あの手この手で工事を請け負います。

私の経験上ハウスメーカーの場合、40坪ぐらいの一般住宅で屋根壁塗装して多少の補修工事をすると160万円ぐらいでしょうか。

この金額から粗利5割を引いた残りの80万円で下請業者に施工させます。

 

下請業者

下請業者が元請から80万円で工事を請け負った場合、粗利5割を取った残りの40万円で工事をします。
内訳は材料費と人件費なのですが、これをそっくり孫請業者に流す事もよくあります。

下請業者も、設備投資もしてるでしょうし各種保険にも加入しているでしょう。
一般の商売人とおなじで粗利を5割ぐらい取らなくてはやっていけません。

 

孫請業者

孫請業者は下請業者から40万円で仕事を請け負います。
この予算で元請から指定された材料を使い、推奨される工程で工事をします。

ということは実際に工事が出来る金額はこの値段とだという事なのですが、発注主には言えません。

 

 

さいごに

発注先で金額が思いっきり変わってしまう仕組み、わかって頂けたでしょうか。
リフォーム業界にかぎらず、建築業界はこんなシステムです。

大手ハウスメーカーやリフォーム会社は儲けることが一番で、施主の都合は2の次です。
その証拠に予算が無い場合は請け負いません。

なかなか優良な業者を見つけるのは大変ですが、今はインターネットがあります。

この記事が何か参考になっていただけたら幸いです。

 

最近はこの3つ以外に、インターネット上で業者を紹介するだけの「リフォーム業者紹介サイト」というのがあります。
将来この仕組みがどうなっていくのかわかりませんが、とても興味深いですね。

宇都宮市 K店様

なんと、現場は宇都宮の超人気店K様!新緑が目に優しい季節、屋根を塗装させていただきました。 施工前 パッと見、落ち葉が厄介かもしれません。まずは屋根に上ってみます。 上ってみました。落ち葉は払えば落ち ...

続きを見る