mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

1年半住んでいても、まだ新たな発見がある(ザンクト・ガレン大聖堂)

 

スイスに移住してきて、早1年半。

私が住むザンクト・ガレンはスイス東部では有名な街とはいえ、サイズも大きくないので街の中心部は全ての通りを歩き尽くしたし、特に目新しいこともなく。正直、「この街に飽きた……」と思っていたのですが。

 

最近、意外なところで新たな発見をしました。

 

 

それは街の一番の観光名所でもある、ザンクト・ガレン大聖堂。

(昨日、11月のスイスには珍しく快晴の良い写真!)

 

毎日通い詰めるようなことはもちろんなく(せっかく近所にこんなに壮大な空間があるので、もっと日常的に入って瞑想的な? ボーッとする時間をとってもいいのかも、とは思うのですが)。誰かが訪ねてきてくれたときに案内したり、夫と休日の散歩がてらに稀に入るくらい。

 

それでも通算すると結構な回数は行っていて、その度に天井画を見上げてみたり、教会装飾をあれやこれやと見てみたりはするのですが。

 

つい最近、意外な発見をしました。

 

 

カテドラルの前方のドーム型の天井画。ここにザンクト・ガレン修道院の礎を築いた聖ガルスさんや彼の有名なエピソードにもとづいた薪を持ったくまさん、修道院を発展させた聖オトマールさん(おそらく)が描かれていたのは知っていたのですが。

 

彼らから少し視線を下ろしていったところ、啓示を受けて祈りを捧げているようなポーズの修道僧(もしや彼も聖ガルスさんだったりするのだろうか?)。

彼の足の部分だけ、絵ではなく、彫刻になって飛び出している!



ザンクト・ガレン大聖堂は木彫の彫刻群もなかなか良い出来で、おそらく同じように木彫。彼の足の裏のしわ、指の感じまで、なかなかリアルにできていると思いませんか。

私の携帯(iPhone 6 Plusをいまだに使用)のカメラで、皆さんにも伝わるだろうか……。

 

足がリアルに、平面ではなく立体として飛び出していることで、まるで彼がある種、そこに存在するかのように思わせる、視覚のイリュージョン効果を狙ったもの。

この天井画と、鑑賞者がいる空間(ひらたく言えば、建築要素の部分)をつなぐ部分にこのイリュージョン効果を演出することで、天井画に描かれている、天上や過去の聖人のエピソードの世界と、鑑賞者のいる現実世界をつなげる効果を出しているのかな、と思います。きちんと考えて作られているなかに、遊び心的なスパイスも感じる、面白い発見になりました。

 

 

こうした発見は、どんな時でもドキドキを与えてくれる、嬉しいもの。

「退屈!」などと拗ねてばかりいずに(と言いつつ、その気持ちを抑えるのは難しいが。笑)、美術史をかじった者として、教会や古い建築物を主にウォッチングを続けていこうと思います。スイスの建築様式や、街の発展、国や街に特有の聖人やアトリビュートについてはまだ詳しくなく、疑問に思うことも多いので、そこを勉強したらもっと楽しくなるかな。

 

そうした街角ウォッチング的なものであれば、今までもちょっと面白いものをチラホラ見つけているので、またブログでも紹介させていただければと思います。

 

ザンクト・ガレンの「くまモチーフ」ストックも実は貯めているので、過去の写真発掘&新たな写真撮影もしなくては。1回目の記事はこちら。今回の記事で少し触れた、聖ガルスさんとくまさんのエピソードについても詳しく書いています。 

mi-teddy.hatenablog.com

 こちらで書いていた教会・寺院内のスマホのシャッター音問題、最近はLIVE機能を使ってやり過ごしています(ポチッと小さな音がなるだけ。短い動画的な写真を撮る機能だけれど、動かなければ、ほぼほぼ静止画が撮れる)。

 

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