私が大学生の頃、山口智子主演の29歳のクリスマスというドラマがあった。

カトリック総本山の麓で暮らしていると、このドラマに日本の趣向がぎっしりと詰まっていたことに改めて気付かされる。

こちらではクリスマスは家族と過ごす時間となっている。
24日のイヴは魚メニューを数時間かけてしっかりと堪能する。
それから零時を待つべく、トンボラというゲームをしながら時間潰し。笑
零時と共にクリスマスプレゼントのお披露目会が始まる。
夜更かしをした翌日のクリスマスも翌々日26日のサント・ステファノという休日もひたすら家族たちと共に食べ続ける。時にゲームをしながら。


そして日本。
大半がクリスチャンではない日本では、祭り気分だけが重要視され、いつの間にか恋人たちのビッグイベントの日となっているような、そんな印象すら受ける。

クリスマスは恋人と過ごさなくてはいけないような、異様な雰囲気が確かにあった。
そんな背景が、きっと29歳のクリスマスというドラマを生み出したのだろう。

そもそも29歳をまるで恋人探しの最後のチャンスのように扱っていたあのドラマ。

50を過ぎてもミニスカートを履きこなし、第2の恋愛すら厭わない、バツイチのイタリアンマダムたちを目の当たりにしていると、若さだけに焦点を当てがちな日本の奇妙な在り方には正直疑問すら感じてしまう。

とはいえ、日本で29歳を1人で過ごしていた当時の私。
そんな風潮のある地より逃げ去るべく、まさに30を目前に控えたとある日に、イタリアへ旅立ったのだった。
料理留学と称し、実際にはそんな風潮から離れた環境に身を置きたかっただけなのかもしれない。
今になってそう思う。

ヨーロッパは、大人が大人として楽しめる国である。


そしてクリスマスまで1週間。
クリスマスプレゼント探しの山場である。
魚屋も混雑を避けるべく、1週間前までにイヴのオーダーを取るようにしている店がほとんど。

そんな訳で、昨日は魚をオーダーしに行っていた。
今年のイヴメニューは、台湾に留学している姪っ子や仕事でロスに行ってしまう義理兄の不在などもあり、例年になくシンプル。

パスタはここ4.5年、手長海老かオマールと海老続きで飽きがきていたのもあり、今年は海老なしメニューに。

なんでも夫の誕生日に作った子ヤリイカとカラスミのパスタが大好評だったことから、こちらに決定する。
いくつになっても誕生日会は盛大に③ 後編 ( 余談は祝!1周年 )
https://ameblo.jp/tsugumi-hiraga/entry-12406762961.html


同時期に3日間のメニューを考えないといけないので、本当に頭が痛いのである。


因みに、昨年度の我が家のクリスマスはこんなだった。笑



今年のイヴには、こちらの前菜とパスタが登場予定。セコンドには定番のタラやカルチョーフィ、カリフラワーのフリットが。

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