ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

予想は当たるか、トレードに使えるか(その2)

「当たる予想で儲けられるか」というのが本日のお題。何を言ってるんだ、当然儲けられるだろう、というのは失礼ながら初級者に多く、長年トレードをやって辛酸をなめると、「いやいやそんなもんでもない」という見解に傾くかと思います。

実例をあげましょう。私は10/1に向けて安くなる、という予想をしています(現在)。実は私はタイムマシンを所有しており(笑)、つい先日これに乗って10/1に行ってきました、そして225先物が21,000円であることをこの目で確認し、現在に戻ってきたとします。

私は何をするか。現在23,000円。全財産を使ってショートします。10/1は21,000円なんだから。

でも予想って不思議なもので、現在を出発点とすると、到達点のことしか予想しません、その途中経過は無視されます。しかしトレードではこの途中経過が大切なんです。私が全財産でショートした後、225が24,000円まで上昇したとします。私の全財産は強制決済により、無一文になっていると予想されます・・・。その後急落し、10/1に見事に21,000円となっても、私のポジションは残っていないので何の儲けもありません。

予想が意味があるのは、現物株式のような、追加の資金が不要な資産運用です。ある銘柄の将来性に惚れて投資したとします。一時期半値になったが、3年後には株価が3倍になった、目出度し目出度し。これは運用の途中経過が不要であるためです。

信用取引や差金決算は、結果が当たるということは重要ではありますが、もっと重要なのは資金管理です。いくらまで耐えられるか。内田樹氏が、麻雀で勝つためには「負けしろ」が必要だ、と書いていましたが至言です。貧乏人は勝てないというのは残酷な事実です。