良かった!

私は、両方の腎臓と尿管、そして膀胱の摘出手術の提案に対して、毎回、「様子を見てみたいです。」と、やんわり先延ばしにしていました。

先生方には、「転移してしまっても自己責任です。」とも、伝えていました。

先生方からしたら、『なぜ転移していない元気な内に摘出手術をしないんだろうか?』と、疑問に思っていたに違いありません。

しかしながら、私には私なりの理屈が有りました。

このまま何もせずに、何とか生きながらえる事が、無難な選択だと考えていました。

仮に摘出手術をしたならば、今の生活スタイルが壊れてしまう事に大きな不安を抱えていました。

摘出手術の先には、人工透析が待ち受けています。

今以上に、お父さんや娘に負担を掛ける選択は出来ないと考えていました。

その為、先生方からの摘出手術の提案に対して、毎回、角が立たない様に答えるのに苦労しました。

何と闘っているのか分からないと感じていた時期が、長い期間有りました。

『自分の命は自分で守りたい!その様な想いは自分のわがままなのか?』

何度も自問自答した事も有ります。

結果的に私の選択は、先が見えないだけに、1つの賭けとなってしまいました。

でも、良かった。

元気になれた。

人間は、闘う気持ちを長く持続させるには、限界があると思います。

私は、膀胱がんと云う病になり、長い闘病生活を強いられました。

体調の良い時もあれば、悪い時もありました。

精神的に安定している時もあれば、不安な時もありました。

特に夕暮れ時には不安が増して、夜になるのが怖い時もありました。

床について目を閉じたら、このまま明日の朝を迎える事が出来ないのではないかと心配になり、眠る事さえ出来なくなってしまった事も多々ありました。

朝を迎えて、生きている実感を味わうのは特別なものでありました。

その様な事を繰り返して過ごして来た闘病生活の約10年間、本当に山あり谷あり、どん底ありでした。

いつも大きな壁に阻まれては、家族の助けを借りてよじ登ってきた道のりでした。

少しですが、私と云う人間を褒めてあげたい気持ちになりました。

 

 


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